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ロマンシング サ・ガ3 - (2013/06/01 (土) 16:20:29) のソース

*ロマンシング サ・ガ3
【ろまんしんぐさがすりー】
|ジャンル|ロールプレイングゲーム|&amazon(B000066BPT)[[高解像度で見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=96&file=rs3boxfront.jpg]] [[裏を見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=96&file=rs3boxback.jpg]]|
|対応機種|スーパーファミコン|~|
|発売・開発元|スクウェア|~|
|発売日|1995年11月11日|~|
|定価|11,400円|~|
|配信|バーチャルコンソール&br()2010年9月21日/800Wiiポイント|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''[[サガシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/281.html]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
プレイヤーは8人の主人公の中から1人を選び、アビスゲートを開き復活した「四魔貴族」を倒し、真の宿敵をも倒すという流れ。~
今作では全員他の主人公と何かしらの繋がりがあり、序盤で8人全員が集まるイベントもある。~
『[[1>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/215.html]]』・『[[2>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/216.html]]』のシステムを更に進化させており、シリーズ全作品でも屈指の人気を誇る。
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**特徴
-オープニングのイベントはほぼ固定イベントだが、それ故に『1』のようにいきなり1人で世界に放り出され戸惑う、という事は少ない。
--また、『1』とは違いユリアンのプリンセスガードイベント、ミカエルの施政・マスコンバットイベント、ハリードのカムシーンイベントなど、エレン以外の主人公に専用イベントが用意されている。
--エレンは固有イベントこそないものの、立場上とあるキャラと密接に関係しており、メインストーリーこそが彼女の固有イベントという見方もできる。

-マップ間の移動・陣形・能力値固定によるキャラの差別化など、システム周りは前作を発展させたものになっている。
-「ちゃんと説明通りの効果がある陣形」といったあたりは、前作の問題点がしっかり改善されており、作り込みの高さが伺える。
-「退却すればモンスターのランクは上昇しない」「敵シンボルの回避がしやすい」「防具の性能がわかりやすい((一部の防具の耐性が表記されていない、耐性の記号の意味が記載されていない、といった問題もあるが前作よりは分かりやすい。))」「発生中のイベントが表示される」等も、前作と比べて遊びやすくなった点。

-フリーシナリオシステム
--「四魔貴族打倒」という大目的はあるが、殆どのイベントは自由に攻略できるため、アビスゲートを無視して本来終盤に行くはずの東方地域に進んだり、イベントをすっぽかしてレベル上げや武具開発に従事するなど様々な進め方が出来る。
--相変わらずラストダンジョンに進むと後戻りできないが、一応ラスボス直前でレベル上げはできるし、回復ポイントも用意されているので、LP0による死亡さえなければ詰む事は少ない。

-コマンダーモードという、主人公が画面外から指示を出して戦闘を行うという新たなバトルシステムが追加されている。
--『[[クロノ・トリガー]]』の合体攻撃システムを発展させたものであり、後述する欠点はあるものの、複数のキャラが同時に攻撃して多大なダメージを弾き出す様は爽快。続編で「連携」のアイデアが出るきっかけとなった。

