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スーパーマリオブラザーズ2 - (2012/07/22 (日) 21:46:13) のソース

*スーパーマリオブラザーズ2
【すーぱーまりおぶらざーずつー】
|ジャンル|アクション|&amazon(B001DR0ABI)|&amazon(B0002M2U7M)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ ディスクシステム&br()ゲームボーイアドバンス|~|~|
|開発・発売元|任天堂|~|~|
|発売日|【FCD】1986年6月3日 / 【GBA】2004年8月10日|~|~|
|定価|【FCD】2,500円 / 【GBA】2,000円(税込)|~|~|
|配信|バーチャルコンソール&br()【Wii】2007年5月1日/500Wiiポイント&br()【3DS】2012年7月25日/500円|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/342.html]]''|


**概要
-世界的大ヒット作品となった『[[スーパーマリオブラザーズ>スーパーマリオブラザーズ]]』の続編。~
当時はストーリー的にも『1』の続編((『スーパーマリオブラザーズ3』のストーリー紹介には「三度目の正直を目指して自分の子供たちであるコクッパを率いて…」という文がある。))と言われていたが、現在では『1』のパラレルワールドという設定が定着している。

-基本的なシステムは前作を踏襲しつつ、難易度を上げた作品(前作をクリアしたプレイヤーを対象として開発されたため、全体的に高く設定されている)。

**特長及び前作からの変更点
-1人プレイ専用ゲームとなり、プレイキャラクターをマリオとルイージから選べるようになった。~
マリオは前作と全く同じ挙動。ルイージはマリオよりジャンプ力が高く、マリオがダッシュジャンプしなければ乗り移れない足場にも楽々飛べる。&br()しかしブレーキが効き難く、小さい足場で滑って落ちてしまうことも珍しくない。((ルイージの「ジャンプ力は高いが滑りやすい」という設定は公式のものとなっており、他シリーズでもルイージは本作のような性能になっていることが多い。))~
このように、マリオとルイージは一長一短の''絶妙な調整''になっている。

-前作では裏技だった無限増殖が出来る場所が大幅に増えた。
--つまり、公式で無限増殖による残機数増量を前提とした難易度調整が施されているということで、それほど難易度が高いと言うことである。
--極端な例として、なんと1-1スタート直後の場所でも出来るようになっている。

-マイナスアイテムが登場。アイテムが常に有利になるものばかりではなくなった。
--取るとパワーダウンする「毒キノコ」、前のワールドに戻される「逆ワープゾーン」。

-新たな仕掛けが設置された。
--画面外まで飛び出してしばらく落ちてこないほどの跳躍力を持つ「スーパージャンプ台」、右方向へキャラクターが流される「追い風」などが登場。~
これらの仕掛けを上手く利用しないとクリアできないエリアも多い。

-敵を踏んだときの反動が大きくなった。この反動ジャンプを使うことを前提としたエリアも数多くある。有名なのはパタパタを利用した「甲羅飛び」か。

-コンティニューが正規コマンドとなった。
--ゲームオーバー画面でコンティニューの使用を問われるため、任意にコンティニューすることができる。
--しかし、コンティニューすると各ワールドのエリア1に戻された上、残機数3のスタートとなる。~
無限増殖を活用してもなおゲームオーバーになるようなワールドを3機で再挑戦してクリアするのは極めて困難。

-新たな敵キャラクターが登場する他、既存の敵キャラクターの挙動にも難度を上昇させる方向での変更が加わっていることが多い。~
前作では城でしか登場しなかったファイアーバーも普通のエリアに登場するようになった上、ファイアーバーの軸ブロックを足場にして進まねばならないエリアもある。また前作では水中でしか登場しなかったゲッソーが地上エリアにも登場したり(地上の場合は踏んで倒すことができる)、逆に水中にノコノコやメットといった地上の敵キャラクターが登場するエリアもある(水中に登場した場合はプクプクやゲッソーと同じで踏むことができない)。

-ゴール時の花火の条件が変更された。
--前作ではタイムの一の位の数字が1・3・6の時にゴールするとその数字に合わせた数の花火が上がったが、本作ではゴール時にコイン枚数の一の位とタイムの一の位が同じになった場合に花火が上がる(奇数なら3発、偶数なら6発)。
--またコイン枚数の一の位と十の位を揃えて(いわゆるゾロ目、コインを全く取っていない「00枚」の状態も含む)、ゴール時にタイムの一の位がそれらと同じ数字であった場合は1UPする。
---このときは掴まった場所の高さによる得点ボーナスはないが、同時に花火の条件も満たしているため、花火は通常と同じように打ち上がる。
--もう一つ、前作では各ワールドのエリア4をクリアしてもタイムボーナスはなかったが、本作ではタイムボーナスが入るようになった。
---ちなみに残りタイムを「000」にしてクリアすると、何と残りタイムが「1000」と見なされて50,000点のボーナスが入るという裏技がある。

