「鬼武者」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

鬼武者 - (2011/09/29 (木) 17:57:01) のソース

*鬼武者
【おにむしゃ】
|ジャンル|戦国サバイバルアクション|&image(img44667277.jpg,http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005OULH/ksgmatome-22/ref=nosim,height=160)[[高解像度で見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=474&file=img44667277.jpg]]|
|対応機種|プレイステーション2|~|
|発売・開発元|カプコン|~|
|発売日|2001年1月25日|~|
|定価|7,140円|~|
----
#contents
----
**概要
「鬼の篭手」を授かった若武者明智左馬介と、「幻魔」と呼ばれる化物の戦いを描く3Dアクションゲーム。
当初はPS用ソフトとして開発されていたが、PS2に移行してリリースされた。
PS2の性能をフルに活用した美麗なグラフィック、モーションキャプチャーによるリアルな挙動表現、ゲストクリエイターに俳優の金城武氏を迎えたことなどから話題となり、
国内におけるPS2用ソフトとしては初のミリオンセラーを達成した。

**ストーリー
>1560年美濃の国。斉藤義龍の居城、稲葉山城では奇怪な事件が起こっていた。~
不安におののく義龍の妹、雪姫の手紙を受け取った左馬介は稲葉山城へ駆けつけるも、時既に遅く雪姫は何者かに連れ去られた後だった。~
左馬介はくノ一のかえでとともに雪姫の救出へ向かうのだった。

**特徴
''魂の吸収''
-本作最大の特徴。敵を倒したりするとその魂が出現し、「鬼の篭手」を利用して吸収する。
--魂は経験値(後述)となる赤、体力が回復する黄、「鬼力」となる青の3種類。
--集めた赤魂を「破魔鏡」にて武器や玉に注ぎ込み、強化しつつ先に進む。破魔鏡はセーブポイントも兼ねる。
--魂の吸収動作は、敵の特定の攻撃を誘う効果もある。
''一閃''
-敵の攻撃動作中に特定のタイミングで通常攻撃を出した場合に、確実に一撃で敵を倒せるというもの。
--倒した敵は赤魂が通常より多く出る。また黄魂が確実に出るため体力の回復手段にもなる。
--ただし敵の攻撃を待つ必要があるため、失敗時のダメージリスクもある。
''戦術殻''
-「鬼力」を一定量消費し、強力な攻撃を放つこと。
--この攻撃中は基本的に無敵なので敵に邪魔されることがない上、通常攻撃では怯まない敵も大抵は怯ませることができる。
--「玉」のレベルを上げると威力や攻撃範囲が上昇するが、鬼力の消費量も多くなる。

**長所
-PS2の性能を活用した美麗なグラフィック。化物に支配された不気味な城の雰囲気が存分に伝わってくる。
-「空前絶後のバッサリ感」というキャッチコピーに恥じない爽快感抜群の効果音と振動。
-使い勝手の違う3つの武器や突きや斬り上げ、蹴りなどの多彩な攻撃アクション。
--舞台が戦国時代だけに弓や火縄銃などの遠距離攻撃手段もある。
-一閃の爽快感。リスクはあるものの複数の敵を巻き込めると気持ちいい。
-現れる敵をひたすら倒して進んでいく「魔空空間」。
--普通に敵を倒しても黄魂が出ないため、一閃が重要になる腕試しの場。後のシリーズにも毎回登場。
-特定の条件を満たしてからクリアすると遊べるミニゲーム、「鬼魂」。
--完成度と難易度の高いミニゲームは、魔空空間同様、後のシリーズでも毎回登場する(「新」はベスト版のみ)。
-金城武氏起用による主人公の独特な存在感。
--氏はモーションキャプチャーも担当している。
-カプコンの作品ではお馴染みの隠しコスチュームも健在。
--また特典の一つに特報の映像が収録されている。これは続編の『2』でも引き継がれている。

**短所
-ボリュームに欠ける。普通にプレイしても5時間ほどでクリアできてしまう。
//--この手のゲームにはありがちな面なのである意味仕方がないかもしれない(バイオ、PE等)。
-移動操作が同社のバイオハザードシリーズと同様のラジコン操作なので、慣れるまでは少々しんどい。
-カメラの位置が固定なので、場所によっては見えにくい部分が存在する。
//-いくつか封印された扉を開けるには、対応した玉のレベルを上げる必要がある。
//--レベルを上げると威力は上がるが、消費も大きくなるため人によっては戦法に影響する。
-かえでを操作している時に敵を倒しても吸収動作が出来ないので損した気分になる。
-難易度が「普通」「やさしい」「最強」のみで、「やさしい」と「最強」の中間的難易度が欲しい。
-通常ムービーのスキップは可能だが、実機ムービーは出来ない。
-俳優起用ものの常だが、金城氏の逆の意味で素晴らしすぎる演技。ユキヒメーユメマルー。
--続編の『3』で再登場するが、そちらでは上達したとの声が多い。

**余談
-本作に登場するある隠しキャラクターは、本作と[[全く無関係のソフト>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/440.html]]に登場していたキャラクターである。

----
*幻魔 鬼武者
【げんま おにむしゃ】
|ジャンル|戦国サバイバルアクション|&amazon(B00005V9G2)|
|対応機種|Xbox|~|
|発売・開発元|カプコン|~|
|発売日|2002年2月22日|~|
|定価|7,140円|~|
**概要
上記の『鬼武者』のマイナーチェンジ版。全体的に高難易度に作られており、新要素がいくつか追加されている。
また、その新要素の多くは以降の作品に大きな影響を与えることとなった。

