「忍者龍剣伝」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

忍者龍剣伝 - (2013/01/24 (木) 22:13:49) のソース

*忍者龍剣伝
【にんじゃりゅうけんでん】
|ジャンル|アクション|&amazon(B000068HBZ)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|発売・開発元|テクモ|~|
|発売日|1988年12月9日|~|
|定価|5,500円|~|
|配信|バーチャルコンソール&br()【Wii】2007年4月10日/500Wiiポイント&br()【3DS】2012年8月29日/400円|~|
|>|>|CENTER:''[[忍者龍剣伝/NINJA GAIDENシリーズ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1720.html]]''|

**概要
-国内外問わずカルト的人気を誇る人気アクションゲーム。ドラマチックな演出と耳に残るゲームオーバー音、そしてそれをうんざりするほど聞かされる難易度が魅力。
-『[[キャプテン翼]]』に続くテクモシアター第2弾であり、ビジュアルシーンにも力を入れている。

**システム
-主人公リュウ・ハヤブサは忍者である。初期武器は刀だが、道中でアイテムを入手することで様々な忍術を使うことができる。
--忍術はエネルギー消費制。ステージ中に大量に設置されたオブジェクトを壊すと新しい忍術やエネルギー回復アイテムが出現する。
--忍術の種類は十字キー上+Bボタンで発射できるサブウェポン(手裏剣など)や、一定時間リュウの周囲を炎が囲む無敵、ジャンプ中の攻撃が回転斬りになるものと様々。
-忍者らしく壁に張り付くアクションが特徴的。
--壁に張り付いた状態ではジャンプすることしかできないが、ジャンプを繰り返すことで登ることができる。
--はしごの付いている壁に張り付いている時は昇降することが可能。
-ライフ残機制かつ無限コンティニュー。
--終盤をのぞいて、中間ポイントまで辿り着いていれば中間からの再開となる。
-画面構成とシステムの一部が『悪魔城ドラキュラ』にやや似ている。

**長所
-ステージ間にビジュアルシーンが挿入され、ドラマ性を盛り上げる。
--このデモ画面は小型のゲーム内キャラクターではなく、リアル(アニメ調ではあるが)に描かれたキャラクターがドラマを繰り広げるため臨場感に溢れている。
--ストーリー内容自体は「父の仇を討つ」という単純明快なものだが、この演出は当時としては画期的だった。
-デモ画面のみならず、通常画面のグラフィック・BGMの評価も高い。
-操作性も悪くなく、壁張り付きや忍術を駆使して進むゲーム展開は爽快。
-全体的に高難易度の死にゲーで、パターンを組むことで突破していける絶妙なバランス。
--たいていの場合、先へ進むのに有利となる忍術が手前に設置されているため、忍術を活用していけば道を切り開くことが出来る。
---アイテムの配置数も多いので、気兼ねせず忍術を使った方が良い場面が多い。忍者が忍術を使うのは当然ということか。
--また、敵弾は攻撃で破壊することが可能。一見突破できそうにない攻撃も突破できるようになっている。回転斬りがあればなお安心。
--ボスキャラの行動パターンは割と単純。ステージの突破より簡単な場合も。
--ステージ5のボス「ブラッディマルス」は強敵だが、実は特定のパターンで死闘を演じつつ必ず倒せるよう調整されている。
-忍術「回転斬り」でボスにすさまじいダメージを与えられる。しかし様々な使いにくさもあり、バランスの取れたアクセントになっている。
--うまくやらないとボスの体当たりを受けながらの攻撃になる。
--ジャンプ中の攻撃が自動的に回転斬りになる。当然、忍術ポイントが消費される。
---アイテム獲得のためのジャンプ斬りも無駄には出来ず、回転斬りと忍術ポイントを保持したままボスまで到達するには、出現アイテムを把握して計画的に進む必要がある。
---ジャンプ中に十字キーの↑+Bで通常のジャンプ攻撃を出せるため、操作がやや面倒にはなるが温存は難しくない。

