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ブレイヴフェンサー 武蔵伝 - (2011/01/05 (水) 08:22:44) のソース

*ブレイヴフェンサー 武蔵伝
【ぶれいヴふぇんさー むさしでん】
|ジャンル|アクションRPG|&amazon(B00006LJR1)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売・開発元|スクウェア|~|
|発売日|1998年7月16日|~|
|定価|6,800円(税抜)|~|
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#contents(fromhere)
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*概要・特徴
-3DアクションRPG。
-『でっかいシリーズ始めます』と銘打った『ブレイヴフェンサーシリーズ』第一弾作品。((その後七年間続編は登場せず、2005年になってようやく第二弾の『武蔵伝II ブレイドマスター』が発売された。))
-メインキャラクターデザインは野村哲也、サブキャラクターデザインは緒方剛志が担当した。
-キャラクターボイスを松本梨香や緒方賢一、大塚明夫、山寺宏一など豪華声優陣が勤めていた。

**ストーリー
 ヤクイニック王国は王と女王がバカンスで不在の隙をつかれて、ル・コアール帝国に攻撃されてしまう。そこでヤクイニック王国は、その国の女王に代々受け継がれる「英雄召喚」を行う。
 「英雄召喚」とは、異世界から勇者を呼び寄せる術のこと。過去にもこの国に危機が訪れたとき、伝説の剣豪・武蔵を呼び寄せ、危機を救ってもらったという。しかし女王不在の今、「英雄召喚」を行えるのは未熟な王女・フィーレ姫だけだった。
 一抹の不安の中、フィーレ姫により「英雄召喚」の儀が行われた。成功した……かに見えたが、召喚されたのはなんとムサシという小さい子供だった。どうしようもないので、王国の人々はこの子供が英雄であると信じ、この国のことを頼むことにした。
 一方、この国を危機から救わないと、元の世界に戻れないと聞いたムサシは、協力を承諾する。こうして、ムサシの旅が始まる……。

**主なゲームシステム
***ゲームの流れ
-ヤクイニック城とアミヤクイ村を拠点とし、各地を冒険したりトラブルに対処しながら、「五輪の書」を集めてル・コアール帝国に立ち向かう。

***二刀流
-主人公のムサシは雷光丸とレイガンドという2本の剣を持っており、それぞれで特徴が異なる。
--レイガンドはゲーム開始当初は持っておらず、序盤で入手する。
--間違われやすいが「レイ''モ''ンド」ではない。
-雷光丸はリーチは短いがすばやく振ることができ、連続攻撃に適している。
-レイガンドは大振りだが、リーチが長く破壊力も大きい。
-両方の剣を駆使した剣技や、雷光丸で敵の攻撃を受け止めてレイガンドで反撃する「二天一流斬」といった技が存在する。

***ゲット・イン
-雷光丸を投げて敵に突き刺すと、その敵の能力を吸収することができる。
-この能力を駆使しないと突破することができない場面がある。
-ゲット・インした能力を使用するとBPを消費する。雷光丸を投げた後、敵を吸収しないでおけば、一定時間後その敵のゲット・イン能力一回分のBPを回復する事も可能。
-他には雷光丸が突き刺さっている間は敵の動きが止まることを利用して狭い通路で敵を回避することにも使える。

***五輪の書
-ストーリー進行に応じて入手する「五輪の書」をレイガンドにセットすると、五輪の書に応じた特殊な効果を発揮できる。
-五輪の書の効果は、大地を揺るがしたり水を発射するなど、様々なものが存在する。これらの能力を活用してゲームを進めていく。

***時間の概念
-本作には時間の概念が存在し、拠点となるアミヤクイ村の住人や、一部の建物、ダンジョン、及び敵はこの時間にのっとって行動が設定されている。
-特殊なイベント時などを除きムサシがどこにいても時間は経過する。
-時間によりムサシのステータスに影響があったり、時限イベントが設定されたり、細かい点では市販アイテムが腐るなどして変化する。
--発酵食品などのアイテムは時間経過とともに回復量が増す。
-時間によってはアミヤクイ村の店でタイムセールが発生する。
-また、時間同様に曜日の概念も存在し、「土曜日を起点として日曜日、月曜日、火曜日、水曜日、風曜日、空曜日」で一週間がサイクルしている。
--曜日による重要な変化はないが、一部のダンジョンやトラップ、イベントでは重要なポイントになる場合もある。
--曜日によってはアミヤクイ村の店で特売日や定休日が発生する。
-ムサシには「ねむけ」のパラメータがあり、時間経過と共に蓄積されていく。
--ねむけが蓄積する事によりダッシュができなくなったり衰弱状態になったりし、最終的には場所や状況(特定のイベント中除く)に関わらず寝てしまう。
--ねむけは、寝たり、特定のアイテムやゲット・イン能力を使用する事で減少する。