-マスコンバット・トレードといったゲーム本編とは異なったミニゲームも奥深い。
--トレードの目標は自社を成長させていくことにある。各都市に物件が設定されており、それらを買収することで自社が成長していく。
---物件の分類は農業、工業、サービス業、運輸と様々。ゲーム画面だけではわからないお金や物流の動きが見えてくる。経済面からファンタジー世界を描写するという意味で非常に画期的。
---設定的に繋がりを持つ物件同士、同地域の物件同士、同種目の物件同士はグループ技を閃くことがあり、これらに資金要請することで大量の資金を提供してくれる。
---様々な効果をもたらすかけひき技もあり、こちらはトレード後に閃く。
---買収方法は単純。お金を積んで背景のメーターを動かし、相手側を押し切れば買収完了。資本力がモノを言う世界である。
--施政・マスコンバットはほぼミカエル編限定だが、ミニゲームとは思えないほど作り込まれており、ユーザーからは非常に好評。
---自軍は右、敵軍は左に陣取り、互いに戦闘しつつ相手を押しやる。敵軍を全滅させるか、両軍に敵陣突破者が出ている状態で戦闘終了した時の生き残り数が敵より多ければ勝ちである。
---兵士の士気を表わす「モラル」というパラメーターがあり、高ければ有利となるため、敵軍の攻撃をひたすら防御して敵軍のモラルが下がったところ所で反撃、前列が防御してモラルが温存された後列で攻撃、敵軍が列交代中に自軍は後退してモラル回復、などといった戦術が基本となる。
---数多くの戦法、戦術が登場する。取得方法は戦闘後に覚える+施政で開発しておくの二種類。戦闘後の閃きは通常1つだが、うまくプレイすれば2つ閃く。戦い方によって閃く内容が攻撃的な戦法か防御的な戦法か変わる。
---勝ち続けようと思ったらリセットして何度もやり直して、敵の行動を熟知するのが必須になる。一応、初期の陣形と作戦だけで全勝することも可能だが操作量が多かったりタイミングがシビアだったりと、かなり難しい。そのためミカエル編で挑戦できるマスコンバットの終盤はプレイヤーによっては本編以上に難しく感じられるかも。一方で、著しく強い戦法がいくつもあるため、覚えた作戦次第でかなり簡単になる。

-トーナメントや術戦車バトルといった、通常のバトルとは違ったルールや条件下でのバトルが多数盛り込まれている。
--特にドラゴンに乗って高々度で戦うビューネイ戦は、本作屈指の盛り上がるシチュエーションとして、BGMの相乗効果も相まって高く評価されている。

-伊藤賢治氏作曲のBGMもさらに磨きが掛かり、「四魔貴族バトル1・2」「ラストバトル」などは神BGMとして非常に人気が高い。
--各主人公に個別にBGMが用意されているという豪華ぶり。粒揃いだがどれも名曲として概ね評価が高い。
--メタルロック調の四魔貴族バトル1・2、ヒーローアニメ番組を思わせる怪傑ロビンのテーマといった従来のロマサガシリーズBGMとは趣が異なったBGMが多いのも特徴。

-もちろんBGMだけでなく、グラフィックやキャラの挙動もパワーアップしている。特に敵のドットグラフィックはSFCのゲームとは思えないほど。
--戦闘のエフェクトも飛躍的に進化。特に複数のキャラで発動する合成術の演出は息を呑むほどである。

-サガシリーズの代名詞となっていた大量のバグも今作では殆んど見受けられない。一部裏技っぽい仕様は存在するが、ゲームが止まる等というものはないので安心してプレイできる。
--当然バグが無いわけではないが、前2作と比べると発生条件が厳し目なものが多く、普通にプレーすると縁が無いと思われる((そうしたものですら、遊び尽くして見つけるファンの執念もまた、サガらしさか。))。

-難易度は前2作に比べてかなり下がり、『[[サガフロンティア]]』と共にサガシリーズ初心者におすすめの作品になっている。
--前2作では、「敵の攻撃の一撃で即死か瀕死」「全体技でパーティーが半壊か全滅」というような、かなりの高難易度だったが、本作では全体的に易しめである。
--また、前作で弱かった小剣や弓が終盤まで使用に耐えうるレベルになっている。
--あくまでサガシリーズとして難易度が低いだけであり、一般的なRPGとして難易度が低いという訳ではないのでそこは勘違いのないように。程よく歯ごたえのある難易度にされている。
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**問題点
-サラを主人公に選んだ場合の終盤の展開にかなりの問題がある。

