体は何度か重ねた、デートに出かけたことも有る。
一般的な『恋人』という奴である。
しかし、自分はそこまで心を許しているつもりはない、あまりに近い存在になると任務に影響が有るからだ。
現に彼女からは何度も聞いている恋人同士のお決まりのセリフ、『好き』という単語を彼女に言ったことはない。
そう、自分は彼女にそこまで心を許したつもりはないはずなのだ。
体を重ねたのも最初は暇つぶしだったはずだ。
だが、最近このオペレーターを酷く愛しいと思ってしまう自分が居る。
このままではいけないと思いつつも止められない自分が居る。
麻薬中毒の愚者のように、魔女の甘い言葉に踊らされる馬鹿のように……。
「ねぇティエリア、次の任務は何時なの?」
「あと三日で宇宙へ上がる。任務はそれからだ」
パタン
読んでいた本を閉じ軽く伸びをすると肩がこっていたのが分かった。
本を読むのは昔から好きだ、この時だけはくだらないことを忘れられる。
「って事はあと三日は暇なんだね?」
「ああ、特にやることもない」
冷ややかな自分とは正反対で明るい彼女、氷と炎のような感じだな。
「じゃあ明日街に行こうよ!!」
断る。
そう言おうとした口からは別の言葉が出てしまった。
「ああ、かまわない」
その笑顔で見つめられたら嫌とは言えないだろう。
だめだ、自分はとことん彼女に弱いようだ。
「何をしに行くつもりだ?」
「街にーをお散歩するだけだよ。でもさ、好きな人と一緒に居れたらいつもの風景だって違うものに見えると思わない?」
「そうか………もう、夜も遅いし自室に帰れ」
「うん、そうする。おやすみティエリア」
「ああ」
さて、自分ももう寝るとするか、きっと彼女のことだから一日中振り回すに違いないからな。
本屋にでも寄ろう、そんなことを考えつつティエリアは眠りへとついた。
クリスティナが待ち合わせをしたいと言うので10時に噴水前と言うことで待ち合わせをした。
必要無いと言おうとしたが………笑顔に負けた。
10分前に到着したので持っていた本で時間を潰す、と言っても余り読み進まないうちにクリスティナはきたのだが。
「もしかして、待った?」
「9分と23秒」
「そこは『いや、今来た所』って言おうよ」
9分と23秒を今来たところで済ませろと?
「……いや、今来た所」
「はい、よく出来ました」
だめだ、どうやってもクリスティナのおねだりには勝てない。
「さて、どうする?」
「うーんとねぇ、新しい服が欲しいんだけど……」
………たしかこの通りは洋服屋が多いはずだ、女の買い物は長いと言うが……この笑顔に自分は勝てない。
意外と早く済んだ買い物と、昼食をこなし、本屋に寄り、人気の映画を見て、二人はひと時の平和を過ごした。
「そろそろ帰ろうか?」
さて、今日一日付き合ったのだ。夜はこっちに付き合ってもらおう。
準備は全て整っている、あとは実行するだけだ。
「……最後による所が有る」
「ん、分かった」
二人が並んで歩いた先は------
「ええっ!!ここって……」
ピンク色の看板に豪華な外装、いわゆる『ラブホ』である。
「誰にも邪魔されたくない。問題ない、許可は取ってある」
部屋へ行き、シャワーを浴び先にベットへ向かったクリスティナを改めて眺める。
少し戸惑った表情ですら愛しく思う。
ベットにすわり唇を奪い、舌を入れる。唾液を送り込みつつ下を絡めればたちまちに目がとろんとしていく。
タオルをはぐと出てくるふたつの果実を今すぐ貪りたいところだがまずは指ではじく。
そして弧を描くようになでていった。
「んっ…んあっ…っ…」
そしてそのうちの一つを口に含み下でなでればたちまちに高い声が出る。
しばらく攻め方に変化を付け続けているとそろそろ欲しいと言うことなのだろうか、目が何かを訴えていた。
ふと、ベットの横を見れば色々とおもちゃがそろっていた。