**短所
-はしごを降りる場面で、はしごを使わずに飛び降りると落下死判定になってしまう。
#co(){
-慈悲の欠片もない高い難易度。
--無敵時間がやたらに短く、敵に囲まれるとハメ殺される。
--お約束の「ダメージによるノックバック→穴にまっ逆さま」も実装済み。しかも2面以降のほぼ全ての面でこの危険がある。
---この仕様はテクモも酷いと感じたのか、携帯アプリではなんとノックバックの有無が設定できるようになっている。
--先に進めば進むほど敵配置も地形配置も悪辣になっていく。やたらに高いテンションでバランスが保たれている。エクステンドもない。
// 他の高難易度ゲーにもある仕様なのでひとまずcoしておきます。エクステンドについては、どっちみち戻り復活なので意味ないです。
}
-有名な高難易度FCゲームは「[[魔界村]]/[[悪魔城>悪魔城ドラキュラ]]/[[2010 ストリートファイター]]/高橋名人の冒険島」があるが、本作はそれらと比較しても負けていない。むしろこちらの方が難しいという人もいる。
--デフォルトで無限コンティニューをいいことに、ここまでの難易度としていると言ってもいいだろう。
--この難易度、続編が出るにつれ下降していくことになる。
-ラスボス三連戦の仕様。
--一戦ごとにスコアの清算が行われ持っていた忍術が没収される仕様のせいで、三戦ストレートで勝つのは困難となっている。
--しかも、ラスボス戦で負けると何故か中間ポイントではなく、ステージ最初に戻されてしまう。
--その代わり一度倒したボスは復活しないため、次にそこまで到達した際は負けた相手から戦うことが出来る。

**移植・その他
-NINJA GAIDEN
--海外NES版。欧州では『Shadow Warriors』のタイトルで発売された。

-PCE版(1992年1月24日発売、ハドソン)
--グラフィックが全面的に書き直され、バランスも大幅に見直された。難易度も適度に下がりFC版より遊びやすくなっている。ただBGMがオリジナル版から変更されており、そこを不満に思う人もいる。ただし章開始時と倒された時の音楽は同じである。

-SFC版『忍者龍剣伝 巴』(1995年8月11日発売)
--FC版全三作をセットでSFCに移植した作品である。グラフィックは基本的にはオリジナルに忠実だが、色合いが違うため全く同一ではない。ゲームバランスの調整が海外版に準拠、一新されたBGMが不評、ボタン配置の変更が出来ないなど不満点が多く、あまり評価されているとは言いがたい。

-Xbox版『NINJA GAIDEN』(2004年3月11日発売)
--シリーズの正統続編としてXboxで製作された本作品の隠し要素として、旧作1~3作を遊べるモードが挿入されている。しかし遊べるのは残念ながらSFC版の移植である。
--ちなみに『NINJA GAIDEN』とは上にも書いたように本作の元々の海外版タイトルである。
---メッセージ表記等は英語だが、難易度などは同じである。
なお、FC版と同年に稼動したアーケード版が存在する。こちらは「西洋人が勘違いした忍者」をモチーフとしており、本作とは全くの別作品である。敵はノストラダムスの予言を実行させようとする狂信者集団で、雑魚もボスもどこかで見たことのあるのだったり、相撲レスラーがボスで出てきたりとバカゲーテイストもある。ゲームシステムはベルトスクロールアクションとなっており、レバーの上についたボタンを押すことにより壁に張り付いて登ったり、高速道路の標識にぶら下がってうんていのように渡ったり、空中から敵を投げる「首刈り投げ」を放つなど、ダブルドラゴンやファイナルファイトとは違ったゲーム性を持っている。オープニングからアメリカに木端船で乗り込む主人公の図があったりとか、コンティニュー画面で磔にされた主人公に電鋸が近付き、タイムが0になると「オオ~ゥ!」の断末魔の叫びとともに画面が真っ赤になりゲームオーバーのBGM後になぜか流れる「どすこい」のボイスなど、ゲーム内容自体は色々笑えるツッコミどころが多い。なおBGM担当はメタルユーキ(斎藤幹雄)。~

**余談
-主人公のリュウ・ハヤブサは後に3D格闘ゲーム『DEAD OR ALIVE』にも第1作から皆勤賞で参戦し(外伝に当たるDOAXシリーズは除く)、さらに3Dアクションの『NINJA GAIDEN』(こちらは国内外で同タイトル)でも主人公を務めるなど、現在でもコンスタントに活躍し続けている。
-また2011年12月22日に発売された『[[無双OROCHI 2>無双OROCHI2]]』にもゲスト参戦している。テーマBGMは本作のEDテーマのアレンジである。
-2010年、AVGNことジェームズ・ロルフ氏がこの作品をレビュー。その筆舌にし難い難易度の高さが伺い知れる。ゲスト出演の忍者もその難易度の凶悪さに最終的に放送禁止用語を連発した。