**主な変更点
''新難易度の追加''
-『鬼武者』では「易しい」「普通」「最強」の3つであった難易度に、「難しい」が追加された
--「難しい」では、敵のステータスが大幅に上がる、武器強化に必要な魂数が増える、入手できるアイテムが非常に貧弱になるといった特徴がある。
--なお、敵やアイテムの配置が大幅に変更されているので、「普通」や「易しい」でも『鬼武者』における「普通」や「易しい」とは実際の難度が異なる。本作の方が難しい。

''武器と龍玉の一体化''
-『鬼武者』では武器と龍玉は個別に鍛えるようになっていたが、本作では一体化し、武器のレベルを上げるだけでよくなった。
--そのかわり、武器の強化にかかる消費魂は多めになっている。

''新敵「闇甲冑」「綾女」の追加''
-闇甲冑は鎧の怪物で、左馬介の攻撃の殆どが防御されてしまう。攻撃を当てるにはわずかな隙を突くか、敵の飛ばしてくる幻魔弾を弾き返すしかない。
-綾女は見た目は愛らしい市松人形だが、左馬介が近付くと巨大な刃物を持って襲ってくる。
--''攻撃力や体力がボス級''で''一部の攻撃以外が全て無効化される''ため最強装備でも手こずる相手だが、''序盤から終盤まで出現し続ける''。
--強制戦闘ではないので戦う必要はないのだが、''他の部屋へ逃げてもしつこく追い回してくる''。まさに恐怖。
---これらの特徴は、同社の『[[BIO HAZARD 3>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/740.html]]』に登場するネメシスを彷彿させる。

''「緑魂」の追加''
-以降の作品に出る「紫魂」とほぼ同じ性質を持っているが、''左馬介も幻魔も吸収することができる''という特徴がある。
--幻魔が吸収すると「バーサク化」する。バーサク化した幻魔は体色が赤くなり、「攻撃力や防御が上がる」「積極的に攻撃してくるようになる」「バーサク時限定の特殊な技を使ってくる」「スーパーアーマーになる(一部)」と、大変強くなってしまう。
---しかし、その代わりにバーサク化した幻魔は通常の倍の赤魂を放出する。また、一閃や溜め斬りレベル3などでバーサク化を解除することも可能。
--左馬介が吸収するとストックされ、5つ集めると後述の「鬼の開放」を行うことができる。
--なお、幻魔と左馬介の両方が吸収しようとすると引き合いになる。基本的に幻魔側に吸い寄せられてしまうが、ボタン連打で左馬介側に吸い寄せることができる(通称"綱引き")。
---綱引きシステムは「鬼武者 無頼伝」へと継承された。

''新アクションの追加''
-溜め斬り
--溜めボタンを長押しすることで力を溜め、強力な攻撃を放つ。
---溜めレベルは3段階あり、高いレベルほど威力が高いが、溜めるのにも時間がかかる。
---なお、以降の作品とは異なり初期装備の刀でも溜め斬りが行える他、ゲーム開始時からレベル3まで溜めることができる。

-戦術殻のレベル調整
--戦術殻のレベルを「1~現在の武器のレベル」までの間で任意に調整できるようになった。
---「鬼武者」では戦術殻の威力と消費鬼力は龍玉のレベルで固定されていた。龍玉のレベルはストーリーの進行上上げざるを得ないが、高レベルの戦術殻は雑魚敵に対して使用すると非常に燃費が悪いので不評であった。
--なお、以降の作品には見られない本作独自の仕様として、「戦術殻につぎ込む鬼力量を自分で決められる」というものがある。
---例えば、レベル3の戦術殻を放つには最大鬼力の2/7ほどあれば十分であるが、鬼力を全て注ぐこともできる。全ての鬼力を注いでもエフェクトはレベル3と同じものだが、威力はつぎ込んだ分だけ上昇する。
---なお、同じ鬼力消費量でも分割して使用するより一度に全力を注いだ方が総合的な威力も大きくなる。
---この仕様により戦術殻「雷」が空振りしても鬼力を消耗するようになってしまったデメリットもある。

-鬼の開放
--前述の「緑魂」を5つ溜めることで「鬼の開放」というアクションを行える。鬼の開放を行うと一定時間左馬介が無敵になり、体力が少しずつ回復する。
---これはやや形を変え、「鬼武者変身」という形で以降の作品へ継承された。

#region(なお本作が「鬼武者変身」ではなく「鬼の解放」である理由は)
--左馬介がエンディングにて初めて鬼武者へと変身するからだと思われる。
#endregion

-「魔空空間」及び「幽幻塔」の追加
--腕試しの場である魔空空間が1つ追加された。
---『鬼武者』にあったものよりも短いが、序盤から強い敵が出てくるため、難易度はより高い。
--幽幻燈は、魔空空間をさらに難しくしたもの。
---ゲーム終盤に出てくる雑魚幻魔が束になって出現したり、本編中にボスとして出現した幻魔が出現するなど、非常に難易度が高い。また、最終層には裏ボスが待っている。

その他
-一部のアイテムの配置が変更されており攻略ルートがPS2版と異なる。また一部の仕掛けの内容も変更されている。
--敵の配置も変更されておりPS2版よりも強敵の出現頻度が多くなっている。
-左馬介に2種類の新しい防具アイテムが追加された。
-ムービーが全てスキップ可能になった。

*総評
コアユーザー向けに作られただけあって、『鬼武者』をクリアした人でも苦戦するほどの難易度を誇っている。マイナーチェンジ版ではあるが、シリーズ初のユーザーが『鬼武者』の代わりにプレイするのはお勧めしない。~
手緩いアクションに物足りないユーザーにお勧めしたい逸品である。

*余談
市場に対して在庫過剰であったためか、新品ですら非常に安い値段で売られていることが多い。~
Xbox360でも問題なく動くので、現在でも手軽に楽しむことができる。

----