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名探偵コナン&金田一少年の事件簿 めぐりあう2人の名探偵 - (2010/05/01 (土) 02:15:07) のソース

*名探偵コナン&金田一少年の事件簿 めぐりあう2人の名探偵
【めいたんていこなん・あんど・きんだいちしょうねんのじけんぼ めぐりあうふたりのめいたんてい】
|ジャンル|アドベンチャー|#amazon(B001MBUD2G)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|発売元|バンダイナムコゲームス|~|
|開発元|スパイク|~|
|発売日|2009年2月5日|~|
|定価|5040円|~|

**概要
週刊少年マガジンと週刊少年サンデーの創刊50周年記念企画として制作された、両誌を代表する人気推理マンガの主人公が競演するクロスオーバー作品。

**あらすじ
25年前に鉱山から金塊が発見されたことをきっかけに、南国の観光地として賑うようになった夕闇島。この島では「神隠し」が起こるとの噂が流れていた。数日後に神隠しから戻った者は、「もう一つの夕闇島」を見たと言う。

江戸川コナンと金田一一、二人の少年探偵がそれぞれの理由で夕闇島を訪れた時、事件の幕は上がる……

**特徴
-全7章で、コナンと金田一が交互に主人公となって進行。最終章はコナン編と金田一編の両方が用意されている。
-序盤で金田一と剣持警部は神隠しにあってしまい、もう一つの夕闇島から戻れなくなってしまう。金田一が偶然拾った少年探偵団バッチの通信機能により、元の夕闇島にいるコナンと、もう一つの夕闇島にいる金田一は情報を交換しつつ事件の謎に迫っていく。
--それゆえに2人で1つの事件に挑む展開ではなくなり、おたがいに出しゃばりあう事がないのは好印象。
-大勢の原作キャラが登場するが、原作のイメージ通りの描かれ方をされており、きちんと見せ場が用意されている。また、「神隠し」によってキャラクターが引き離されたことで、金田一と少年探偵団3人組や、コナンと明智警視といった原作の枠を超えたキャラクターの組み合わせでシナリオが進行する。
--少年探偵団3人の活躍が珍しく事件解決のヒントになったり、明智警視から爆弾解除のやり方を教わったりといったシーンも存在する。
-オプション設定でメッセージで漢字のふりがなを表示できることからも判るように、年少者向けの難易度設定がされており、推理の難易度は低い(推理はゲーム内でコナンや金田一が行い、プレイヤーが選択する前にほとんどのヒントが示される)。爆弾解体シーンやスケボーでの移動シーンと言ったミニゲームも挿入されている。
-各章ごとに起こる事件は「25年前の惨劇」と呼ばれる事件が発端となっており、コナンと金田一は事件を解決することで徐々に島に隠された忌まわしい過去の真相を明らかにしていく。
--犯人側も「25年前の惨劇」の復讐の舞台を作り上げる為に時間を掛け今の地位を築き、そして大掛かりな復讐劇を成し遂げた。某犯罪コーディネーターがしゃしゃり出るまでもなくその目的は「復讐」に染め上げられており、「コナン」「金田一」の競演に相応しい犯人といえるだろう。
-声優は起用されていないのでキャラクターの音声は一切存在しない。BGMも、アニメの曲は使用せず全部オリジナル。
--但し、OPのみアニメ『名探偵コナン』のメインテーマをかなりアレンジしたモノが使われている。

**問題点
-爆弾解除において、タッチペンの接触ポイントと動かす対象にずれが少しあるため、意図しない場所でミスが発生する事がある。
--確かに1~2mm程度ではあるが、『接触するとペナルティが発生する』且つ、『成功しなくては先に進めない』という条件にあるミニゲームでは、かなりキツイものがある。

**総括
-キャラクターゲームとしては、非常に素晴らしい出来。作り手にコナンと金田一への原作愛があるのが感じられる。
-シナリオも、「25年前の惨劇の謎」を軸に据えることで最後までプレイヤーを飽きさせない。難易度が低いので、コミックを見ている感覚でさくさくと進行できる。