#region(close,ネタバレ注意)
-なんと主人公であるサラ自身が''最終戦直前になってパーティーから抜ける''(厳密にはコマンダーモードの6人目になる)ため、主人公にも係わらず最終戦に参加できない。
--またサラでのみ仲間にできる(厳密には違うが)“少年”というキャラがいるのだが、その少年もまた''終盤にいなくなる''ため同じく最終戦には参加できない。
--そのため彼ら2人を育てていた(少年はともかくサラは当然そうするであろう)が故に終盤になって詰んでしまう初見プレイヤーが続出した。ちなみに2人の離脱は他の主人公の時も同様。
--詰むとは言っても雑魚はいるので残りのメンバーを鍛えれば攻略は不可能ではない(かなり厳しいが)。
--サラが主人公時のコマンダーモードは、普通は自動選択だった行動も指示可能になるなど通常の戦闘(ファイトモード)に近い仕様になり、設定上サラと少年がラストバトルで使用していた技を自分で選択して使用できるなど、特殊な戦闘になっている。回復アイテムで支援できる、自動回復、確率で先制などコマンダーモードの利点を活かせるため、うまく利用できれば普通のラストバトルより楽になる。
--余談だが、サラ1人でラストダンジョンに入ると、バグにより通路に障害物が発生して詰んでしまう。(仲間を加えておいてラストダンジョン内でLP0にして殺すことは可能。そうすれば、サラ自身がラスボスと戦うことが出来る)
-一方、サラ以外が主人公の時、ラストダンジョンには必ず少年を除く5人以下で突入する(少年が一時的に6人目に加わってラストバトル直前で離脱する)ため、最終戦でコマンダーモード使用しようとすると4人で戦闘になってしまい大半のコマンダーモード専用技が使えないという問題もある。
-サラと少年の存在が物語の核心そのものであるために仕方のない部分もあるのだが、これらの仕様に対しての批判は多い。
--サガフロンティアでも同様のイベント(話し上主要なメンバーがラストで抜ける)があるがそちらは更に極悪で雑魚が出ず引き返すことも不可能なラスボス前で「セーブ可能」なことを考えると「サガシリーズとしては」まだ良心的と言えるかもしれない。
#endregion

-攻撃術が前作と比べ目に見えて弱い((というより、前作の攻撃術と本作の武器攻撃があまりに強すぎるのだが。))。
--例えば、魔力26+陣形効果+白虎レベル50+単体最強術の超重力でも、与ダメージはせいぜい4000前後。前作のクリムゾンフレアはその気になれば6000以上ものダメージを与えられた。
--その一方で補助術は前作と同様に強力。全属性攻撃を一定確率で回避する幻日、敵の行動を封じその後数ターン先制行動できるクイックタイム((前作と違い術ポイント全消費に変更されたが、それでも強力。))、LPが続く限り無敵になれる龍神降臨など。
---とはいえ敵の命中率を下げるという触れ込みのスパークリングミストは、実感できるほどの効果は無いが。
--攻撃術が弱いから術のみでクリア出来ないの?と言われると出来てしまうのがサガらしさ。実際やりこみプレイヤーの中には基本術のみでクリアしたつわものもいる。
--術を使用するための術ポイントの数値が高くなると新しい技を閃きにくくまたは閃かなくなる仕様もある。
--術の使い勝手自体の悪さもある。技は自由なタイミングで入れ替えができるが、術は封印すると購入しなければならず、競合するほかの系統の術を買うとスキルレベルが1に戻ってしまう。次作サガフロンティアでは、術ポイントの数値による技の閃き困難という問題を含めて、その辺のシステムが改良されている。

