*湾岸戦争 【わんがんせんそう】 |ジャンル|縦シューティング| |対応機種|アーケード(メガシステム32ROM)| |販売元|ジャレコ| |開発元|NMK| |稼働開始日|1995年| **概要 -任意スクロール縦STG。NMK最後の作品でもある。 --非常に緩やかな強制縦スクロールだが、自機が画面端に移動するとその方向に若干スクロールする。自機停止中は強制縦スクロールもしない。 ---疾風魔法大作戦、スカルファングが同様の任意スクロール強制縦STGの例としてあげられる。 -自機は浮上&着陸が可能なヘリ・目的は兵士の救出・施設の破壊と、かつての「[[チョップリフター>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/27.html]]」(ブローダーバンド)を縦スクロールにしたようなやや風変わりなスタイルだが、戦車等の敵は勿論出てくる。 -8ボタンレバー2ボタン。特に明記されていないが二人同時プレイ可能。 **システム -初級・中級・上級が選べる難易度選択制。 --全3・4・5面構成。 ---全体的に難易度は低めで中級者向け。STGをちょっと齧った事がある人ならば初級は容易にワンコインクリアできる。 ---NMK作品は総じて難易度が高いが、本作はその中でも低く設定されている。 -クリア条件はステージを一定進行か、ステージ毎に設定されている要救助人数をヘリポートに届ける事。 --そのため、そうそうに人数を満たして手早くクリアする事も、意図的に規定人数ギリギリで放置してスコアを稼ぐ事もできる。 -兵士を救出する際は着陸する必要がある。 --着陸中はショットも撃てず無防備。そのため、予め周辺の敵を破壊しておく必要がある。 --兵士は最大10人まで救出可能。自機のパワーアップアイテムを持った兵士等もいるが、彼等は最大まで兵士を回収していても回収する事ができる。しかし人数は加算されない。 --要救助兵士にはVIPもおり、彼等をヘリポートまで送り届けると、通常よりも高いスコアが加算され、ハイスコア表では助けたVIP一人につき勲章が一つ表示される。 ---このVIP兵士は大抵11人目で、それまでに出現した兵士を全員救助していると乗員オーバーで乗せる事が出来ない。そのため、意図的に一人置き去りにするか、アイテム持ちを最後に乗せるようにするか、時間をかけてヘリポート近くまで走らせないといけない。 --兵士の回収不足やターゲットの未破壊でステージ終了すると任務失敗。アーマー(後述)を一つ没収され再出撃となる。 --ヘリポートに着陸した後、ショットボタン連打で兵士を下ろす。 ---ヘリポートはステージ中にいくつか点在しており、救助兵士数ノルマは大抵10人以上なので必ず立ち寄る必要がある。 --ダメージを受けると、自機に搭載している兵士が何人か消滅する。 -着陸で攻撃が可能。施設・木・戦車等をヘリで押しつぶして破壊でき、ボーナス点も入る。 --ショットを撃たずに連続で破壊すればボーナスも増加する。 ---この事から、慣れたプレイヤーには「踏みゲー」と呼ばれる事に。 --しかし木を破壊すると勝手に自機は元の高度に戻ってしまう。兵士を回収するために着陸したい地点の木を着陸で破壊する必要があり、わずかではあるがタイムロスを招いてしまう。 --着陸するまでに時間はかかるが、一応敵の攻撃の回避にも使える。 ---敵にも対地・対空攻撃が設定されており、ある程度降下してしまえば対空攻撃を避ける事が出来る。 -自機にはアーマーが設定されており、その場復活の残機に該当する。初期アーマーは3。 --ダメージ・任務失敗で1つ減少し、ボーナスタイムが0になる前にステージクリアすると1つ回復する。 ---画面右下に表示された制限時間内にクリアする事でアーマーが1回復する。ただステージクリアしただけでは回復しない。残りアーマー1で出撃する自機は煙を吹いており、とても痛々しい。 ---要救助人数を超える兵士数を救助する場合、この制限時間は超えてしまう。そのため、アーマーを重視して進むか、救助できる兵士数で稼ぐかで悩ませる作りになっている。 -FUELと言うゲージがあり、これは燃料と実質的な制限時間をかねている。 --FUELは兵士を助ける事で回復可能。FUELアイテムを持っている兵士では通常の6倍回復する。パワーアップアイテムを持っている兵士では回復しない。 ---必要人数以外回収せずともクリアはできるが、回収しないとかなりシビア。初期設定は調子に乗って木等を踏み続けていると時間切れになるくらい。 -二人同時プレイ時にはFUELが共通になる。更に、単機に搭載できる兵士の数は10人のままなので、単純に携行可能兵士数が二倍になる。 --ヘリポートまたはゴールまでの回収可能兵士数が倍増する事から、FUELも多く回復する事ができる。 --片方が兵士を回収中、もう片方が護衛として周囲の敵を殲滅すれば通常よりも手早く回収可能。二人プレイで難易度が若干低下する。 **その他 -湾岸戦争と銘打っているが現実の湾岸戦争とは関係無い。 --ただし、登場する機体の時代的には湾岸戦争時代のものを意識している傾向にある。 -BGMは[[バトルガレッガ]]等で有名なさんたるる。 --ステレオで作ったつもりが何故かモノラルになっている。 --登場から16年たち、ジャレコ レトロゲームミュージックコレクションに収録される事になった。 -本作は兵士の乗り降りやショットにおいて連打が必須である。 --セミオートでもフルオートでもないので、戦闘は自分の手で連打する必要がある。 ---シンクロ連射が搭載されていると難易度が激変するタイプのSTG。 -上級ラストステージはコンテニュー不可と言う仕様。アーマーがなくなると即バッドエンドに直行する。 **出回り -移植はなされておらず、プレイ方法はアーケード一辺倒。 --NMKが倒産し、ジャレコの現状がアレである以上、今後移植の可能性は低いと考えられる。 -アーケードの出回りもあまり芳しくない。 --基盤そのものがレア基盤と化している。