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お菓子な島のピーターパン ~Sweet Never Land~

制作:QuinRose
公式サイト


製品概要

タイトル お菓子な島のピーターパン ~Sweet Never Land~
ジャンル ファンタジー・恋愛アドベンチャーゲーム
対応機種 PSP
定価 通常版:5,700円(税込5,985円)、豪華版:8,500円(税込8,925円)
発売日 2011年10月6日

選評

選評1

クソゲーメーカーの老舗クインロゼから新たに童話をモチーフとした乙女ゲーが発売された。
一見してファンタジーだとわかるかわいらしいパッケージの「お菓子な島のピーターパン」
ロゼ独特の原色塗りのイメージは和らぎ、今まで見た目で回避してきたユーザーも手に取りやすくなっている。
しかし一歩足を踏み入れてみればそこはめくるめくロゼの世界、ロゼユーザーにはとても懐かしい世界が広がっていた。

まず冒頭で、ある日突然やってきた攻略キャラ、ピーターの手によってヒロインであるウェンディが別の世界に無理やり連れ去られてしまう。
ピーターはとてもわがままな性格で、元の世界に帰りたいと主張するウェンディの言葉を一切聞き入れない。
元の世界に帰るためにはある条件を満たさないといけないという。
自然とアリスシリーズが思い出される導入である。
さらに進めていくと、徐々にウェンディの事情や連れ去られた先のお菓子の世界について明らかになってくる。
ウェンディはとてもしっかりした女性で、そのため少し可愛げがないほどである。
実は彼女は家族に関する心の問題を抱えており(本人は自覚していない)、元の世界に帰らない選択をすればその問題から解放される。
しかし本人は「帰らなければいけない」という考えにとらわれている。
自然とアリスシリーズが思い出されるヒロインである。
お菓子の世界にはルールがあり、みなルールに縛られている。
しかし攻略キャラたちはとてもフリーダムな性格で、日常的に殺し合いをしている。
自然とアリスシリーズが思い出される世界設定である。
既視感既視感アンド既視感、もし他社ゲーであったなら「設定パクリ」と糾弾されていてもおかしくないレベルの設定かぶり。
アリスをプレイしたことがあるユーザーは「アリスじゃん!!!」と全力で突っ込みたい衝動を抑えながらのプレイが要求される。

しかし所詮設定は設定、乙女ゲーで重要なのは攻略キャラとの恋愛模様である。
ゲームシステムはマップ移動でキャラを訪問→選択肢で好感度上げを数回繰り返したあと個別ルートに入るいたってシンプルなもの。
問題はイベント内でのウェンディと攻略キャラのやりとりである。
ウェンディには「自分は人より劣っているから努力をして完璧にならないといけない」という強い思い込みがあるのだが、なぜかそれを
 他 人 に ま で 強 要 す る 。
義弟相手のみなら口うるさい義姉ですむものを、当然のように他キャラにも同じ振る舞いをするから性質が悪い。
特定のキャラに対しては常に上から目線で、「教育してあげる」「ゆるしてあげる」等の何様発言が多数。
自分で「おかしな世界」と何度も口にするほど常識とかけ離れた世界で自分の常識を他人に押し付けようとする様は滑稽ですらある。

そんなウェンディでも腐っても乙女ゲーのヒロイン、ちゃんと攻略キャラとの恋愛イベントはある。
攻略対象は6人、うち4人がお菓子の世界の住人で残り2人は義弟。
ウェンディにとってお菓子の世界の住人は別の世界に住む人、義弟はもちろん弟であり、この時点で恋愛対象になる相手はゼロ。
いずれは別れなければいけない相手なのに、弟なのに、好きになってしまうなんて・・・!と葛藤する展開を期待してしまうのも当然と言えよう。
だが、そんな期待は無残にも打ち砕かれる。
ウェンディが相手のことを好きだと自覚していないうちは見ていてやきもきする展開もあるものの、一度自覚してしまえば義弟だろうと
別の世界の人間だろうと人間じゃなかろうとあっさりと恋人関係になってしまうのである。
ちなみに攻略キャラもウェンディが別の世界の人間であったり義姉であることは恋の障害にはならないらしく、葛藤している様子は特に見られない。
もちろんロゼゲーではおなじみの年齢制限的な行為を匂わせるイベントも各ルートに用意されているので注意が必要。

その他、
  • ボタン押しっぱなしじゃないとスキップできない
  • どのルートでも数回起こるお菓子審査のイベントは会話が同じ場面もスキップできない
  • クリア後に見られるスチルが差分ごとにまとめられていない
など各種地味にイライラ来る仕様も取り揃えており、プレイヤーの精神力を地味に奪っていくのは必至である。