-前作で『術』や『大剣』に次いで強かった『剣』と『体術』に壊れ性能の新技がある。
--その壊れ性能と言われる剣技が「分身剣」である。技能レベルが上がるほど威力が増すというものだが、レベル30台半ばで最高ランク技の威力と同格かそれ以上、40を超えると他を寄せ付けないまでに上昇する。
--弓、斧、槍(一部は武器限定)にも同様の技が存在している。特に斧は入手も技の習得も容易なため、武器自体の性能を差し引いてもかなり使いやすい。
--ようは分身剣をはじめとする「分身技」が極端に強いのである。ただ威力があるだけでなく「カウンター無効」「腕力が影響しない((これはダメージ計算式が特殊な仕様になっているため。))」と更に利点があるのも大きい。
--そのため分身技の無い棍棒や大剣等がこれらに比べて劣る。棍棒は威力が低くともサポート技が豊富なので利用価値が高いものの、盾が使えず全体攻撃もない大剣は若干辛い((それでもクリアするのに十分な性能はあるし序盤は強力な技を閃きやすいので頼りになることも多い。))。
---一応、大剣は剣と、棍棒は斧と技能が共通なので、武器さえあれば後半に乗換えはできる。
--体術のほうは分身技は無いが「タイガーブレイク」の性能が凄まじい。高い攻撃力は当然、「盾回避と防御力を無視」「命中率100%」「カウンター無効」「後列攻撃可能」「使うと腕力と体力が上がる効果」と長所だらけである。ただ、とても閃き難いので分身剣ほど批判されないが。
--なお、この分身技の使用を自重すれば、体術を除けばどの武器もバランスが取れていたりする。要するに分身技''が''強すぎるのである。

//-ロマサガ2と違い、技能レベルを最大の50に成長させようと思ったらかなり骨が折れる
//--ただし、「ものすごく上がりづらい」ということなので、一定ランク以上のモンスターとひたすら戦えばいつかは50になる。そこで、オートレベル上げという抜け道もある。
//--先述の「分身技」は、技能レベルが10の倍数に到達する度に、威力が一段階上昇する。この上昇は技能レベルが高くなるほど大きいため、わざわざ50にまで上げる意味はある。
//--これは後述の「最強ランクの雑魚が出現しない設定ミス」で、技能レベルの成長率が高い強力なモンスターに遭遇しにくいためである。
//↑データいじってアスラやザッハークが噴出するようにしても42くらいでピタリと止まるよ。
//---また、一部の最高技の閃き難易度も前作と比べかなり高くなっている(こちらも道場((強力な敵と確実に何度も戦える場所の通称))という抜け道があるが)。
//40前後で止まるようになってるあたりコレ仕様じゃねぇの?ミンサガだってHP999や能力99にするの(ほぼ)不可能になってるし。サガフロだってサッドソング使いまくらないと能力99は相当厳しい。

-コマンダーモードと2〜5人で同時に繰り出す連携技(術)の戦闘新要素が加わったが、9999ダメージが最大値のため、レベルが上がったら1人1人が各最強技を繰り出す際の合計ダメージの方が強い。
--特に2人連携による合成術の弱さは異常で黒龍撃(単体即死)以外は役に立たない。
--また合成術の中でも玄武陣のワームホールは何十周もしているプレイヤーですら見た事ないという代物(発動確率的意味で)。
--主人公が仲間に命令するシステムなので、「主人公を外さなければ使用できない」というポイントもある。

-またしてもプログラムミスが多い。
--一部の最高ランクのモンスターがパラメータ調整ミスが原因で出現せず、バイナリエディタなどで改造しなければお目にかかれない。おかげで都市伝説が出たりしている。
---これに伴い、あるモンスターとの遭遇が開発可能条件となっている一部の有用なアイテムが開発不能となっている
---逆に出現する強敵は[[ネタになったりしている。>http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%A9%E9%81%93%E5%A0%B4]]。(ファンの通称だったが、『エンペラーズ・サガ』で公式に採用された)
--最終ダンジョン突入時に、陽動作戦としてマスコンバットが発生するが、成功しても失敗しても何の影響もない。
--一部のエンディングに、キャラクターの名前を表示し間違えるプログラムミスがある。
--ミカエルの玉座コマンドで「情報操作L5」という作戦を開発できるが、実際に使うことはできない。作っても金の無駄である。