***成長要素
-4種のレベル「ちから・こころ・雷光丸・レイガンド」
--それぞれ攻撃力、防御力、雷光丸でのダメージ量、レイガンドでのダメージ量を表す。敵と戦ったり、移動することでレベルアップする。
-HP
--チョウジュベリーを食べることで最大値が増加する。
--チョウジュベリーは、主にミンクーという希少な生物を捕まえることで入手できる。ミンクーは様々な場所で遭遇できる。
-BP
--ビンチョフィールドという特殊な物体をレイガンドで斬ることで増加する。

***城の住人
-ヤクイニック城で働く者達のほとんどは、帝国によってビンチョフィールドという物体に閉じ込められ、城からいなくなってしまっている。
-ムサシは冒険の中で、各地に存在するビンチョフィールドから城の住人を救出していく。
-城の住人を救出することで、最大BPが増加する、剣技を教えてもらえるなど、ゲームを有利に進められるようになる。

***フィギュア
-様々なキャラクターのフィギュアを収集・鑑賞できるという要素がある。
-フィギュアはいずれもフィギュア屋で購入して手に入れる。特定の条件を満たさないと購入できないフィギュアもある。
-フィギュアは、最初はパッケージ(箱)に収まった状態になっている。箱を空けると、フィギュアを眺め回したり、フィギュアごとのアクションを見れるようになるが、二度と箱入りの状態には戻せない。
-全てのフィギュアを集めると、ゲームクリア後に特殊な一枚絵が表示される。
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*評価点
**良質なアクション
-マップは五輪の書やゲットイン能力をうまく使い分けるように設計されており、一つ一つはありがちだが豊富なダンジョン構成で飽きさせない。

**多様性に富んだゲーム展開
-五輪の書を集め封印を解くという単純な流れながら話は二転三転し、コメディ的な要素も強いため話に入り込みやすい。

**魅力的なキャラクター達
-声優も松本梨香や千葉繁などベテラン揃い。

**音楽
-関戸剛による作曲の音楽は好評。
--牧歌的で温かみのある音楽や戦いを高揚させる格好のいい音楽がよく雰囲気に合っている。ボス戦闘やミニゲームなどでの音楽の使い回しもなく、それぞれ個別に音楽が設定されている。

**収集要素
-フィギュア集めやビンチョフィールド救出など、やり込み方は様々。
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*問題点・賛否両論点
**ストーリー展開
-若干おつかい的に感じられる。同じ城・村を拠点にして動く以上、ある程度必然的にそうなってしまうものではあるが。

**難易度のバランス
-回復アイテムが多く持てるなどでそれほど難易度は高くないが、一部に初見ではややきつい部分もある。
-時間制限で焦燥感が煽られる上にミスすると最初からやりなおしになってしまう「スチームウッド」のミニゲームや、回復アイテムの補充が少ないラストダンジョンなどが挙げられる。
-ラスボスの倒し方がやや特殊で、直接的なヒントもないため初見で攻略情報なしには気付き難い(試行錯誤すればだいたい気付くし、登場シーンなどから推測は可能なのだが)。
--とはいえ、全体の難易度としては高くないため、これらの要素もある程度の「歯ごたえ」として機能してはいる。

**終盤のキャラの描写不足
-そこそこ重要な立場にも関わらず、最終的な生死やその後の動向が作中で全く明かされない、というキャラが多い。
-これに関しては、攻略本「解体真書」にて各キャラの後日談が語られるという形で補完されている。
-敵の幹部との戦闘が少なく、結局一度も直接対決で決着をつけないままうやむやになってしまう相手が結構いる。
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*その他
**体験版ディスク「SQUARE'S PREVIEW 3」
-通常版に同梱されていたディスク。
-収録内容は『[[ファイナルファンタジーVIII>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/155.html]]』と『エアガイツ』の体験版、『アナザー・マインド』のPV。

**ネーミング
-地名やキャラクターの名前などは「焼肉」や「酒」に関するものから取られている。
--ヤクイニック王国は「焼肉」が名前のモチーフで、キャラクター達の多くも肉の種類や肉料理が名前の元ネタになっている。ル・コアール帝国も同様に「アルコール」がモチーフで、お酒などが元ネタ。
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*続編
-長い沈黙を破って『[[武蔵伝II ブレイドマスター>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/826.html]]』が発売されたのだが…
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