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キングダム ハーツ - (2012/09/04 (火) 19:09:06) のソース

*キングダム ハーツ
【きんぐだむ はーつ】
|ジャンル|アクションRPG|&amazon(B00005V8XI) |
|対応機種|プレイステーション2|~|
|発売・開発元|スクウェア|~|
|発売日|2002年3月28日|~|
|定価|7,140円|~|
|廉価版|アルティメットヒッツ&br()2005年9月8日/2,940円|~|
|>|>|CENTER:''[[キングダム ハーツ シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/805.html]]''|
#contents
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**概要
-ディズニーとスクウェアのコラボレーションによるアクションRPG。
-発売前はディズニーキャラとファイナルファンタジー(FF)キャラが共演するという想像もつかない内容・キャラクターデザイナーの野村哲也が初めてディレクターを務めることから賛否を呼んだ。

**良い所
-シリーズ通しての特徴である爽快感溢れるアクション。
--操作は非常に分かりやすく単純だが、油断するとあっさり味方が死に掛けるため常時気を抜けない戦闘が楽しめる。&br()それでいてアクションゲームが苦手な初心者にも受け入れられるようなちょうどいい難易度になっている。
-PS2初期の作品でありながら、グラフィックも非常に良く作りこまれている。
-声優が非常に豪華。ほとんどがオリジナルのディズニー映画の吹き替えを担当した方々である。そのため、ディズニーアニメをそのまま動かすような感覚で楽しむことが出来る。もちろんオリジナルキャラも手は抜いていない。
//ディズニー社のプロデューサーから「世界一のドナルドダック」と評価されている山寺宏一氏をはじめとし、
//このゲームで世界一と評価されたわけじゃないので
-ストーリーは、ディズニーキャラと共演するという微笑ましさを感じる前情報からは想像も出来ないほどシリアスで奥が深く、かつ軽く流していても分かりやすい内容になっている。
--ストーリーの内容は人の心の中にある光と闇を中心にしているのだが、その根底にあるものは友情であるということが露骨な描写を決して行わずに自然に体現されており、泣いたという人も決して少なくない。
--各ディズニーキャラのバックグラウンドも、全く違和感無く全部まとまりきっていることも評価が高い。
-主題歌の宇多田ヒカル「光」も非常に人気が高い。 
-下村陽子によるBGMも高評価。そして、そのBGMの素晴らしさを存分に生かしている演出のうまさもストーリーを引き立てている。
-主人公のソラなど、本作のオリジナルキャラクターも人気が高い。

**賛否両論な所
//-ダンジョンの構造が大変複雑。
//--あまりにも複雑なため投げ出す人がいる一方で、やり応えがあると言う人がいるため問題点と言い切れないのが現状。
//---実際、続編のIIでダンジョンが簡略化された際は批判されていたりする一方で分かりやすくなったと言う声もあったりなど、結構賛否が分かれる部分である。
//正直あの程度で複雑とか言われても疑問しか感じない
-一部微妙に構造が把握しにくいマップがある。
-ディズニーの顔であるミッキーマウスがエンディングにしか登場しない。しかも後ろ姿だけで、「ミッキー」という名前すら出てこない。
--オープニングの時点で名前こそ呼ばれないものの重要人物であることは明示されているし、重要な局面で満を持して登場するので一概に不遇という訳ではないのだが、出番がごく僅かなのは確か。
--後のシリーズでは登場回数が増えている。
//悪い所と言えるほどの欠点ではないと感じたので移動。
-FFキャラが結構出ている割に、シナリオにたまに絡むくらいで一切パーティに加入しない。
//--特に一部キャラクターはプロローグ的なシナリオであるディスティニーアイランド以後一切登場しなくなり、某主人公は闘技大会の強敵要員としてしか機能していない。なのにエンディングでは…。
//↑「某」「エンディングでは…」といわれても知らないひとにはわかりません。不適切。
-これまたディズニーキャラをまとめた代償からかFFキャラの出番が少なく、FFVII・VIII・Xのキャラしか登場しない。
--未登場のFFは全て「剣と魔法のファンタジー」であり、かつIX以外は当時はムービー以外で3D化されたことは無かった。
---現代ものの多いディズニー・かつ完全3Dの作品とあって、キングダムハーツの世界にスーファミ時代のFF(とIX)が溶け込めるかどうかは未知数な部分もあっただろう。
---「剣と魔法のファンタジー」のディズニー作品もあるが現代よりである。
--ちなみに続編にはVI・IXのキャラが登場したものの扱いが悪く、あまりいい結果は生まなかった。

