*キャッスルヴァニア 暁月の円舞曲 【きゃっするヴぁにあ あかつきのめぬえっと】 |ジャンル|アクション|&amazon(B00008IDL4)| |対応機種|ゲームボーイアドバンス|~| |メディア|64MbitROMカートリッジ|~| |発売元|コナミ|~| |開発元|コナミコンピュータエンタテインメント東京|~| |発売日|2003年5月8日|~| |定価||~| |セーブデータ|3個(バッテリーバックアップ)|~| |>|>|CENTER:''[[悪魔城ドラキュラシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/511.html]]''| #contents(fromhere) ---- **概要・特徴 -「月下の夜想曲」以降の探索型悪魔城ドラキュラの4作目、GBAの探索型悪魔城ドラキュラの3作目。通称「暁」「暁月」 --探索型シリーズの特徴などの解説は[[シリーズ一覧>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/511.html#id_25fac4c7]]のページを参照。 -世界観などの設定が斬新。 --近未来(2035年)の日本を舞台としており、主人公やヒロインが日本人。既にドラキュラがほぼ完全に滅ぼされているなど。 -「月下」同様、主人公は多種多様な武器を使用できる。 -タクティカルソウルシステム --本作では主に敵モンスターを倒すことによって様々な「ソウル」を獲得でき、ソウルを装備・活用してゲームを有利に進めていける。 --一部の敵モンスターを除き、全ての敵は固有のソウルを持っているので、収集要素やバリエーションが豊富。 --獲得できるソウルにはバレットタイプ、ガーディアンタイプ、エンチャントタイプ、アビリティタイプの4種類がある。アビリティタイプ以外の3種類については、それぞれ同時に1つずつソウルを装備できる。 ---アビリティタイプ(灰色)&br()従来の魔導器に相当するもので、取得した時点で自動的に何らかの効果や能力が得られる。必要がなければ個別に発動をOFFにしておくこともできる。移動能力が向上するものが多い。 ---バレットタイプ(赤色)&br()装備したソウルを上+Bボタンで発動させることができる。レーザーや槍、ホネを投げるといった飛び道具が多く、従来のシリーズでのサブウェポンに相当する。55種類存在する。 ---ガーディアンタイプ(青色)&br()装備したソウルをRボタンを押すことによって発動させることができる。押しっぱなしで発動するものと、トグル式に切り替えるものがある。HPを回復させたり主人公の攻撃を補助したりする。24種類存在する。 ---エンチャントタイプ(黄色)&br()装備するだけで常に効果を発揮する。能力値が上昇するものが多い。35種類存在する。 --本作では、従来の探索型にも伝統的に存在した、サブウェポン及びハートの能力値の要素は廃されている(バレットソウル及びMPに統合された)。 ---ハートのアイテムは存在するが、これはMPを一定量回復する効果になっている。 --集めたソウルは通信ケーブルを使えば友達と交換することもできる。 -探索型には珍しく、直接の続編として「蒼月の十字架」がある。 &br() ---- **ストーリー 2035年日本。 この日、21世紀最大の天体イベント、皆既日食で人々は色めき立っていた。 俺の名前は、来須蒼真。 18歳、高校生だ。 俺の住む町には、白馬神社と呼ばれる古い神社がある。 なんでも、日本神話と関係の深い神社らしい。 この神社の一人娘、白馬弥那…。 幼なじみでもあり、同級生でもある。 俺は彼女と天体イベントを楽しむため、神社に向かっていた。 しかし、神社の境内へ続く階段はいつもより長く感じられ、何かに行く手を拒まれているかのようだっ た。 鳥居をくぐり抜けたとき、俺の意識は急速に薄れていった…。 漆黒の太陽は混沌の闇をつなぎとめ、眠れる魂を呼び求める。 まるで、無くした半身を求めるごとく… &br() ---- **評価点 -様々な武器やソウルの組み合わせにより、幅広い戦い方が可能。 --タクティカルソウルシステムは、「Circle of the Moon」のDSSや「白夜の協奏曲」のスペルフュージョンといった特殊能力に比べて、各ソウルの効果が分かりやすくカスタマイズが容易なので活用しやすい。 --ゲーム終盤で入手できるブラックパンサーのソウルを利用すれば高速移動が可能となり、かつてない疾走感が得られる。 -その他の探索・収集要素も豊富。 -シリーズ初のデータ引き継ぎプレイが可能。 --一部のソウルを除く、各ソウルや装備やアイテムを持ち越して新規ゲームを開始することができる。 &br() ---- **問題点 -特定のソウルを装備しなければ進めない箇所がいくつかあり、ソウルの付け替えが面倒。 &br() ---- **後の作品のストーリーへの影響 #region(ネタバレを含むので注意) -本作では、「1999年に人間とドラキュラの最終決戦が行われ、ドラキュラが完全に滅ぼされる」という、シリーズ全体でも非常に重要な意味を持つ設定が付与された。 --ちなみに1999年のノストラダムスの予言における恐怖の大王は、ドラキュラだったという設定。 --また、1999年の戦いでドラキュラを滅ぼしたのは本作の登場人物である「J」ことユリウス・ベルモンドである。 -これを受けて、後発の作品でも「1999年の戦い」に絡んだ設定が見られるようになり、今後の展開が注目されている。 --「ギャラリー オブ ラビリンス」 ---ベルモンド一族がいつしか消息を絶ち、何らかの理由で、先祖伝来の鞭であるヴァンパイアキラーをモリス家に一時的に預けたことが明らかになる。 ---詳細は不明だが、ベルモンド一族がドラキュラを完全に滅ぼすべく何らかの準備をしていることが伺える。 ---モリス家ではヴァンパイアキラーの力を完全に使いこなすことはできず、この鞭を使う際に生命力を消耗するため、使い過ぎると最悪死に至る。 ---MDの「バンパイアキラー」の主人公の一人であるジョニー・モリスは、ヴァンパイアキラーを使いすぎて死んだことが明らかになる。 --「奪われた刻印」 ---ベルモンド一族が消息を絶ったことで、人々はドラキュラ対策として数々の組織を作り上げるようになる。 ---本作の主人公が所属する組織「エクレシア」もその1つである。 ---ほとんどの組織は満足な成果を挙げられないまま解体されていった。 -「1999年の戦い」のゲーム化について --本作の発売後、多くのユーザーが「若かりし頃のユリウス・ベルモンドが1999年にドラキュラを滅ぼすという話が、いつかゲームとして描かれるのではないか」といった予想を抱いた。 --しかし現在のところゲーム化の動きは見られず、ここ数年は悪魔城ドラキュラの新章が語られないこともあり、果たしてゲーム化するのかどうか何とも言えない状況となっている。 #endregion &br() ----