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メタルギアソリッド - (2012/08/09 (木) 13:28:24) のソース

*METAL GEAR SOLID
【めたるぎあそりっど】
|ジャンル|戦略諜報アクション|&amazon(B00005QBMX)[[高解像度で見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=633&file=41gtKNOMZOL.jpg]] [[裏を見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=633&file=614zg5G8fLL.jpg]]|
|対応機種|プレイステーション|~|
|メディア|CD-ROM 2枚組|~|
|発売元|コナミ|~|
|開発元|コナミコンピュータエンタテイメントジャパン|~|
|発売日|1998年9月3日|~|
|定価|7,140円|~|
|プレイ人数|1人|~|
|レーティング|CERO:C(15歳以上対象)&br()※メタルギアソリッドコレクションで付与されたレーティングを記載|~|
|廉価版・配信|コナミ・ザ・ベスト:2000年4月27日発売(後述の『~インテグラル』と同時)&br()PS one Books:2002年1月24日発売&br()メタルギア20thアニバーサリー メタルギアソリッドコレクション(1・2・3・MGSPOセット):2007年7月26日発売&br()ゲームアーカイブス:2008年3月21日|~|
|>|>|CENTER:''[[メタルギアシリーズ関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/543.html]]''|
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#contents()
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**概要
コナミの小島秀夫氏が手掛けたMSX2用ゲームソフト『メタルギア』は「敵から隠れながら進むゲーム」という逆転の発想から生まれ、ステルスゲームの概念を作った名作である。その続編であり、コナミMSX2最後の作品となった『[[メタルギア2 ソリッドスネーク]]』は、さらに進歩したゲーム性とストーリーテリングの手法が高く評価され、「幻の名作」と語り継がれることになった。

それから8年。プレイステーションで蘇ったメタルギアは、3D(=立体=SOLID)になったことでより深みを増したステルスアクション、『[[スナッチャー]]』『[[ポリスノーツ]]』で培った映画的演出をフルに盛り込んだ構成、そして米フォーチュン誌で「20世紀最高のシナリオ」とまで評される衝撃的なストーリーによって世界的なヒットを記録。小島氏の名を知らしめることとなった。

**ストーリー
>1995年、「OUTER HEAVEN蜂起」。1999年、「ザンジバーランド騒乱」。~
そして21世紀初頭………
>
>アラスカ、フォックス諸島沖の孤島、シャドー・モセス島にある核兵器廃棄所で演習を行っていたハイテク特殊部隊「FOX HOUND」が突如として蜂起、島を占拠した。~
数百の核弾頭を手にした彼等の要求は「伝説の兵士」ビッグボスの遺体。彼等は24時間以内に要求が受諾されない場合、核を発射すると通告してきた。~
史上最大のテロ事件に、元FOXHOUND隊員ソリッド・スネークが呼び戻され、極秘裏に任務が下る。
>
>核兵器保存庫に単独潜入、人質として囚われたDARPA局長、アームズテック社社長を救出、テロリストを排除、武装解除せよ。~
タイムリミットは24時間。~
スネークは独り再び戦場へと向かう……。
//取扱説明書より

**特徴・評価点
***グラフィック
-プレイステーションの中ではトップクラスのグラフィック。
-複数のアングルを自由に切り替え可能というのは世界初の試み。
-3Dになったことにより、何も装備していない時はパンチだけではなくハイキックと一本背負いが出せるようになった。手すりから蹴り落とす、投げ落とすことで敵を排除できる。また敵の後ろから投げを決めると首絞めになり、締め続けると即死させることが出来る。

***シナリオ
-「20世紀最高のシナリオ」と評されただけあって、その完成度は非常に高い。
-戦術核兵器、ヒトゲノム、クローン人間、現実世界の問題を組み入れたことによって、単なるゲームストーリーで終らせない、メッセージ性の強いシナリオになっている。

***キャラクター
-主人公のスネークは勿論の事、キャンベル大佐、オタコン、サイボーグ忍者、リキッドをはじめとするFOXHOUND隊員など、魅力的なキャラクターが山ほど登場する。
//忍者は漢字表記だった気がする
-キャラクターの魅力を引き出しきった声優の好演。大塚明夫氏のスネークはあまりにも有名。
--小島監督がある作品を見たことにより、鶴の一声で抜擢されたエピソードがある。

