*夕闇通り探検隊 【ゆうやみどおりたんけんたい】 |ジャンル|アドベンチャー|&amazon(B00005OVLT)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売・開発元|スパイク|~| |発売日|1999年10月7日|~| |定価|5,800円|~| ---- *ストーリー 高度成長期に伴い、ベッドタウンとして急速に発展した街「陽見(ひるみ)市」。この街にある陽見中学校では、「人面ガラス」の噂が囁かれていた。 ナオは「人面ガラスの噂を確かめる」を口実に、想いを寄せる少女クルミを誘い、強引についてきたサンゴと3人で学校裏の森の中にある「鳥塚」に向かう。 鳥塚の手前から先へ進もうとしない愛犬メロスを水飲み場につなぎ、クルミとサンゴを残して1人で鳥塚に向かうナオ。そして辿り着いた彼の前に人の顔をしたカラスが現れた。 「あと100日で、誰か死ぬ」 人面ガラスの不吉な言葉を聞き、恐怖のあまり失神してしまうナオ。これを機に、陽見市で囁かれる数々の噂の検証が始まった。 ---- *概要 過去にヒューマンから発売された『トワイライトシンドローム』の後継にあたる作品。(スタッフは一部しか関わっていない)~ ナオ、クルミ、サンゴの個性豊かな中学生達が、舞台となる陽見市に流れるウワサを検証していくゲームである。~ 難易度の高さやクセのあるゲームシステムから決して万人向けとは言えないが、完成された世界観から評価は高い。 ---- *評価ポイント -リアルに作られた陽見市 --ゲームの舞台となる陽見市は実在する町をモチーフに作られており商店街、団地、学園通り、歩道橋、線路沿い等、何処かで見たような風景は非常にリアリティがある。 -44つのウワサ --量的には十分なシナリオ数が用意されている。下らないオチが付く物からオカルト満載な幽霊物、人間の内面の恐怖を描いたシナリオ等、種類も豊富である。 -個性豊かな三人組と一匹 --メインキャラクターの三人は何れも個性が強く掛け合いが面白い。ステレオタイプで作られたキャラというよりは現実に居そうな中学生をモデルにして作られている。 --散歩パートではメロスという犬を連れて行くのだが仕草がかわいい。 -エンディング --感動する訳でもなく、後味が悪い訳でもない。この『夕闇通り探検隊』という世界観に相応しい切ないエンディングは評価が高い。 ---- *短所 -ガチガチのフラグと高難易度 --一見すると学校や陽見市を自由に探索して噂を集めたり解決したり出来る自由度の高いゲームに見えるのだが、時間制限がある上に噂の収集から解決まで順番にフラグを立てていかなければならず、決して自由度が高いとは言えない。 --上記のフラグ立てが手伝い、全ての噂を検証するには攻略情報が必需である。 ---- *プレミア化 ゲームショップやオークションでは定価より高い価格で売られている場合が多く、ゲームアーカイブス化を望む声が大きいゲームの一つ。 ----