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星空のコミックガーデン

制作:D3 PUBLISHER


製品概要

タイトル 星空のコミックガーデン
ジャンル マンガ家体験恋愛アドベンチャー
対応機種 ニンテンドーDS
定価 5,200円(通常版) 7,200円(限定版)
発売日 2008年9月11日

選評


まだまだ未開の地であったDS乙女ゲー界に
彗星の如く現われた「星空のコミックガーデン」
人気声優を揃えているものの、限定版の乙女ゲー的タブー臭のする絵と絵師、
D3の出すゲームで漫画家という設定等々の理由から購入をためらった人もいるだろう。
しかし、このゲームの凄さは全く別の所にあったのだ。

それは、末恐ろしいまでに手抜きなシステムと文章と音声である。
ビタミンXでの快適システムはどこへやら、
セーブポイントのみでのセーブしか出来ない。
一度タイトルに戻らなければロード出来ないオマケ付き。
ボイスを飛ばす飛ばさない既読未読等の機能も無い速度の違うスキップが
二種類あるが速度はオプションで変えられる上、
どちらも押しっ放しにしていなくてはならない。
肝心のコミックモードも全失敗しようが通いつめればEDが迎えられる仕様であり、
成功したから失敗したからでシナリオが変わるなどという事は一切無い。
また、モードの一部には漫画に関するクイズもあるのだが、
間違った場合に正解は表示されない。
履歴もどちらの台詞か表示されない。

これで内容が良いならば惜しいで済むのだが、
このゲームがクソゲーたる所以は文章にある。
シナリオ自体は、強制キスイベ、唐突過ぎる展開、EDで別人と化している、
超人、主人公の邪魔な台詞等といった若干のひっかかりはあるものの
まあD3だから、で許容可能な範囲である。
問題は文字通り「文章」にある。
ちぐはぐな台詞が凄まじい。
キャラが別キャラを特に理由も見当たらないのに、
名字呼びの時と名前呼びの時があるなど序の口、
主人公に対する二人称の不一致、
果てはタメ口だった主人公がいきなり敬語になったりする。
誤字も日本語崩壊は無いもののすぐに見つかる。
見直ししたのかと目を疑いたくなる。
序盤中盤ならまだしも、ED手前まで折角の萌えを、
萎えに変えるかのように配置されているのにはある種の才能を感じざるを得ない。
音声にも似た事が言える。
二つセットの台詞に片方だけ音がついている、
展開が変わらないのに失敗選択肢のみ音声がつく、などはまだいい方だ。
このゲームで一番酷い音、それは乙女ゲーにおいて最重要ともいえる
キスイベントの効果音である。
例えて言うなら「ゴミが通った音」
それ以外に形容しようが無い。
仮にPS2に移植しようが直るまい、そんな根本的に何かが違う音である。

こうして8月25日に発売予定のこのゲームは、
延期も虚しく衰星として散っていったのだった。


携帯機による乙女ゲームのラインナップが急速に充実した本年、
ついにDS専用乙女ゲー「星空のコミックガーデン」が発売された
漫画家という題材、BL原画家の起用、やっぱりパートボイスなど地雷臭を放ちつつも
初のDS専用ゲーム・本年ビタエボ発売で評判を上げたD3の新作とあって注目が集まっていた
だが蓋を開ければなぜか静かな反応。その理由は様々である

まずはシナリオの薄さ。全7話だが6話までは共通パートであり、攻略中でなくとも
毎回ヒロインは全キャラの悩みにズカズカと踏み込み解決する仕様であった
ご苦労様という他はない
さらに強制的に狙ってもいないキャラクターとのキスイベントがある
どう考えてもお前らくっつくだろという雰囲気の中、なぜかヒロインは告白を断り7話に進む
そしてそれまでどう見てもお友達だった他キャラに愛を囁くのである
まさにプレイヤー置いてけぼりの展開であった

さらにひどいのがシステムである
DS専用という携帯機を考慮した作りであるはずが、セーブは決められたポイントでしかできない
もちろん最近は完備されているクイックセーブ・ロードなどというヌルい要素はない
スキップに既読・未読をつけるようなケチな真似はせず、
すべて飛ばすから注意しろと自慢げに説明書に書かれている
だがその説明書にご丁寧に書かれている「セーブデータ含めすべてを初期化するボタン」
は押しても環境設定が初期化されるだけである
何もかも消えたのではなく消えるはずのものが消えなかったのだからこれはセーフなのだろう

そして最大のポイントは何といっても的外れなSE音であろう
抱きつかれた途端ゴムボールに弾かれたようなボヨンという音がなる
突然テレビの砂嵐が聞こえて驚いていると「あれは聖歌ですね」
お腹が鳴る音はどう聞いてもおならとしか聞こえない
しかも連続で鳴らすという大変危険な技を持っているので要注意である
キス音に至ってはどんな強烈なキスをかましたのかとても気になるガムテープを剥がすような音だった

さらに台詞が怒っているキャラの立ち絵が笑っている
家が真っ暗という台詞の背景で煌々と窓から漏れる光
桜の舞い散る姿を縦一列横一列に円が整列したような画面で表現するなど、
作りこみの甘さはプレイヤーを舐めているとしか思えないものだった

初のDS専用乙女ゲーはこうして消えていった
空気とは言えないほど笑わせるSE音がせめてもの救いだったのかもしれない