*PC原人 【ぴーしーげんじん】 |ジャンル|アクション|~| |対応機種|PCエンジン|~| |メディア|3MbitHuカード|~| |発売元|ハドソン|~| |開発元|ハドソン、アトラス、レッドカンパニー|~| |発売日|1989年12月15日|~| |定価|5800円|~| |プレイ人数|1人|~| |>|>|CENTER:''[[PC原人シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1631.html]]''| **概要 -PCエンジンを代表するアクションゲーム。驚異的な石頭をもつ主人公の「PC原人」を操作し、悪の大王「キングタマゴドンIII世」を倒すのが目的。 -オーソドックスな2Dアクションで、キャラや世界観のユーモラスさが特徴。 -ハート3つのライフ制(最大で5つ)で落とし穴などの即死トラップや、タイム制(及びタイムオーバーによる1ミス)は無い。 **特徴 -アクションがとにかく他に類を見ないものである。 --メインの攻撃が頭突き(本作ではボンク攻撃という)。他に飛び道具などはまったく無い。 --ジャンプ中に頭突きをすると真っ逆さまになり、下にいる敵に落下攻撃ができる。これをスピンボンクという。普通の頭突きの2倍の威力であり、本作の主な攻撃方法である。 ---逆さまの状態で再び頭突きをすると元の体制に戻る。このとき、落下スピードが1に戻るので連続でスピンボンクを繰り返すと長い間滞空ができ、ジャンプの距離を伸ばす回転ジャンプができる。 --頭上にいる敵にはジャンプして頭をぶつけるだけで攻撃ができ、上に吹っ飛んだ敵は連続でヘディングするように攻撃できる。これを何度も繰り返すとボーナス点がもらえる。 ---連射パッドを応用すれば、回転しながら敵にアタックし続ける永久滞空ジャンプという芸当までできてしまう。 -とにかくキャラクターがコミカルで、敵キャラも個性的である。 --原人の様子も多彩で見ていてとても面白い。アイテムの肉(いわゆるマンガ肉)を食べると頭が爆発して見た目がおかしなPC猿人やPC変人にパワーアップしたり、一部の高い壁を歯で噛み付いて登ったり滝の流れに逆らい泳いだり…。 ---PC変人にパワーアップすると一定時間無敵状態になるので、その間に移動距離を稼ぐのも作戦である。 --時代設定が原始時代(のようなもの)なので、恐竜をモチーフにした敵キャラが多い。他にもアイテムを出したりジャンプ台となるものが花(ばねばな)だったりと多くの工夫がされている。 -先述の通り即死トラップが無く、回復アイテムを出す「ばねばな」や隠しフィーチャーが多い上、エクステンドもある。難易度は後半になるにつれ高くなっていくが、そう難しいものではなく大体はごり押しで進めていける上、アクションゲームに慣れている人なら楽にクリアできる。簡単なアクションがやりたい人にもオススメ。 -BGMもPCエンジンでありながらなかなかレベルが高く、世界観にも合っている。 **問題点 -確かにコミカルだが、後のシリーズに比べると雰囲気がやや暗い。乗り物やフィールド・敵の立場に近代的なものが登場する2・3以降に比べれば致し方ないところだが、逆に原始時代の設定という面では相応しい雰囲気とも言える。 -ゲーム中では明確なストーリーが語られず、ボスを倒した後の台詞にもイマイチよく分からない。 --「"PC原人"vs"キングタマゴドンIII世"」の構図そのものがこのゲーム、というか一連のシリーズのストーリーと言える。 **総評 -多彩なアクションや低めの難易度でテンポ良く進む内容はとても面白く、PCエンジンを代表するアクションゲームとして語られている。 -バーチャルコンソールとゲームアーカイブスにて配信されているので気になったらプレイしてみてはいかがか。安いし。 **余談 その後ハドソンお得意の多機種展開がされ、FCにてFC原人、GBにてGB原人、SFCにて超(スーパー)原人と発売されている。PC原人とPCエンジンをかけたシャレの意味がほぼ薄れていっている…。~ 海外スタジオで製作されたリメイク作品である『PC原人~巨大彗星だい接近!~』(PS3 & Xbo360)が存在する。しかし未だに配信されていない。