-フリーシナリオではあるが、前作までと比べると選択の幅や攻略バリエーションに欠ける。サブイベントも少なめで、ボリュームがあるとはいえない。
--サブイベントに関しては、1同様に何かありそうで何も無かったり、投げっぱなしが多い。
--良い方にとれば、進行に迷う事が減ったといえる。
---ただし、謎解きやフラグ立ては難しめで迷う事がある。
---しかも「少しでも進め方を間違うと取り返しがつかなくなる」というケースがあまりにも多い。

-金は1万までしか持てず、それ以上は銀行に預けられるのだが、合計いくら預けているのかは表示されない。これは後述の『練磨の書』でも問題視されている程。

-新しい仲間を加えると、その仲間に応じた陣形を入手できるのだが、「○○を入手した」とは表示されない。
--更にサブキャラは合計で一定の人数(ボーダーラインはキャラによって違う)を加えていると仲間にする選択が出なくなるのだが、この説明も説明書・攻略本を含めてどこにもない。

-「宵闇のローブ」は誰もがひっかかる自称最強装備。隠しパラメーターで各属性への弱点が付いている為、実際は表示上の半分しか防御力がなく、魔法防御も一部属性以外には0。

-武具開発の際、職人の割り振りや開発条件を満たす順序立てに失敗すると、開発が行き詰ってしまう。
--しかも一部の敵が低確率で落とすアイテムが無いと開発できないものも複数存在する。
--1つしか入手できないアイテムなのにそれで開発できる武具が2つある(どちらか必ず開発できない)というものも。
--「竜鱗の盾」という防具の開発にバグがあり、1度開発した後にもう1度作ろうとしても''なぜか店で売られている弱小盾を開発してしまう''。

-トレードのエージェントは新規出現ではなく町人と兼用になっている。イベントのトリガーになっている人物がエージェント化すると、トレードを終了させない限りイベントを進められなくなってしまう。ハリード主人公時の神王の塔潜入イベントが有名。他に倉庫番、術屋、船着場なども一部が使えなくなり少し不便。
-物件は段階的に開放されるのではなく、最初から全てが買収可能。よって知らずに物件を買収してしまうと次のトレードイベントが一瞬で終了してしまう。トレードはサクサク進み中毒的な面白さがある上、かけひき技しだいで強豪企業も買収できてしまうため存外発生しやすい。

-マスコンバットで覚える戦術は戦闘時間中、攻撃、防御どちらの行動をより多く選んでいたかで決定されるのだが、'''ヒントがどこにもない'''。その上覚える戦術はリストの中からランダムで決定される。これがマスコンの難易度上昇に拍車をかけており、適当にやっていると詰みやすい。

-見切り技の中に、絶対に見切れないものが2種類ある。前作と違って混乱させた味方からも見切れないので、データを改造しないと入手できない。
--入手できる見切りの中にも、見切ってもほぼ使い道のないものが幾つも有る。
--「凝視」という技は、使う敵も多く効果も厄介なので見切りは便利なのだが、この技は''敵に使われた瞬間に「特定の材料が必要な武具」の開発条件を満たしてしまう''為、開発欄を圧迫してしまう。

-洞窟系のダンジョンでは、次のフロアに移動するための「横穴」が見付けづらいグラフィックになっている。

-ラストダンジョンは、ある地点より先に進むと二度と戻れなくなる。無料の回復場所ならあるが、前作のラストダンジョンと違って「ここから先は引き返せない」という警告が何も無いため、下手にセーブをすると詰む((但し、一応ラストダンジョンに向かう前には「突入したらもう戻れない」という忠告はしてもらえる))。
--ラスボスそのものの強さは弱体化の方法があるためシリーズ中でもそこまで強い部類ではないものの、それ以前にラスボスを弱体化させるのに必要なとある条件を満たせない可能性が出てくる。((ちなみに、未弱体化状態のラスボスはシリーズ中でもロマサガ2やアンサガなどと並び最強クラスとの呼び声が高い。))
--回復場所はあるし、ラストダンジョン内で戦えばキャラの強化もできる所を考慮すれば、前作のようにラスボス直前に閉じ込められるのに比べればまだマシと言えなくもない。