そのうちの一つの卵型の物体を手に取り、試しにスイッチを入れてみると細かく振動し始めた。
ニヤリと笑いそれをクリスティナの入り口にあてがう。
「っ…ひゃぁん…っあ……んんっ…」
そのままゆっくりと埋めていき、全て埋まる頃にはかなりの愛液が噴出していた。
そして少しづつ強くしていけばだんだんと声が強くなる、そして強さを最高にした時には今にもイキそうだった。
不意にスイッチを切る。
顔を見れば少し涙目になっているが、今はその光景すらも愛しく思ってしまう。
なんでやめるの?そう言おうとしたのだろうが、クリスティナが口を開いた瞬間にスイッチを入れた。
「…あっ…んっ……っ!!」
先ほどより一際大きい媚声があがる。
しばらくそれを続ければどんどんと声は大きくなっていくが、達するかと思われるところでスイッチを切る。
「んあっ…っ…はぁ…はぁ…」
「さて、クリスティナ。聞きたいことが有る」
肩で息をしているクリスティナに肩を叩いて呼びかける、しかし今はそれだけでも感じてしまうのかビクッと大きく跳ねた。
今度は既に目じりに涙がたまっていた、その姿は自分の中の残虐性が湧き出してしまうほど綺麗だ。
その涙をぺろりと舐め取りクリスティナに訊いた。
「最近リヒテンダールと仲がいいと聞いたが、どういうことだ?」
「ええっそんなの…しっ…らな…ひゃん…」
答えようとするところで再びスイッチを入れる。
途切れ途切れになりながらも一生懸命答えている姿を見ると、思わず笑みがこぼれてしまう。
「同…じ…っ…ブリッ…ジ…の…クルー…なだけ…だよ…っあ…」
「………では、君は誰の物だ?」
質問と同時に強さを一気に上げる。
「っあ…ティエ…んぁ…リア…のっ…んっ…あっ…ああっ…あ-------っ!!」
達したのだろう、既に洪水のように愛液は出ている。
ローターを引き抜くとドプッといやらしい音を立てて一緒にたくさんの愛液が出てきた、それをペロリと一口舐めとり味を楽しむ。
「さて、そろそろ入れるぞ」
返事を待たずに自分の分身を入り口にあてがい一気に押し込んだ。
そしてそのままピストン運動に入る。
「…あっ…んっ…ふぁっ…っ…っあ…」
リズミカルな動きに合わせてあふれ出てくる声をBGMに膣内の感触を楽しむ。、更にゆれる胸の眺めも絶景と言える。
そう、この感触もこの眺めも全て自分のものなのだ、そうおもうと思わずクツクツと笑ってしまう自分が居る。
まさか、ただ一人の少女のおかげでここまで変わるとは思わなかった。
だが悪くない。ただ一人の少女に翻弄されるのも悪くない。
「あぅ…ふっ…んあっ…っ…ひゃん…」
唇を奪いその感触を確認する。甘く、やわらかい。
そのまま腰の動きに変化をつければ媚声にも変化があった。
「んん…ふっ……んぁっ」
そろそろクリスティナは達するだろう、それは経験で分かっている。
自分もそろそろなので波長を合わせるように腰を動かす。
「イクぞクリスティナ」
「…うんっ…き…てっ…ティェ…リァ…あっ…んぁっ…んっ…----っ!!」
ラストスパートに思い切り激しく突き刺せばすごい勢いでしまる膣内。
その衝撃で膣内の更に奥、胎児が育つ場所に思い切り白濁液を出した。
体が心地よい疲労感に包まれる、力が入らずにぐったりとしているクリスティナを抱えてシャワールームへと向かった。
ベッドで眠るクリスティナを見ていると、一瞬だけソレスタルビーングなど『どうでも良い』と思ってしまった。
今の自分の中ではクリスティナが心の中での占拠率が一番高い。
氷と炎……どうやら氷で出来た心は炎で溶かされてしまったようだ。
「好きだ」
初めてつぶやいた単語は、誰にも届くことなく闇に消えた。
終わり
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最終更新:2008年01月10日 22:24