***音楽
-有名なメインテーマを含め、ゲーム中の音楽は何れも演出を盛り上げるものとなっている。
--またEDテーマはゲール語で歌われるボーカル曲になっている。タイトルは「THE BEST IS YET TO COME」。

***演出
-当時のゲームのキャラクターの会話は、ポリゴンキャラが棒立ちで行うものが主流だったが、そうした事をせずに動きを付ける等会話にもドラマチックな演出を行っている。
//言っている意味がよくわからないんだけど…
//多分こういう事言いたいんじゃね?他にもあった気はするけど
-敢えてプリレンダリングムービーを導入しない事によって、ゲーム部分とのギャップを減らす事に成功している。
--ムービーが使用されているのは実写映像などごく一部のみ。
--この作品に限らず、MGSシリーズではプリレンダリングムービーを使用していない。
--このことはスクウェアの『[[ベイグラントストーリー>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/213.html]]』にも影響を与えた。
-ハードスペックの限界で、キャラクターの表情をポリゴンで再現出来ていない。代わりに体の動きとライティングの強弱によってキャラクターの感情を表現している。
-サイコ・マンティス戦時に外部入出力画面に切り替わったと勘違いさせる演出があり、プレイヤーを焦らせた。

***ステルスアクション
-本作最大の特徴の一つ。敵に発見されると危険モードとなり、レーダーが使えなくなり、一斉に襲われて不利な状況に陥ってしまう。敵に見つからないよう進むことが重要になる。
--危険モードになると、ガスが充満してライフが減っていったり、脱出不能(実質ゲームオーバー)になる場合もある。
--危険モードが過ぎれば回避モードに移行し、回避モードが終了すれば潜入状態に戻る。
--見つかれば見つかるほどクリア時の評価は下がっていく。

***こちらスネーク
-ゲーム内で頻繁に行われる無線会話はゲームを盛り上げるのに重要な役割を果たしている。
-ストーリー進行の他にも、武器やアイテムの詳細、ボスを倒すためのヒントとなどの情報を得ることができる。
-いわゆる"ネタ無線"も数多く存在する。非人道的な行動をしたとき・道に迷ったときなど発生条件も様々。音声設定(モノラル)に対してツッコミを受けるなどのメタな内容もある。

**問題点・賛否両論点
-やや過剰な演出とメッセージ性の強いシナリオによって、人によっては説教臭く感じることも。
--後の作品にも見られる、映画的演出が拍車をかけている。本作も有名な映画などを意識した演出が多くある。
-難易度が高めなので、アクションゲームが苦手な人にはきつい。
--日本で発売されているMGSシリーズのHARD=海外で発売されているMGSシリーズのNORMALとなっている。
--難易度設定ができる以降のシリーズをプレイする際、アクションに自信の無いプレイヤーはEASY(海外ではVERY EASY)から始めよう。
-無線の早送りができない。『2』ではできるようになった。
-一部用語の取り扱いが明らかにおかしい。「劣性遺伝」という生物学用語が特に問題視される。
--一応説明しておくと、「劣性遺伝」とは「発現しづらい形質」のことである。しかし、劇中では、''「劣性な遺伝子ばかりを発現されたお前の絞りカスだ!」''と敵が唐突にキレだし、「劣った遺伝子」という意味で使われていることが分かる。勿論生物学的には完全な間違いであり、後のフォローもないのでなまじ理科の授業を真面目に聞いていたりするとかえって混乱すること請け合い。((偏見を生み出しかねないとして、現在日本遺伝学会は「優性」「劣性」等遺伝用語の改訂を行なっている。))

**その他
-クリア後に手に入るアイテムは2種類。あるイベントがその分岐条件になっており、エンディングにも影響を及ぼす。
-[[前作>メタルギア2 ソリッドスネーク]]同様、敵兵は落とし穴に落ちない。
//--スネークはポリゴンモデルがそのまま反映されるのでダンボールやスティンガーを装備してわざと落ちるのも一興である。
-特定の場所を撮影すると心霊写真(スタッフの姿が浮かび上がる)が撮れる。
-『[[幻想水滸伝II]]』の体験版が付属されていた。
-CLUB db枠内でラジオドラマが放送されたが、本作のシナリオとは関係のないものであった。
-ゲームアーカイブスでDL販売を行っている。ただし販売されているものは通常版なので注意。

