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鬼武者2 - (2011/09/21 (水) 23:11:37) のソース

**鬼武者2
【おにむしゃ つー】
|ジャンル|戦国サバイバルアクション|&amazon(B00005UF77)|
|対応機種|プレイステーション2|~|
|発売・開発元|カプコン|~|
|発売日|2002年3月7日|~|
|定価|7,140円|~|
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#contents(fromhere)
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*概要
国内初のミリオンセラーとなったPS2ソフト『[[鬼武者]]』の続編。キャッチコピーは「愛と哀しみのバッサリ感」。~
1980年代を代表する名男優として知られる故・松田優作をキャラクターモデルとして起用((松田優作は89年に亡くなっているので声はモノマネタレントのハードボイルド工藤が担当している))している。~
テーマソングは布袋寅泰の「RUSSIAN ROULETTE」。
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*ストーリー
鬼の力を得た若武者、明智左馬介が稲葉山城で幻魔王フォーティンブラスを討ってから13年後…。
旅先で故郷の急を聞きつけた柳生十兵衛は急ぎ柳生の庄へと帰還。
だが時既に遅く、故郷は無残に焼き払われ、一族の者は皆殺しにされた後だった。
己の母を名乗る女から一族の仇は織田信長であることと鬼の力を与えられた十兵衛は信長を討つ決意をするのであった。

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*特徴
**装備品関連
-前作の刀・大剣・薙刀の3種に加え、槍・鉄槌が新たに追加された。
--ただし大剣は隠し武器扱いになり、本作最強の性能になっている。
-これにより強化出来る武器が4つに増え、陣羽織(被ダメ減少)、手甲(溜め時間減少)、足甲(蹴り威力上昇)にも魂を注入して強化可能。
-飛び道具である弓や火縄銃も健在。
-首飾りという装備品も追加された。装備している種類によって様々な恩恵がある。


**戦闘の新要素
-基本的な特徴は[[前作>鬼武者]]とほぼ同様だが、本作は多数のアクションが追加されている。

-溜め
--構えボタンを強く押し続けると、武器が光を放ち、その状態で攻撃すると強力な攻撃になる。
--この攻撃は威力はもちろん、ほとんどの敵のスーパーアーマーを無効化できるなどの恩恵もある。
--鬼戦術のレベルの調整も可能で、武器のレベルを上げていても低いレベルの鬼戦術を放つことが出来る(=消費を抑えられる)。
--最大3段階まで溜められるが、2段階以上溜めるには仲間(後述)から各武器の「奥義書」というアイテムを貰う必要がある。

-秘伝
--↓↑と押した後に攻撃することで強力な攻撃を放てる。溜め攻撃ほどではないが強力。
--タイミングよくボタンを押すことで最後に強力な一撃を放つことができる。

-鬼武者化
--新たに導入された紫魂を5つ吸収することで主人公が一定時間鬼武者に変身する。
--変身中はあらゆる能力がパワーアップし、鬼気弾という専用技も使用可能になる。

-一閃
--前作の一閃が大幅に強化され、一撃で敵を倒す爽快感が増した。以下が追加された内容。
--連鎖一閃
---敵に一閃を決めている際に特定のタイミングで攻撃ボタンを押すと、近くにいる敵に移動して更に一閃を決める。
---最大6連鎖まで可能だが、タイミングはシビアで、回数を重ねるごとに難しくなっていく。
--溜め一閃
---Lv3まで溜めを行った状態で一閃を行うと「溜め一閃」になり、連鎖一閃のように自動で近くの敵に一閃を決めてくれる。また鬼武者変身中は溜めなしで発動する。
--他に、ボスにも一閃が可能になった。さすがに一撃では倒せない(一部の雑魚敵にも一撃では倒せないものが存在するが)が、大ダメージを与えられる。

**仲間
-今作では仲間が4人おり、品物を渡すことによってアイテムと交換する他、絆(攻略本では絆値と表記)を上げていく。
-誰に何を渡すかによってもらえるアイテムや絆値の変化量が変わるのはもちろんのこと、渡す場所やタイミング、特定の品物の後に渡すことで変化するなど、かなり細かく設定されている。
-絆値によってシナリオが変化し、一定以上高ければ一時的に操作キャラとして扱えたり(一人は必ず操作するが)、戦うことになったりする。発生したイベントを見るとシナリオ達成率としてクリアするたびに加算されていく。
-ちなみに品物はお金を出して買うか普通に手に入れたりする。

**その他
-魔空空間(今作では幻夢空間という名前)や謎解き要素などのシリーズ恒例の要素もしっかり用意されている。

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*長所
-前作と比較して大幅に内容が増えた。初回クリアなら12~16時間はかかる。
--前述のシナリオ達成率を上げたければ何度もクリアする必要もあるが、慣れれば3~5時間でのクリアも可能。
--一度見たイベントならスキップすることも出来るので、ストレスも溜まらない。
--前作にあった扉の封印もあるが、該当する武器で一度攻撃すればよくなったので武器のレベルを必ずしもあげる必要は無い。

