*スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー 【すーぱーどんきーこんぐつー でぃくしー あんど でぃでぃー】 |ジャンル|アクション|CENTER:&amazon(B000065V6R)[[高解像度で見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=769&file=61YCKKKVS0L.jpg]]&br()[[裏を見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=769&file=51535H2SJNL.jpg]]| |対応機種|スーパーファミコン|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|レア|~| |発売日|1995年11月21日|~| |定価|10,290円 |~| |配信|バーチャルコンソール:2007年10月23日配信開始/800Wiiポイント|~| |>|>|CENTER:''[[ドンキーコングシリーズ・関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/678.html]]''| #contents(fromhere) ---- *概要 任天堂とレアのタッグで制作された名作『[[スーパードンキーコング]]』の続編。~ シンプルな操作とやりごたえのある難易度はそのままに、新アクションや斬新なギミックを施したステージが豊富に用意されている。~ ドンキーコングシリーズの中でも屈指の人気を誇る名作である。 ---- *ストーリー >浜辺で休日を楽しんでいたドンキーコング。そこへ突如としてキャプテンクルールの部下達が降り立ち、ドンキーをさらってしまう。後に残っていたのは1枚のメモだけ。~ &bold(){「ドジでまぬけなドンキーコングは捕まえた。返して欲しけりゃバナナをよこせ。ワッハッハッハ」}~ コングファミリーが話し合った結果、ディディーとそのガールフレンドであるディクシーがドンキーを助けに行くことになった。 ---- *新要素 ''新キャラクター「ディクシー」'' -シリーズ初の女性(メス?)のプレイアブルキャラクター。自慢のポニーテールを用いて敵を攻撃したり、タルを投げたりする。 -特徴として、移動速度がディディーより少し遅いことと、固有アクション「ポニーテールスピン」が可能であることが挙げられる。 --ポニーテールスピンを用いると、空中をゆっくり降下することができる。また、その際に左右にグラインド移動ができるため、通常のジャンプでは届かない場所に行けたりする。 ''チームアップ'' -2匹とも揃っている時のみ使用可能。相方を肩車して投げる。通常では届かない場所に移動したり、アイテムを入手したり、敵を倒したり…とさまざまな使い道がある。 ''アニマルフレンドの追加変更'' -「アニマルコンテナ」を壊して中のアニマルフレンドに乗るほかに、「アニマルバレル」というタルに入ることでそのタルに描かれたアニマルフレンドに変身できるようになった。 --アニマルフレンドによっては特殊操作が要求されるため、難易度が上昇することも。 -アニマルフレンドが登場するステージには必ず「アニマル禁止サイン」と呼ばれる看板があり、これを通過するとアニマルが消滅、あるいは変身が解けるが、代わりにアイテムがもらえる。 -今作に登場するアニマルフレンドは以下の通り。前作に登場したウィンキーとエクスプレッソはリストラ。代わりに新アニマルが追加されている。 --''ランビ'' ---サイのアニマルフレンド。前作から引き続き登場。能力はほぼ前作と同じだが、高速で突進する新アクション「スーパーダッシュ」が追加されている。 --''エンガード'' ---カジキのアニマルフレンド。前作から引き続き登場。能力はほぼ前作と同じだが、こちらも「スーパーダッシュ」が追加されている。 --''スコークス'' ---オウムのアニマルフレンド。前作から引き続き登場。今作ではコングたちをつかんで飛ぶことが可能で、卵を吐き出して攻撃することもできる。 ---他のアニマルに乗っている際にダメージを受けると、アニマルが驚いて逃げてしまうが、スコークスの場合はつかまっているコングが下に落ちる。 --''コークス'' ---紫色のスコークス。初登場。つかまることができるのはスコークスと同じだが、羽ばたいて上昇したり、卵は吐いて攻撃することはできない。 ---パラシュートのようにゆっくりと降下していくため、これを利用してステージをクリアする。 --''ラトリー'' ---ヘビのアニマルフレンド。初登場。バネのようになったしっぽを用いて高くジャンプするのが得意。通常より高く跳ぶ「スーパージャンプ」もできる。 --''スクイッター'' ---クモのアニマルフレンド。初登場。クモの巣を使ったアクションが得意で、攻撃用のクモの巣と足場を作ることができるクモの巣の2つを使い分けることができる。 ---敵を踏んで倒すことができない(敵を踏むと普通にダメージを受ける)ので注意。 --''クラッパー'' ---アザラシのアニマルフレンド。初登場。アニマルコンテナやアニマルバレルが存在しない、完全なサポート的位置づけのアニマルフレンド。 ---乗ることはできないが、踏みつけると氷の息を吐き出し、熱湯を覚ましたり水面を凍らせてくれる。ただしどちらも一定時間で解除されるので注意。 --''グリマー'' ---チョウチンアンコウのアニマルフレンド。初登場。アニマルコンテナやアニマルバレルが存在しない、完全なサポート的位置づけのアニマルフレンド。 ---水中において、暗闇を照らしてくれる。前作におけるスコークスのような存在。 ---- *評価点 &bold(){前作から更に進化したCG} -当時、次世代機であるプレイステーションやセガサターンが発売して1年が経過しようとしていたが、それらで発売されたゲームに勝るとも劣らないほど。 -前作では雄大な自然の風景がメインだったステージ構成が、マグマの噴き出る火山や鉱物の煌く鉱山、ハチミツの滴るジンガーの巣など多彩になり、バラエティ豊かでリアル、かつ美しく描かれた情景がプレイヤーを魅了する。 &bold(){探索欲を掻き立てるやりこみ要素のパワーアップ} -ステージに隠されたボーナスステージをクリアすることにより達成率を高めていくのは前作と同様だが、今回はボーナスステージをクリアすると(ボスを倒した時にも手に入る)「クレムコイン」というアイテムが手に入る。これを各ワールドにいるクラッバというキャラクターに渡すことで高難易度のステージが待ち受ける「ロストワールド」に行けるようになる。各ワールドのロストワールドのステージを制覇することで隠しボスへの道を拓いていく。 -「ヒーローになるためのコイン」(クランキー談)こと「DKコイン」が初登場。各ステージに1枚ずつ隠されており、すべて集めるにはボーナスステージと同様になかなか骨が折れる。 --ゲームクリア時にランキングが発表されるが、集めているのはリンク、ヨッシー、マリオと任天堂の有名キャラクター達。最高位のマリオより上に立つにはすべてのコインを集める(=すべてのボーナスステージ制覇&隠しボス撃破)必要がある。 &bold(){やはりよく練られたゲームバランスとマップデザイン} -前作と同様に中盤、終盤のステージの難易度は全体的に高めであるが、救済処置として残機数を稼げるステージもしっかり存在する。 &bold(){良質な音楽} -BGMは前作に引き続きDavid Wise氏が担当。 --海賊船コースの板のきしむ音、溶岩コースのマグマが泡立つ音、マストを登っていくコースの雨風の音などBGMの中に環境音を織り交ぜており、臨場感も高まる。ファンにとっては「&bold(){曲が素晴らしいから鬼畜でも投げずに頑張れる}」のだそうな。 --特に茨ステージの曲『Stickerbrush Symphony』(日本語名:とげとげタルめいろ)、鉱山ステージの『Mining Melancholy』、「ゴーストコースター」の『Haunted Chase』(このステージはトラウマ級に恐ろしいため、それとマッチしたこのBGMがユーザーに強烈な印象を与えた)などの人気が高い。中でも「とげとげタルめいろ」はゲーム史においても指折りの名曲とされ、『スマブラX』でなるけみちこ氏がこの曲を大胆にアレンジしたことで、想像以上の賛否両論を生み出した。 --効果音にもこだわっており、甲板コースや沼地コースで敵を倒すと水のはねるエフェクトとともに「チャポン」という音が、溶岩コースではマグマのはねるエフェクトとともに泡立つ音が聞こえる(プレイヤーがミスをしたときも同じ)。 --ゴール時に流れる曲はディディーとディクシーで異なるものが用意されているうえに、溶岩コースでは反響しているように聞こえるなどステージによって異なるアレンジが施されている。さらに、ミスをした時の曲もステージによって異なるアレンジが施されている。 ---- *問題点 &bold(){相変わらず不自由なセーブ。} -前作の「新エリア突入時はセーブポイントが利用できない」「セーブで残機が保存されない」と言う問題点があまり改善されていない。一応、3ステージものクリアを強要された前作と違い、今作では1、2ステージでセーブポイントかエリア移動ポイントが登場するようになった。ちなみに、この仕様は前作同様やっぱり「ゲームの都合」とのこと。 -残機を増やす手段として「スワンキーのクイズショー」が存在するが、&bold(){一度クリアすると二度と挑戦できない}上に手に入るボーナスも少なく、存在意義はほとんどない。 &bold(){ディクシーの「ポニーテールスピン」が便利すぎて、ディディーの価値が低くなっている。} -ジャンプ・ダッシュ共にディディーの方が若干上なのだが、ディクシーでしか辿り着けないボーナスステージが多く、使い勝手の差を広げている。 -しかしタイムアタックなどを楽しむやり込み派のプレーヤーにとっては、このジャンプ・ダッシュのスペック差は僅かであっても決して無視できないディディーの強みである。 &bold(){一部ステージのDKコインの入手難易度が凄まじく高い。} -ボーナスステージ内にDKコイン --一応クランキーのヒントはあるものの、次回作ではこのような配置は行われなかった。 -ゴールポストのアイテムの中にDKコイン --出現するのはほんの一瞬なので非常にシビア。ある意味「アニマルランド」をクリアするより難しい。もちろんミスしたら最初からやり直し。 &bold(){今作からボーナスステージを「ボーナスステージ」とは言えなくなってしまった。} -前作のようにバナナや1UPなどは出てこず、完全クリアに必須なアイテムを入手するための課題となった。 -とはいえ、その課題も1つ1つが凝った作りになっており、挑みがいのあるものにはなっている。 -開発元の変わった『ドンキーコング リターンズ』(Wii)では、取るべきアイテムがバナナやコイン、1UPとなっており、クリアに失敗しても取った分はもらえるため、ボーナスステージらしくなっている。 ---- *その後の展開 -GBで『ドンキーコングランド』というタイトルでアレンジ移植される。コース設計は別物だが難易度は上昇。&br()GBとしての難点はあるものの、前作『スーパードンキーコングGB』よりも操作性等を向上させ、GBというハード制約に挑んだ意欲作である。 -現在ではWiiのVCでプレイ可能。 -2004年に[[GBAにリメイク>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/869.html]]されたが…。 ----