**総評
純粋なアクションゲームとして楽しめるのはもとより、ゲームをしながら同時に映画を見ている様な感覚になれる点で、当時は非常に新鮮であった。~
後の作品では[[ムービーゲー>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/743.html]]と呼ばれることもある本シリーズであるが、本作はムービーの占める割合も程良く、良質なシナリオとキャラクターの魅力を引き出している。~
当時の業界では初の試みが多くなされ、後のゲーム史に数多くの影響を与えた点も見逃せない。

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*METAL GEAR SOLID INTEGRAL
【めたるぎあそりっど いんてぐらる】

※データはオリジナルと異なる部分のみ記載。
|メディア|CD-ROM 3枚組|&amazon(B0000C9JCD)|
|発売日|1999年6月24日|~|
|定価|5,229円|~|
|周辺機器|ポケットステーション対応|~|
|レーティング|CERO:15歳以上対象&br()※PS one Books版で付与されたレーティングを記載|~|
|廉価版|PS one Books:2003年11月6日発売|~|

**概要
追加要素を含んだ完全版。インテグラルには「完全な」「欠けるところがない」などの意味がある。

**追加・変更点
***英語音声への変更
-ただし''音声は英語のみ''で、日本語音声は収録されていない。
-これに伴い、英語字幕が追加された。

***難易度設定の追加
-後の作品にも実装され、アクションが苦手なユーザーもプレイしやすくなった。
-VERY EASY、EASY、NORMAL、HARD、EXTREMEの5段階。
--VERY EASYではオマケ武器としてサブマシンガン「MP5SD」が使用可能。弾数無限、サプレッサー付きと反則的な性能を持つ。
--説明書には「戦闘を避け、敵に見つからないように潜入することを忘れないように」とも明記されている。
--最難関のEXTREMEで一定の条件を満たすと「BIG BOSS」の称号が得られる。その特典は後のシリーズでもお馴染みになる。

***1P VIEW MODE
-主観モードへの切り替えが可能。主観モードのまま移動・射撃もできる。一部のイベントには対応していない。
-バイオハザードシリーズのような、いわゆるラジコン操作に変わるため、走りながら後退(後ろ走り)できる。
-主観モード中は壁に張り付くことが出来ない。そのため、壁を鳴らして敵をおびき寄せることもできない。
-イントルードモードでは通常プレイと変わらない上、PSG1など強制的に主観モードに切り替わる武器では装備を解除すると主観移動も解除される。
-難易度はNORMALのみ。
-アイテムを取得するにはアイテムの上でしゃがまなければならない。

***隠し要素の追加
-本作誕生の裏側と言える開発秘話が聞ける隠し周波数。なお、フロアを移動するごとに内容は異なる。
--ボス戦中であっても聞けるのでいろんなところでかけてみよう。
--英語字幕に設定していても日本語字幕のまま。
-無印ではサイボーグ忍者のみだった隠しコスチュームが追加。スネークはタキシード、メリルはスニーキングスーツに変わる。
--隠しコスチュームは3周目で反映される。4周目以降は通常のコスチューム。

***スペシャルディスク「VR-DISC」
-本編ディスクでVR訓練をプレイ出来なくなったが、ステージ数がボリュームアップして収録されている。
-単なる戦闘訓練のみに留まらず、ドミノ倒しの如く標的を倒したり、犯人をゴールへ引きずったりと遊び要素満載である。
-本編クリア後のデータで「生還記念写真撮影会」が選択可能になる。無線でお世話になったあのキャラを撮影できる。
--クリア時の成績によって撮影できる距離が異なる。ちなみに被写体も変わる。
-本編クリア後にポケットステーションにデータをダウンロードさせることが出来、このデータを他のポケステと交換するミニゲームが存在する。
-ある条件を満たすことにより、サイボーグ忍者を操作できるモードが出現。BGMも和風アレンジされている。
-E3や東京ゲームショウで公開されたトレーラーも収録されている。
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