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スパイvsスパイ - (2012/03/19 (月) 10:16:10) のソース

*スパイvsスパイ
【すぱいあんどすぱい】
|ジャンル|アクション|&amazon(B000068GZY)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|発売・開発元|ケムコ(コトブキシステム)|~|
|発売日|1986年4月26日|~|
|定価|4900円|~|
|プレイ人数|1人・2人|~|
*概要
-対戦型アクションゲーム。あまり知られていないがアメコミおよびカートゥーンアニメ「SPYvsSPY」を元にしたキャラゲーである。
-原作にはない「ヘッケル」「ジャッケル」という名前がつけられているが、「ヘッケルとジャッケル」という別のカートゥーンアニメから名前だけ持ってきたものと思われる。
//-対戦型アクションゲーム。あまり知られていないがカートゥーンアニメ「ヘッケルとジャッケル」を元にしたキャラゲーである。
//--ヘッケルとジャッケルは米アニメ。悪戯好きのヘッケルとジャッケル、2羽のカササギが毎回騒動を起す。
//--ゲームではわかりやすいようにヘッケルが白い衣装を、ジャッケルが黒い衣装を身に着けている。
//元ネタこっちじゃね?

*システム
-屋敷に隠された設計図・パスポート・鍵・ドル袋を持って、屋敷のどこかにある出口から脱出する事が目的。
--アイテムはいずれか一つしか持つ事ができないので、必然的にもう一つ。4つのアイテムを同時に持ち運びできるカバンも入手しなければならない。
--それ以外に攻撃力が上昇するナイフ・棒や、罠を解体するやっとこ・傘等が隠されている。
---ナイフと棒は入手すると自動的に装備されるが、やっとこや傘は手に持つので一つしか携帯できず、カバンとも併用できない。
--カバンは部屋にある棚などに隠す事ができる。
-そして本作最大のキモ。罠。
--プレイヤーは無尽蔵に屋敷に罠を仕掛ける事ができる。罠を仕掛ける際は手が必要になるのでカバンや罠解体アイテムと併用はできない。
--一定時間部屋にいると充満する毒ガス・ドアにしかける硫酸入りのビン・棚を動かすと爆発する爆弾など様々。
--これら罠は該当アイテムを所持したまま発動条件を満たす事で解体する事ができる。
--そしてこれら罠すべて、仕掛けた側でも条件を満たせば発動する。自分が仕掛けた罠と相手が仕掛けた罠を覚えておかなくてはならない。
-ヘッケルとジャッケルは画面上下に分かれており、常に相手の行動を見る事ができる。
--そのため、相手が仕掛けた罠を見て覚えておく事で、効率良く罠を無効化する事が可能。
-ヘッケルとジャッケルが同じ部屋に入ると対戦モードに突入。パンチで相手のライフを減らし、0にすれば罠を仕掛けた時と同じようにミスさせる。
--ナイフや棒を持っていた場合はパンチが自動的に武器攻撃になる。
---有利になるために先にナイフと棒両方を回収しておく事も作戦である。
-ミスすると持ち時間が30秒減らされ、持ち時間のなくなったプレイヤーはゲームオーバーになる。
--持ち時間はステージによって異なる。

*短所
-同じ画面を上下分割で共有するため、相手がどこに罠を仕掛けたのかなど分かってしまう。
-一人用だとNPCとプレイできるのだが、AIが馬鹿なので張り合いが無い。
--どれほど馬鹿かと言うと、自分で罠を仕掛けて隣の部屋に移り、直後に元に部屋に戻るとさっき自分でしかけた罠にひっかかるくらい。
-相手がミスした隙に、相手の復活ポイント周辺の部屋に4重5重に罠を仕掛けるとリアルバトルに発展しかねない。
--罠によっては、ハメ技も存在する。
-隠されたアイテムの場所は常に同じであるため、位置を覚えてしまうと毎回同じ展開になりがち。
--さらに、初期配置地点も面によって決まっているため、お互いがこのゲームを知り尽くしていると特定プレイヤー側が露骨に不利になる面が多い(先にナイフを回収できる方が殴り合いで圧倒的に有利なため)。

*総評
対戦に特化したゲーム。罠を仕掛けつつ、相手の罠を回避し、アイテムを回収し、時に奪い、早々に脱出する。単純ながらもその駆け引きは熱い。対戦相手がいれば大いに盛り上がるゲームである。通信体制の整ったこの時代だからこそより冴えるゲームだと思うのだが、残念ながら1999年のGBC版発売以降、移植・リメイクはなされていない。

*その他
-本作はAtari、セガ・マークⅢで先に登場しているが、日本でもっともメジャーなのはこのFC版であろう。
-なお、FC版の独自設定として、「ヘッケルはケムコの、ジャッケルはトムコの産業スパイで狙うブツはゲーム界の総元締め「ジンテンドウ」が開発した新型ディスクシステムの設計図」という設定になっている。