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ランパート - (2014/05/04 (日) 16:17:34) のソース

*RAMPART
【らんぱーと】
|ジャンル|パズル|&amazon(B000068HYI)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|発売・開発元|コナミ|~|
|発売日|1991年11月29日|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|

**概要(AC版)
移植元であるAC版は前年にアタリとその子会社・テンゲンが稼動させたゲーム。日本でもナムコが権利を獲得して稼動されていた。
-射撃パートで海から迫ってくる敵の船と陸から迫ってくる歩兵を大砲で倒した後、修復パートで被害を受けた城をテトリスのようなブロック(凸型だけでなく凹型も出てくる)で修復して領地(得点)を確保するというのが大まかなルール。~
それを繰り返してノルマを稼げばクリアだが、修復パートにおいて制限時間内に領地内に城を確保できなかったらゲームオーバーとなる(これがかなりシビアで、斜め接点が認められないため角が1マスかけていてもアウトになってしまう)。
-AC版からして良作だが北米版は何故かトラックボール式で(日本ではレバーに変更)操作が難しい。また対戦で負けた相手をギロチンで処刑するデモという洋ゲーにありがちな残虐要素があった。
-そのゲームを日本では黄金時代のコナミがファミコンに移植し、全く別のゲームという程の変化を加えた。

**特徴
-マップが全て陸となったため、敵の行動範囲が広がった。海によって縮小されていたり川が陸地を隔てているマップもあるが、水上には敵はおらず全て陸上から攻撃をしてくる。
--そのため大型の敵が直接突進してきて城壁を削り取ることもある。もちろん、修復パートで囲い込んで倒すことも可能。
--その大型の敵も種類が豊富になった。攻撃を当てても倒せない「竜巻」や射撃で倒すと障害物になってしまう「ゾンビ」といった敵もいる。
-AC版は中~前近代のような時代背景だったが、世界観のバリエーションが増えたこのFC版ではシナリオ(難易度)によって違う。
--まずPRACTICE「ランパート演習」は現代が舞台で、敵は2種類の戦車と歩兵。''「マッサーカー長官」''が教えてくれるチュートリアルシナリオで、全7ステージを自由に選べる。
--EASY「赤ずきんちゃんとタムくん」はメルヘンチックな物語で、ステージをクリアしておばあちゃんの家に行くのが目的。
---リンゴを投げて攻撃するボーイフレンドの「タムくん」が砲台''(なぜか複数いる)''で、敵は主にオオカミとネズミ。
--NORMAL「ドラゴンマスターズ」は剣と魔法のファンタジー物語で、勇者リーグが暗黒王スルトと復活した暗黒竜ニドヘグを倒すのが目的。
---最も多彩な種類の敵が登場するシナリオ。「聖騎士団」が砲台''(砲弾を投げているのに、持っているのはなぜか剣と盾)''。
--HARD「覇王への道」は戦国時代が舞台で、織田信長の上洛が目的。このシナリオのステージでは途中で敵の数が増えたり点数が減ったりする。またクリアすると簡単なスタッフロールが流れる。
---敵は武将および騎馬武者と足軽のみで、PRACTICE並に種類は少ない。
--NORMALとHARDでのエンディングで流れるグラフィックはえらく力が入っており、「忍者龍剣伝シリーズ」にも劣らない美麗なものとなっている。
-対戦モードの基本ルールはほぼ同じで、AC版のままの熱い対戦ができる。修復(射撃)時間の長短等も細かく設定することが可能。
--初期砲台数やクリアポイントにハンディキャップを付けられるようにもなった。
--AC版の「ギロチン」は''「足の裏をくすぐる」''罰ゲームに変更されている。

**問題点
-ポーズがなぜかSTARTボタンではなくSELECTボタン。フェイズ毎の点数リザルト画面で止められるが、STARTボタンではいけなかったのだろうか?
-得点よりも敵全滅を狙ってクリアするステージが多く、一人プレイでは領地を広く囲って点数を稼いでもあまり意味が無いことも多い。
--特に難しいステージになるほど顕著で、広く囲うべきステージでも点数より「特定地点を囲む」ことが条件となっている。
-HARDシナリオの時代考証がおかしく、''「あねがわのたたかい」でアサイの裏切りにあったり(本来は金ケ崎の引き口)足利将軍を倒す「やましな(やましろ?)のたたかい」で明智光秀が裏切ったり(本来はもっと後の話)する。''

**その後の展開
-RAMPARTは他の機種にも移植されたが、元のゲームの面白さを生かし尚且つ大胆にアレンジしたこのFC版が最も遊びやすい。
--ジャレコによってゲームボーイ版が発売されたが、内容が薄い上に世界観が意味不明でパッケージ(大砲でドラゴンを攻撃)を見ただけでは何のゲームか解らない。
--メガドライブ版は本家のテンゲンが移植しているが、元のAC版に準じているためか却って日本のプレイヤーには受けなかった。
--2007年には北米でネットワーク対戦などの要素を追加したダウンロード版が発売されたが日本では未発売。