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スーパーダライアス - (2013/05/15 (水) 08:58:19) のソース

*スーパーダライアス
【すーぱーだらいあす】
|ジャンル|シューティング|&amazon(B0000ZPS3O)|
|対応機種|PCエンジン CD-ROM2|~|
|発売元|NECアベニュー|~|
|開発元|NECアベニュー、ビッツラボラトリー|~|
|発売日|1990年3月16日|~|
|定価|6,800円(税別)|~|
|廉価版|バーチャルコンソール&br()2008年10月7日/800Wiiポイント|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''[[ダライアスシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/225.html]]''|
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#contents
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**概要
タイトーを代表する不朽の名作の一つで、世界初の3画面STG『[[ダライアス>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/139.html]]』の移植作品である。~
人気作ではあったがそのあまりの特異な仕様により家庭用ゲーム機への移植は不可能と思われていたが……。

**評価点
-ACの原案段階で用意されていた「26ゾーンそれぞれに個別のボスを配置」を実現した。
--11種類に加え、ロケテスト後に諸般の事情で割愛されたボスも含め新たに14種類が追加された豪勢な仕様となった。更には裏技でボス戦オンリーモード「26体戦えますか?」モードも遊べる。

-グラフィックは、表示される画面範囲が小さいという点を除き、オリジナルとほとんど遜色の無い再現度である。

-BGMはアーケード版をそのままCD-DAとして収録している。しかもドルビーサラウンドに対応した豪華仕様となっており、サントラよりも音質が良いと言われている。
--ただ、洞窟面の曲だけが音のバランスがアーケードと比べておかしくなっているのが惜しまれる。
--本ソフトがそのまま、アーケード版のサウンドトラックとして成立する。ただしデータトラックを再生してオーディオ機器に損害を与えることは避けなくてはならない。
--ちなみに本作と同時発売というわけにはいかなかったが、バーチャルクッションというボディソニックを体感出来るハードまで発売されている(92年)。

-戻り復活からその場復活への変更
--ただ聞くだけだと「復活パターンの構築」という楽しみを切り捨てる措置のように見えるが、そもそも『ダライアス』というゲームは「復活」が事実上不可能なゲームデザインになっている。最終ボス以外の場所で死んだ場合はいくら残機があっても復活はまず不可能。アーケードの時点で既にそういうゲームなのである。
--最終ボスの猛攻に力尽きた場合、アーケード版『ダライアス』では「自機はパワーダウン、ボスは耐久値が減った状態で仕切り直し再戦」という非常にアツい状況となった。それに対して本作では「パワーダウンした自機たちが、無茶を承知でボスに挑んでは次々と散っていき、最後にはゴリ押しで撃沈する」という、これはこれでアツい状況となる。どちらにも異なる味わいはあるが・・・。

**難点
-PCEの移植STGにありがちな難点として、上下スクロールやちらつきを例外なく本作も備えてしまっている。
--本作をHuカードに移植した『ダライアスプラス』はPCエンジンスーパーグラフィックス対応ソフトとなっており、PCESGで遊ぶとスプライトのちらつきは大幅に緩和されるとされていた。しかし実際にSGで稼働検証してみると余程細かく見ない限りはわからない程度の軽減効果であり、SGを売るためのプロモーションに過ぎなかったと思われる。
--エミュレータの仕様なのか、ちらつきはVCでは軽減された。
-開発初期段階に予定されていた2人同時プレイが無くなった。
-グレートシング(Zゾーンのマッコウクジラ)のドリル弾を破壊した際の点数が減った。これにより「最強ボスを相手とした究極の稼ぎプレイ」の興奮度が低下。
-ウェーブで倒した敵の点数が入らない(バグと思われる)。

-アーケード版は三画面連結であるが、当然家庭用ゲーム機で再現することは不可能。家庭用で遊べるように一画面に収まるようにダウンサイジングされたのは当然ではあるが、ゲーム性そのものはオリジナルとは似つかないものになっている。
--「画面サイズ以外はまさに原作そのまま」をと言うのが売りではあったが、実際は全く異なるゲームと言って良いだろう。特にボスの攻撃パターンは大幅に変更されており、更に画面が狭いことでショットの弾切れと言う最も重要な要素がオミットされてしまっている。MD版ダライアスIIのように擬似ワイド画面としていれば、まだ評価も変わったかもしれない。
--ストロングシェル(Vゾーンの海ガメ)等、ACの攻略パターンが通用しない部分もあった。

**総評
「完全移植」とはいうものの、その実態は『PCE版ダライアス』と言った方がよい。~
そもそも3画面のアーケードゲームと1画面のテレビ(PCE)ではハードウェア能力・構成からして絶対的な違いがある。おまけに当時は今以上に誇大広告が日常的だった時代であり、ほとんどのアーケードゲーマーは「完全移植」には期待していなかった。~
むしろ、ゲーム性には目をつぶってマシンパワーを限界まで引き出し、『ダライアス』という作品の雰囲気を再現しようと試み、それを成し遂げたことにこそ、本作の真の存在意義があると言っていいだろう。~
三画面と並ぶもう一つの魅力である海洋生物ボスの追加など、この版でしか楽しめない部分もある。

今となってはAC版はごく僅かなゲームセンターにしか存在せず、更に基盤寿命などの問題もあって気軽にプレイできるものではない。~
このPCE版はVCで手軽にダウンロード購入できるようになっているので、今から『ダライアス』に触れたい人はぜひ挑戦してみてほしい。

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*ダライアスプラス
【だらいあすぷらす】
|ジャンル|シューティング|&amazon(B0000ZPRHQ)|
|対応機種|PCエンジン HuCARD|~|
|発売元|NECアベニュー|~|
|開発元|NECアベニュー&br()ビッツラボラトリー|~|
|発売日|1990年9月21日|~|
|定価|9,800円(税別)|~|
|廉価版|バーチャルコンソール&br()2008年7月15日/600Wiiポイント|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''[[ダライアスシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/225.html]]''|

**概要
スーパーダライアスをHuCARDに移植した作品。主な違いは以下のとおり。
-BGMが、PCエンジン本体の内蔵PSG音源で演奏したものに置き換わっている。アーケードの音楽をそのままCD-DA収録したスーパーにはかなわないが、音源の性能を考えると頑張っている方だとも言える。
-ボスキャラが、スーパーから10体削減されて16体になっている。削減された中には、グレートシングなどアーケードからの名物ボスも含まれる。
-後発だけあってゲームバランスはさらに練られている。ステージ4までならコンティニューが可能になった。一部の敵の配点が原作通りに戻されている。
-PCエンジンSGに対応。SGでプレイすると、ボス戦などでのスプライトのチラツキが低減される(と言っても大幅な違いが出るほどではないが)。

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*ダライアスアルファ
【だらいあすあるふぁ】
|ジャンル|シューティング|~|
|対応機種|PCエンジン HuCARD|~|
|発売元|NECアベニュー|~|
|開発元|NECアベニュー&br()ビッツラボラトリー|~|
|発売日|不明(1990年)|~|
|定価|非売品|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''[[ダライアスシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/225.html]]''|

**概要
スーパーダライアスの裏技である「全ボスとの連戦モード」をHuCARDに移植した作品。ダライアスプラスに登場する16体のボスと連戦する「16体戦えますか」モードと、制限時間内でスコアを競う「4分間タイムトライアルモード」をプレイできる。BGMのクオリティなどはダライアスプラスと同等で、SGにも対応している。~
ダライアスプラスの発売記念として、抽選でプレゼントされた非売品ソフト。生産数は1000本未満と言われており、VC配信なども行われていないレアゲーである。