**悪い所
-爽快感溢れるアクションの代償として3D酔いが起きやすく、人によっては相当に激しくプレイが困難になることも。 
--常時カメラがぐるんぐるん回っているような感じ。そのため酔う人は本当に酔う。
-操作性が若干悪く、特に視点変更時が場合によってはちょっとイライラする。
-隠し要素が非常に少ない。1周すればお腹いっぱいになってしまうような感じもやりこみ派にはちょっときついものがある。
--この点は後述の『ファイナル ミックス』において改善された。
-セーブポイントへ行かなければセーブどころか中断もできない。
-難易度が低い。
--序盤こそ苦戦する場面はあるが、ある程度進むとほとんど苦戦しなくなる。
-フィールドの壁の付近などでは、カメラの位置がソラに急接近して、視界の大部分がソラの姿で隠れてしまう場合がある。

**総評
-FFキャラとディズニーキャラが共演するという内容は発売前はとても想像もつかないような内容であったため、激しく賛否に分かれていた。
-だが実際は爽快感満載でありながら奥の深いアクション、大変高評価なBGMと主題歌、文句なしに豪華すぎる声優陣、ディズニーらしさを生かしながらもディズニーという子供向けのイメージを離脱した奥の深いながらもわかりやすいストーリー、などから発売後は好評の声が多数。
-まさに今作は文句なしでディズニーゲーム最高峰と断言していい作品であろう。ディズニーファンには絶対にお勧めできる作品と推すファンも多い。
-ただし、3D酔いが酷い人にとっては拷問となる可能性もあるのでそれだけは注意。

**余談
//COM関連はCOMの記事ができたのでそちらを参照。
-ゲームをパロディにした同人誌は多数あるが、本作を扱った本は印刷会社によっては断られてしまう。たとえディズニーキャラが登場してなくても、である。理由はいわずもがな。
--というかKHオリジナルキャラも実はディズニーキャラに分類されているのが原因だったりするのだが。

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*キングダム ハーツ ファイナル ミックス
【きんぐだむ はーつ ふぁいなる みっくす】

※オリジナルとの相違のみ記載する。
|発売日|2002年12月26日|&amazon(B00006L42L)|
|定価|通常版:7,140円&br()プラチナリミテッド:9,240円|~|
|廉価版|アルティメットヒッツ&br()2005年9月8日/2,940円|~|

-FFシリーズなどでいうインターナショナル版。音声は英語(日本語字幕)になり、いくつかの追加要素を加え、難易度も選択できるようになった。
-主題歌は「Simple and clean」。「光」と違い歌詞が英語になり、メロディも若干違う。
-追加要素は全体的に好評であり、年末商戦期に発売されたこともあって売り上げにも大きく貢献した。
--ただし、本作で追加された隠しボスであるFFVIIのセフィロスとの戦闘後に、同作のクラウドとセフィロスが一騎打ちするイベントが若干流れる。&br()これに対しては「物語・主人公とも全く絡まずに、勝手に二人だけで盛り上がっている」と当時一部では批判もあった。
---ただ、クラウドの本編での活躍が少ないどころか全く無かったため、活躍が見たかったファンもいたことを注記しておく。でも相手がセフィロスじゃ意味無いような…。
---次作から声が強まってくる、本シリーズでのFFキャラクターの表現に対する批判の兆候とも取れる。
-カメラの向上
--調整された感じはするものの相変わらずカメラワークが悪い。
--カメラとソラが近寄りすぎている時は、ソラおよびソラの後ろに隠れているキャラなどのグラフィックが消えるようになった。
---これによりフィールドの視認性は向上したが、ソラ以外のキャラや敵の飛び道具なども消えてしまうため、カメラの問題を完全には解消できていない。