-前作から更に進化したグラフィックと爽快感のある演出。
--今回は不気味な場所だけでなく人が行き交う街や洞窟なども美しく描かれている。

-前作よりも爽快なアクションが楽しめる。
--特に連鎖(溜め)一閃の爽快感は抜群。

-充実した特典。
--初期の状態で設定画やメイキング映像を見れる他、初回限定版では布袋寅泰氏の歌う『RUSSIAN ROULETTE』のミュージッククリップも視聴可能。
--シリーズの名物である完成度と難易度の高いミニゲームは健在で、「黒いスーツの男」、「鬼組」、「パズル幻夢空間」の3つがある。
---「黒いスーツの男」は松田優作氏の代表作である「探偵物語」の主人公、工藤俊作に扮した十兵衛を操作し、フィルムを集めながらクリアを目指す。集めたフィルムでゲーム中のイベントシーンを十兵衛が工藤俊作に入れ替わったムービーが見れる。
---「鬼組」は体力が減っていく状況で5人のキャラクターを切り替えながらステージを進んでいくミニゲーム。普通にクリアするのはもちろん、赤魂を集めた量が記録されるのでスコアアタックも可能。クリア特典もある。
---「パズル幻夢空間」は名前の通り本編にも登場したスライドパズルをクリアして進んでいくミニゲーム。パズルの難易度は本編のものよりもかなり高い。
--前作に存在した衣装替えももちろん存在。

-難易度に「普通」「易しい」「最強装備」に加えて「難しい」、「一閃」が追加された。
--「難しい」は敵の体力や攻撃力が上がるのはもちろんのこと、一閃のタイミングがよりシビアになったり、ほとんどの敵が攻撃動作中にスーパーアーマーになるなどの変更が加えられている。
--「一閃」は敵の体力などは「普通」と同じだが、一部の例外を除いて敵を一閃でしか倒せない超絶難易度。

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*短所
-相変わらずのラジコン操作で、慣れるまでうまく操作しにくい。

-視点が悪く、戦いにくい場所が多々ある。
--視点が悪いと、自分と敵が今どこにいてどうなっているのかが非常に分かりにくく、敵の攻撃タイミングの予測や上手い位置取りなどが困難になる。視点の悪さのせいで戦闘中に余計な失敗をしてストレスが溜まることも。

-一閃が空振りする場合がある。
--完璧なタイミングで入力しても、武器の振り方や敵との位置関係によっては一閃が当たらない。非常にもどかしい思いをさせられる。
--もっとも、よほどのことがなければ外れる事はないし、外してもクリア時の評価でしっかりカウントはされる。

-鬼武者変身は紫魂を5つ集めた時点で勝手に変身してしまうため、ここぞという場面での有効活用がしづらい。
--うっかり5つ目の紫魂を集めると、無駄に変身してしまうこともある。
--ボス戦で変身したい場合は、あらかじめ4つ集めた状態で戦いに挑むなどの工夫が必要となる。
--この点は次回作で解消された(5つある状態でボタン入力)。
--ちなみに変身している状態でイベントが発生した場合は解除されるが、残り時間に応じた個数の魂は残る。

-仲間のくれる品物のうち、何度でも入手可能なものがあるのだが、これが一度しかもらえないものすべてを貰う前でももらえてしまう。
--渡すものによって差はあるが、完全にランダムなのでセーブ&ロードしなくてはいけないことも多い。
--他にも特定のタイミングでしか入手できないものもあるなど、初見では厳しいものが多い。

-とある場所で入手できる装備品「黒の首飾り」が強すぎる。
--これを装備していると攻撃するたびに体力が半減するが、一部を除いた攻撃がすべて一閃になるという代物。リスクはあるものの敵を簡単に倒せてしまう。
--入手難易度は高く、前述の「一閃」モードの救済策と捉えることも出来るが…。

-ラスボス戦が刀ではなく、何故か気弾を発射して戦うスタイル。しかもロックマンよろしく腕にバスターを装着している為デザイン的にも微妙。「武者」なんだから刀を使っても…。
--前作のラストムービーのみの登場の鬼武者左馬介がカッコよかっただけに残念がる声は多い。

-前作よりも不気味さが薄れた。
--雑魚敵は前作ではゾンビ風の足軽だったが、今作では外見は普通の人間である。
--ボス敵もやたらコミカルな言動が多く、不気味というよりも笑えてしまうような面々ばかり。
--雰囲気的にも壊滅した城を舞台とした前作と比べると全体的に薄い(それでも不気味さがないわけではないが)。

-最強武器がただの炎属性の剣。ゲーム中では性能こそ高いが他の系列作品に登場する最強武器と比べると極めて地味。おまけに普通にプレイすると出番がほぼない(隠し要素でようやく自由に使える)。
//--もっとも、これはシリーズに共通した特徴で、「最強装備」モードなら最初から使えるのでそれ専用と考えればよいのだが。
//シリーズ全体で見ても使いどころ少ない。
//「最強モード」があるから「普通にプレイ~」と表記した

*総評
ボリューム・爽快感・やり込み要素とあらゆる面が前作からパワーアップした正当続編。~
アクションゲーム好きは勿論だが、松田優作をモデルとして起用した唯一のゲームでもあるため優作ファンなら絶対にプレイしておきたい一品。

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