-ワールド9、及びワールドA~Dが追加された。~
前作では裏技としてワールド9以降が存在していた(ただしファミコン本体に多大な負担を掛けてしまうやり方で、任天堂が意図して組み込んだ仕様ではない)のだが、本作では隠しルートとして正規に実装された。
--ワールド9はワープ不使用特典(逆ワープも不可)のおまけステージで、残機は強制的に1にされ((8-4でピーチ姫を救出した際に残り人数1人につき100000点と交換されるため。))、見た目が地上面のステージを泳いだり、クッパがいる城風の地上面がエリア3にあったり、最終面9-4は「アリガトウ!」の文字ブロックがあったりなど、前作で話題になった256面のバグ技で生成される面を意識したような特殊な面構成となっている。
--ワールドA~Dは通常のステージのパラレルワールドという扱いで、ゲームを何度もクリアして★を8個溜めると行けるようになる。表面よりも総ステージ数は少ないが表面より更に難易度が高い。特にワールドCは本作における最難関ワールドになっている。

-ポール越えについて
--今作ではルイージやスーパージャンプ台があるため、最初からポールを飛び越えることを想定して作られている。&br()基本的に城の先には進めず、進める場合は先にワープゾーンが設置してある。

-ブレーキ音
--本作ではダッシュ中、進行方向とは逆の十字キーを押した時に「キーッ」というブレーキ音が入るようになった。

**総評
基本システムは前作そのままであるため、「マリオを動かすだけで楽しい」という大原則を維持したまま、難度の高いマップをプレイヤーの技量で潜り抜けていく面白さもある。~
慣れれば無限増殖をせずともワールド9に到達できるような、絶妙のバランス調整は流石の一言。現在でもスーパーマリオシリーズで最も難しい作品とされている。~
ディスクシステム媒体の作品であるため、ロムカセットよりも安く、書き換えなら500円で入手可能であった。ディスクライターでの累計書き換え回数は1位を記録している。

*移植・リメイク
**スーパーマリオコレクション
【すーぱーまりおこれくしょん】
|対応機種|スーパーファミコン、Wii|&amazon(B000068GVF)|&amazon(B0041Q3ASS)|
|発売元|任天堂|~|~|
|開発元|任天堂、エスアールディー|~|~|
|発売日|【SFC】1993年7月14日/【Wii】2010年10月21日|~|~|
|定価|【SFC】9,975円/【Wii】2,500円(共に税込)|~|~|
**変更点
-スーパーマリオシリーズで最も難しいとされたのか、他の3本とは異なり攻略したステージを''エリアごとに''セーブ・選択可能。

-残機数もセーブされるため、使い切ったら1-1に戻り補充できるので、そのぶん難易度は下がっている。

-プレイするのに8回クリアする必要のあったワールドA~Dも、一度のクリアだけでプレイできるようになった。ワールド9の条件はそのままだが、残機は減らされずに引き継がれ、クリアした後にAワールドへ直行できるようになった。
--ワープは禁止だがセーブは何度しても問題ない。ただ、ステージ内容は同じだが背景等は他のステージと同じ仕様なのでオリジナル程インパクトはない。
--ただし ワールド9を通った形でワールドA~Dへ行くと 敵の行動スピードがFC版より早くなっている為 難易度が上昇している。

-海外ではこのリメイクで日本版の『2』が初登場となり、『SUPER MARIO BROS. THE LOST LEVELS』(訳すと「失われた難易度(※海外では未発表だったことから)」)というタイトルで収録されている。
--海外NESでは本作は発売されず、『夢工場ドキドキパニック』のキャラをマリオに差し替えたバージョンを『SUPER MARIO BROS. 2』として発売していたため。~
日本では、この海外版『マリオ2』が後に『[[スーパーマリオUSA]]』として逆輸入移植された。
--後に、海外のVCでも日本版『2』が『THE LOST LEVELS』として配信されたが、こちらはデータ自体はFC版のため海外でもタイトル画面は『2』のままになっている。

*余談
-週刊少年ジャンプの『ファミコン神拳』で、ディスクシステムを所有していないユーザーのためにROMカセット版も企画されているという情報が紹介されたが、結局発売されることなく終わった。

-ゲームボーイカラーの『スーパーマリオブラザーズデラックス』では隠しゲームとして『2』のステージが収録されているが、難易度が下げられており、隠しステージは外されている。

-アーケードの『VS.スーパーマリオブラザーズ』では、一部エリアやエンディングは本作の物が流用されている。
--『2』で敵を踏んだ時の反動が大きくなったことが前提の造りのエリアを、反動が前作のままで攻略しなければならず、極めて難しい。