-ゲーム中で説明されない設定、解明されない謎が多い。雑誌や攻略本で前知識を得ていないと唐突に思える展開も目立つ。
--最序盤の悪役ゴドウィンはその煽りを食らったように扱いが悪い、一部のキャラでシナリオの破片しか見ることができない。
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**余談
-ゲーム中に起こるキドラントの町のイベントは、『[[ドラゴンクエストVII>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/325.html]]』のレブレサック、『[[ワイルドアームズ]]』のサーフ村と並んでRPG史上最もムカつくイベントとしてよく挙げられる。
--イベントを締め括る台詞「[[私が町長です。>http://dic.nicovideo.jp/a/%E7%A7%81%E3%81%8C%E7%94%BA%E9%95%B7%E3%81%A7%E3%81%99]]」はあまりにも有名。プログラムのミスなのか、はたまた元ネタにかけた仕様だったのか、真相は不明である。
//『アルジャーノンに花束を』- ネズミのアルジャーノンが死ぬのと同時に、主人公は全ての記憶を失って廃人と化してしまう。

-例によって攻略本(お約束のNTT出版の3冊)に大嘘ばかり書かれている。
--絶対に戦えないはずの強敵モンスターが記載されているのは前述した通りプログラムミスの為なので仕方ないが、戦えるモンスターで掲載されていないのがあったり…。
--装備品項目の説明に騙された人も多い。耐性△や×は''弱点''である。そもそも耐性が表記されていないものもある。

-『練磨の書』という攻略と設定資料&ネタが半々なムック(ファミ通編集)が存在するが、絶版により現在入手することは非常に難しい。
--没イベントや没敵、ゲーム中の国家情勢、果ては1オーラム(本作のお金の単位)が現実にいくらなのか、を傷薬で計算するとなんと5000円になる、等ファンには楽しい一品。開発スタッフによるものも多数。
--そのため復刊ドットコムでは9年経った現在でも復刊のリクエストが絶えない。
--しかしこの本もまた''デタラメがいくつも載っていたりして…''((当時のファミ通で一部のミスの謝罪&訂正があったりもした。))。
--『やり込み大賞』という企画に合わせてのやり込みプレイ例も載っており、「実際にやってみたら○○時間で達成できた」と、いかにも編集部が実際にトライして実現できたかのように記述されているが、''ハリードの「貯蓄プレイ」というプレイ例で大ウソを書いているので実際に試していないのは明白である''((「手持ちの金が1万を超えると敵の落とす金は入手できなくなる」という基本的な仕様を忘れた上で、いかにも達成できたかのように書いている。))。
---こんなザマだというのに読者に対しては「その程度のやり込みが評価されると思ってもらっては困る」「そんなやり込みはもう通用しない」とやたらと上から目線で募集をかけている。

-当時の任天堂の過酷な出荷体制のせいか過剰に入荷され、ソフマップで大量の新品が100円で長期間販売されていた。そのためワゴンセールの話で名前が挙げられることがあるが、ゲームの内容は上記の通り前2作に負けてはいない。
--ただ、前作までのファンからは、難易度大幅低下と消化不良なシナリオから「物足りない」との評もある。

-「ポカポカ」「ぬれてにあわ ぬれてにあわ」「ふる〜いうた〜」「お前の母ちゃんデ〜ベソ〜」など、サガシリーズ独特の特徴的なテキストは本作でも見られる。

-2010年9月21日からWiiのVCで配信。
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