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熱血硬派くにおくん - (2010/02/07 (日) 05:42:14) のソース

*熱血硬派くにおくん
【ねっけつこうはくにおくん】
|ジャンル|アクション|&amazon(B000068HK5)|
|対応機種|アーケード|~|
|発売元|テクノスジャパン|~|
|稼働日|1986年|~|

何故か色んな人たちに絡まれる難儀な友人「ひろし」の敵討ちのために、熱血高校の番長「くにお」が戦うアクションゲーム。&br()
8方向レバー+左攻撃、ジャンプ、右攻撃の3ボタン制。左右のどちらかに2回レバーを倒すとダッシュ移動できる。&br()
基本ルールは、最初に前座のザコと戦い、ザコの数が一定以下になると乱入してくるボスを倒せば1面クリアとなる。ただし、ボスを倒してもザコが逃げる前に時間切れになるとアウト。

**特徴
アイレムの『スパルタンX』のように人間同士が殴り合って戦うゲームであるが、本作には「奥行きのあるゲーム画面で、プレイヤーと複数の敵とが大立ち回りを演じる」という点に決定的な意義がある。&br()
羽交い絞めにされて他の敵に殴られる、服の襟を掴んで腹に膝をかます、倒れこんだ敵に馬乗りになってボコボコ殴る、など「ケンカ」らしさが存分に発揮されたアクションは当時としては異例のものであった。&br()
グラフィック自体は大味であるものの、大きめに描かれた人間がケンカする姿には十分迫力がある。&br()
1面ごとに友人が敵にノックアウトされるデモが出るのだが、その相手が「近隣高校の番長」→「ゾク」→「スケバン」と来て、最終的には何故か暴力団が出るという謎のスケールを持っている。&br()
超ロングスカートにパンチパーマを決めて鞄を振り回す女などの時代錯誤っぷりが、今は亡きツッパリを偲ぶノスタルジーに浸らせてくれるかもしれない。

本作自体は半分固定画面ではあるが、後に同社が出した[[ダブルドラゴン]]、カプコンの[[ファイナルファイト]]などに代表される「ベルトスクロールアクション」の先祖となったゲームである。



**難点
-初期出荷設定では残機ゼロ、かつ1面から1対6の状況のため、やや複雑な操作に慣れる前に大量のコインを吸い込まれる可能性高し。
--残機設定をいじってもゼロか1しかない。またエクステンドは1回こっきり。
-86年当時では仕方がないとは言え、全4面の無限ループは少しボリュームが薄い。
-こっちのパンチに対して、ザコもボスもギリギリで止まったり後ろに下がったりして避けてくる。ファイナルファイトなどの、吸い込まれるようにして殴られるザコに慣れていると違和感を感じる。
--ただし、パンチを繰り出していると正面から襲ってくる敵は止まることが多いので、複数の敵をさばくのに巧く利用することもできる。
-最終面の暴力団員は全員ドスを持っていて刺されると即死。ただしドスを振りかぶる→突き刺すの動作がオーバーなので1対1の殴り合いでは恐らく負けないが、後ろから刺されると悲惨。
--ラスボスは高校生相手に拳銃をぶっ放し、撃たれると即死。懐に潜られると弱いのだが。

**評
今見ると少し古臭くボリュームが薄いところがあるものの、ゲーム史における1つの大きなターニングポイントを担っているのは確かであろう。

**その他
タイトル名は、当時のテクノスジャパン社長、瀧邦夫氏から取られた。

本作はファミコンに移植されている。ファミコンの性能で業務用の迫力を再現するのはいくらなんでも無理だが、一部の技の性能変化、バイクチェイスステージの追加、ボス戦のタイマン化などいくつかの仕様変更が図られ、これはこれで面白いものとなっている。&br()
ただ、一番特徴的なのは、「何の前触れもなく車で友人がさらわれるオープニング」や、「今までのボスたちが複数出て来る最終面」など突っ込みどころが多いゲーム展開であろうか。

**その後の展開
その後「くにおくん」シリーズはテクノスジャパンの人気シリーズとなり、くにおも喧嘩よりはスポーツ(ドッジボール・サッカー・アイスホッケー・ストリートバスケ・野球など様々)にいそしむことになる。&br()
また1面のボスだった「りき」も改心し、後に「くにおくん」シリーズの名ライバル役兼2Pプレイヤーとしてくにおに付き合いスポーツに喧嘩に活躍する姿が見られた。&br()
さらに完全な余談として2面のボス「しんじ」、3面のボス「みすず」、そしてラスボスの「さぶ」は「新・熱血硬派 くにおたちの挽歌」にて再びくにお&りきにの前に立ちはだかることとなる。

//取りあえず作っただけ。誰か助けて。