薄桜鬼 遊戯録

制作:オトメイト
公式サイト


製品概要

タイトル 薄桜鬼 遊戯録
ジャンル 隊士たちと戯れるミニゲーム集(恋愛&アドベンチャーゲーム)
対応機種 PSP
定価 5,800円(税込み6,090円)
発売日 2010年5月13日

選評

フルプライスFD・・過去に此処の住人を賑わせた作品があるがこの作品も例外ではなかった。
限定版8,190円この値段を忘れずにいて欲しい。

ストーリーは本編の序盤の出来事ということもありアニメからの人にもわかり易い親切設計なのだが・・。
売りであるミニゲームをプレイしても1人30分~1時間以内に終わってしまう。
スキップ機能を使えば1人10分で終わるんで無いだろうか。
物語の完全なネタバレになるのだがこれだけは言わねばならないと思うので描いておく。
この遊戯録、全てが【夢オチ】である。

FDだしミニゲームメインだし夢オチでも仕方ない
だがしかしミニゲームがIFクオリティを発揮している。
薄桜鬼の本編が好評だからといって忘れてはいけない。開発会社はIFなのだ。

  • 馬鹿でも判るシャッフルゲーム
箱4つうち1つ文が入った箱がありそれがシャッフルされ当てるというゲームなのだが
シャッフル速度は幼稚園児でも追える速度、驚くべきはそのゲーム1回成功すると終わるのだ。
だんだんシャッフル速度が速くなるなんてことはなかった。
ちなみに失敗して良い回数は3回。いらない。

  • 隠れなきゃいけないのにキャラが煩い
物陰に隠れて一本道を歩くというゲームなのだが、
隠れなきゃいけない相手が姿を現している最中なのに攻略対象キャラから
「いつまでそこにいるんだよ」を連呼される。
動いていいのか?動いていいのか?動けば終わるんだぞ?
攻略対象への萎えが蓄積されしかも当たり判定が曖昧なこのゲーム、1回でも見つかると最初からやりなおしになる。

この他、ミニゲームと呼べないwebで無料で遊べるFLASHゲーム以下
むしろ携帯ゲーム以下ゲームがキャラを変えた使いまわし仕様で数個ある。

萌えがあるのかそこが結局大事なのだが、
萌えよりも内容の薄さ、ミニゲームの馬鹿馬鹿しさが先行してしまい所詮IFか終始脳裏によぎる
「薄桜鬼はIFの中でもまとも」そんな言葉を昔聞いた気がする。
その有り難い言葉を裏切る第一歩になったのではないだろうか。

所要時間は一キャラ一時間前後(人による)のミニゲーム集。
会話してミニゲームして会話するみたいな流れ。
原作がADVとは思えないほどストーリーは薄いし
ミニゲームは適当にやっても終わる。
なるほど、確かにこれで6,090円は高い。
値段に反比例した内容の薄さだと思う。

逆に問題を言えば、KOTYを知らない人間が見ても
ウヘァとなるようなクソゲーとしてのパワーが感じられない。
ゲームが淡々としてるのでクソゲ的山場がない。

前のレビューに力が入ってたんでwktkしてやってみたが、
ゲーム自体の評価はクソゲーというよりただのガッカリゲー。
薄桜鬼の名前をつけなきゃひっそり消えたんじゃないかと思う。

「薄桜鬼 遊戯録」
4月よりアニメ放映開始、6月には乙女ゲーム初のPS3移植を控える2010年5月13日
純真無垢なシリーズファンの期待を一身に背負い、それは姿を現した

公式より発表されたジャンルは「隊士たちと戯れるミニゲーム集(恋愛&AVG)」である
本編がシリアスな雰囲気のノベルゲームのため
ほのぼのした日常が描かれるという触れ込みのFD発売に盛り上がるファンたち

だがこのゲーム、発売前からファンを振り回す問題児であった
今回はまず、これらについて触れてみることにする

まずは店舗特典
モノによっては複数購入も辞さないという猛者もいる店舗特典だが、
公式ブログで「店舗特典内容は次回発表します!」と宣言した後、複数回に渡り華麗にスルー
結局、付加店舗・特典内容共に発売1週間前まで発表されなかった
発売1週間前ではほぼ全店舗で予約受付が終了しており、多数のファンが涙を飲んだという

値段詐称疑惑もあった
発売前夜、作品スレが前夜祭で盛り上がる中、あるレスが投下される
「限定版フラゲしましたが、パッケージの定価表示が間違ってました」
見れば公式サイトにも謝罪ページがアップされていた
「(誤)6,800円(税込 7,140円) → (正) 7,800円(税込 8,190円)」
え、土壇場で値上がり?それとも単なる表記ミス?
価格訂正の張り紙を出した店舗も少なからずあるようだが、
レジで請求金額を聞いて驚愕した者も少なくないという
公式サイトには発売日にハイテンションな記念ブログがアップされていたが
そこでこの件について触れられることは一切、なかった
なお、アマゾンから当日になって価格訂正のメールがきた(事実上キャンセル不可)
との声もあったが、事件の真相および詳細はいまだ霧の中である

そして、ようやく迎えた発売当日
通販組がwktk待機していたところ、公式サイトに発売記念ブログとSSがアップされた
「ゲームの前振り話なんだろうな」「色々あったけどやっぱり楽しみだね」
と、しばし盛り上がるスレ住人たち
しかし直後、「それ後日談のネタバレSSだよ」との報告があり、皆が凍りつくことに
そのSSとは、全員コンプの後に開く最終シナリオの補完的内容
ゲーム内では散々ぼかして引っ張るネタを、発売記念SSで懇切丁寧にバラしてくれる親切設計だ
発売日で何かと浮付きがちなファンの頭に冷や水をぶっかけてくれるとは、流石オトメイト

発売前にこれだけのプレゼントをしてくれた「薄桜鬼 遊戯録」
ゲーム本編の出来も窺い知れるというものである
もちろん、天にも昇るような素晴らしい内容でファン歓喜、というサプライズはない
最終更新:2010年08月15日 22:27