「Tropico」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

Tropico - (2013/10/27 (日) 18:24:07) のソース

*Tropico
【とろぴこ】
|ジャンル|箱庭SLG|&amazon(B002ARJE26)|
|対応機種|Windows 2000/XP|~|
|国内発売元|イーフロンティア(ベスト版)|~|
|開発元|PopTop Software|~|
|発売日|2001年12月6日|~|
|定価|日本語ベスト版:3,990円 &br()Tropico Gold(Steam):$9.99|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|

**概要

-南米のカリブ海の島を舞台に、統治者となって国家運営を行うシミュレーション。

**システム

-一見シムシティライクに思われるが政治・選挙といった要素も絡むシビアなゲーム。プレイヤーは任期を終えるまで(もしくは選挙に落選するまで)プレシデンテとして以下に産業を発展させ島民の支持を得ながら島を統治するのが目的である。プレイヤーは選挙に落選すると&bold(){島を容赦なく放逐される}のである。
--島民一人ひとりにも個性が有り、出自、思想・学歴・年齢・職業…といった要素が絡んでくるので。支持を得るには民衆のニーズや派閥を掴む必要がある。
--特に人口が増えてくると移民やより良い生活を求める国民がこちらにより高い水準の要求を投げつけてくる。選挙で勝つにはなるべくプレシデンテの出自や自国の進路に合致する思想を持った国民を増やすように派閥の人数を調整したり、児童に思想教育を行ったり、メディアを誘導する等の戦略が必要になってくる。

-ゲームの目標以外は特に制約はなくプレイヤーのスタイルで統治を行える。例えば島民に好かれる民主的な指導者になるもよし、選挙を実施しない上に子飼いの軍隊を率いて叛乱者を弾圧する独裁者プレイもよし。初め善政、後で独裁者というのもよし。逆もよし。
--このゲームの真の骨頂は独裁者プレイにあるといっても過言ではない。何しろ説明書にでてくる歴代プレシデンテ解説やゲーム内プレイヤーのテンプレートからして独裁者プレイを推奨している。(ピノチェト、カストロ等)
--教会から破門、投獄、暗殺、逮捕→刑務所で「再教育」、プロパガンダ放送などそういったコマンドも充実。
--圧制の度が過ぎれば住民が反発してゲリラとなって破壊工作・襲撃を行ってくる。怖いのは何も内憂だけではない、60-70年代の冷戦の世相を繁栄してアメリカとソビエトからの干渉も受ける。味方につければ投資もしてくれるが敵対すれば軍艦を派遣し砲艦外交を行ってこちらに様々な要求を出し、険悪になると侵攻してくる。勿論小島の軍隊で防げるものではない。上陸されたらその時点でゲームオーバーである。大国への尻尾振りも重要な仕事。

**評価点
-南国らしく陽気なラテンミュージックは聞いていて飽きない。
-明るい色彩のグラフィックの島は豆粒のような住民一人までも作りこまれており、古いゲームながらも美しい。必要スペックもノートPC程度で十分快適に動く。
-工業国家、軍事国家、宗教国家等、好きな様にプレイヤーのプレイスタイルで統治を楽しめる。それなりの工夫も必要だが、それが良い刺激になるバランス。
-一回のプレイは大体30~60分程度なので気軽に遊べる。
--任期(初期設定は50年)を終えるまでの島の繁栄の結果がスコアとなるので、ハイスコアを目指してプレイするのも熱い。以降も継続できるため、限界まで開発して遊ぶことも可能。
--スイス銀行の個人口座に溜め込んだ金額もスコアに大きく影響してくる辺りがこのゲームを象徴していると言って過言ではあるまい。
-江原正士の一癖も二癖もあるプレシデンテの秘書の吹き替えは必聴。ぜひ日本語版の購入をお勧めしたい。

**欠点
-貿易が輸出しかないので、資源などは基本的に自国内での自給自足に限られてしまう。後の作品では市場(マーケット)の概念が登場する。
-慣れるまでは中々任期を長く全う出来ず、選挙で早々に負けてしまうことも多い。コツを掴むには他のプレイヤーのリプレイ動画や関連サイトを参考にするとよい。
-拡張パックの日本語版が入手困難。英語版でならTropico Goldを買うとセットになっている。有志による日本語訳のファイルもあるので日本語化は可能。但し江原ボイスが(ry
--無印の重大なバグである建物の向きを変更できないというのが拡張版で修正されるため、日本語版ユーザーは江原ボイスかバグか金の中から一つを犠牲にしなければいけない。

**総評
更新中

**必聴・秘書官チェ・エバラボイス
#nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/nm3453643)