「かまいたちの夜」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

かまいたちの夜 - (2011/08/16 (火) 20:20:18) のソース

*かまいたちの夜
【かまいたちのよる】
|ジャンル|サウンドノベル|&image(kny-1.JPG,http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000068H6G/ksgmatome-22/ref=nosim,height=160)[[高解像度で見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=41&file=kny-1.JPG]] [[裏を見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=41&file=kny-2.JPG]]|&image(nu4.jpg,http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=41&file=nu4.jpg,width=160)|
|対応機種|スーパーファミコン|~|~|
|発売元|チュンソフト|~|~|
|開発元|チュンソフト、アクアマリン|~|~|
|発売日|1994年11月25日|~|~|
|定価|10800円|~|~|
|備考|バーチャルコンソール:2007年2月13日/800Wiiポイント|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[チュンソフトサウンドノベルシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1087.html]]''|
----
#contents
----
**概要
-チュンソフトが『[[弟切草>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/259.html]]』(以下「前作」)に続いて世に出した、サウンドノベルの第2弾。
--ミステリー作家・我孫子武丸が原作を担当している。
**特徴
-前作がどの選択肢を選んでも大まかなストーリー展開は変らず、ラスト近くだけ変化していたのに対し、本作は途中で物語が終了する「バッドエンド」も登場した。
--最初にプレイできるシナリオはミステリーものだが、解決後の隠しにはホラーもの・スパイもの・ギャグ編などシナリオも用意されており、バラエティに富んでいる。
--別シナリオでは、本編では善人だった人物が悪人になったり意外な人が主役になったりと、スターシステムのように役が替わるのが特徴的。
--難易度は高く、いい加減な選択をしているとすぐにバッドエンディングに追い込まれてしまう。しっかりと物語を理解した上で選択肢を選んでいかないと真相に辿り着く事は出来ない。
--ミスリードを誘う文章やヒントが推理に丁度良いバランス。重要な場面で犯人名を文字入力するシステムがより一層の緊張感を持たせてくれる。
--最後まで犯人を当てられないと加速的に人が殺されていき、主人公も疑心暗鬼の中で果てる結末を迎える事になる。登場人物たちの命はプレイヤーの手に委ねられているのだ。
--ストーリーは章立てになっており、一度何らかのエンディングに辿り着くと章単位で遡って読み直しが出来るようになる。

-背景は実写加工・登場人物はシルエットで表現されており、一部ながらアニメーションもある。
--このアイデアは我孫子氏によるもので、当時のスーパーファミコンの描画スペックで多様の人物表現を可能にしつつ、作中の文章からプレイヤーが想像したキャラ像を崩すこと無く感情移入させる効果を出している。
--これ以降ノベルゲームにおける一つの表現技法として定着し、容量の増加でより細かい描写が可能になった昨今においても演出として度々使われている。

-女性の悲鳴やインターホン・吹雪やノック音など効果音の使い方が的確。BGMも序盤は楽しいスキーリゾートを連想させる穏やかなものだが、殺人事件の発生から恐怖と不安を煽るものが中心になり、プレイヤーを引き込む。
--後者は報道番組やワイドショーなどでしばしば使用されており、プレイしたことが無い人でも一度は聞いた事があると思われる。

-これらの要素もあって前作を上回るヒット作となり、やがて「サウンドノベル」の代名詞的存在とされるまでになった。
**問題点
-システム上重要な選択肢を間違えた場合のリトライが面倒。後のPS版ではフローチャートで選択肢の文章まで移動が可能になった。
-プレイヤーが犯人とトリックを分かっていれば、後はそれを主人公に発言させるよう誘導するだけなのだが、一見突拍子も無い発言から展開するので事件を解決しづらい。
-メインシナリオのほとんどのバッドエンドの描写が少々グロい。殺人事件の推理物なので当然ではあるのだが。またその一部は犯人の特定が容易に出来てしまうものもある。
--犯人の目的を考慮すると、推理が外れたルートにおいて人を殺し続けるのは却ってマズイのではという意見も。
--隠しシナリオを出す過程で全エンディングを見る必要があるので、見たくないバッドエンドも見なくてはならないという事に。
--その後にある隠しシナリオを出す為の方法がSFCの仕様を利用したものなのだが、斬新過ぎて躓きそうになる程。PS版やバーチャルコンソール等では無難な方法になっている。
----
*かまいたちの夜 特別編
【かまいたちのよる とくべつへん】
|ジャンル|サウンドノベル|&amazon(B000069SC9)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売元|チュンソフト|~|
|開発元|アストロール|~|
|発売日|1998年12月3日|~|
|定価|4800円|~|
|備考|ゲームアーカイブス:8月24日配信/800円|~|
**概要
チュンソフト製のサウンドノベル3作をPSソフトとしてリメイクする「サウンドノベルエボリューション」シリーズの第2作として作られたリメイク版(但し発売されたのは3作の中で最初だった)。
因みに同シリーズ第3弾については[[こちら>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/226.html]]を参照。

ヒロインを主人公にした書下ろし番外編と、ドラマCDが追加されており、テキストの一部も改変されている。
新機能としてエンディングリストとフローチャートが追加されたが、オートセーブ機能は失われており、スタッフロールは見終わってからでないとセーブできない(SFC版ではスタッフロールはリセットを押してカットすることもできた)。
またSFC版ではグッドエンドの一つだったものがPS版ではバッドエンドとなっている。エンディングの内容的には頷ける変更ではあるのだが、全ルートにおいて犯人の目的が唯一明かされるのと、それまでの展開に無理がない事もあって賛否両論でもある。
----
*かまいたちの夜 ADVANCE
【かまいたちのよる あどばんす】
|ジャンル|サウンドノベル|&amazon(B000066C3S)|
|対応機種|ゲームボーイアドバンス|~|
|発売元|チュンソフト|~|
//|開発元|不明|~|
|発売日|2002年6月28日|~|
//|定価|不明|~|

**概要
PS版をベースとした移植作品。~
本作発売当時、『かまいたちの夜2』の発売が近いためか、主人公の透とヒロインの真理に『2』同様の苗字が追加された。~
また、条件を満たせば『我孫子氏からの挑戦状』と称した『2』の宣伝を見ることも出来る。~
ただし、PS版にあった番外編とドラマCDは残念ながら削除されている。また振動機能も無い。
----
*余談
撮影に使われたペンション「クヌルプ」は、今で言う「聖地巡礼」に行くファンまで出た程である。

**消された本家
SFC版発売から8年後、「かまいたちの夜」シリーズの第2作『[[監獄島のわらべ唄>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/99.html]]』が発売されたが、これは本作のストーリー上の続編ではなく、一種のパラレルワールドとなっていた。
そして第3弾『[[三日月島事件の真相>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/732.html]]』では、『2』の世界が正史と公式発表され、第1作の方がパラレルワールドとされてしまった。