ハレルヤは嘲りの笑みを浮かべながらそう言い、ソーマに向かって身を寄せる。
ソーマは、精一杯の敵意を視線に乗せ、彼を睨み付けた。
「痛い目……?そんな事で、私が……」
「屈する訳は無い、か?じゃあ、こんなのはどうだ?」
「……ぅ!?」
ハレルヤは突然ソーマの胸に指を走らせ、服越しに彼女の薄い胸を揉みしだく。
同時に、彼女の身体に覆い被さり、身動きが取れない様にする。
「こ…の……!一体、何を……!?」
「何を、だと?この状況で分からないってのは鈍いにも程があるぜ?」
「うっ……あぁ……!」
ハレルヤは、ソーマの背中に置いていた手をゆっくりと這わせ、彼女の小振りな尻の上まで運ぶ。
「ひぁっ……!」
掌で尻肉を撫で、内股に沿って指先を這わせる。その感触に、ソーマは思わず悲鳴を漏らした。
「人形にしては良い声で鳴くじゃないか。それで良い。せいぜい俺を愉しませな。」
「っ……!」
嘲笑と共に紡ぎ出された言葉に、ソーマは羞恥に頬を染めてハレルヤを睨み付ける。
だが、彼女が言葉を発する前にハレルヤはさらなる行動に移っていた。
「次は、ココだな。そら、今度はどんな声を上げる?」
それまで内股を撫でていたハレルヤの指先が、ゆっくりと彼女の股間へ向かって伸ばされる。
その行く先はソーマの秘所。インナースーツ越しに触れた指先が、割れ目に沿ってゆっくりと往復する。
「ふぁ……っ!?いや!そこは……!」
陰部を撫でられる感触に、ソーマは嫌悪感も露に声を上げる。だが――
「まだ始めたばっかりだぜ?そのザマじゃ、最後まで耐えられるかどうか分からねえな。」
ハレルヤは抵抗しようとするソーマを意に介する事無く、淫裂を撫でていた指先で彼女のクリトリスを強く摘み上げた。
「あう!や、やめてぇ!あぁっ……!」
全身を貫く快感。自分で慰める事すら知らない少女に取って、その感覚は鮮烈に過ぎた。
彼女の理性は未知の感覚に慄き、同時に女としての本能が、少女の身体に変化を生じさせる。
「……ほぅ。濡れてきたじゃねえか。服の上からでも分かるぜ?股の間に染みまで作って、随分な格好だな?」
「い、いや……!私、こんな……。」
容赦の無い言葉。ソーマは身を硬くし、必死に快感から逃れようともがく。
だが、それはハレルヤの嗜虐心を煽るだけだ。ハレルヤは逃げる彼女を押さえ付け、口元を歪めて哂う。
「良い感じに出来上がって来たみたいだな。そろそろ、お前の全てを曝け出して貰うとするか。」
「あ……ぁ……」
混乱し、身を竦める彼女を尻目に、ハレルヤは彼女のインナースーツを脱がしにかかる。
碌に抵抗する力を失った彼女にそれを妨げる事は出来ず、見る間にソーマはその裸体を彼の前に曝け出す事となってしまう。
「フン。肉付きは貧相だが、ラインは整ってるな……。なかなかそそるじゃねぇか。」
「嫌……!み、見ないで!」
ハレルヤの無遠慮な視線に、ソーマは必死に身を隠そうとする。だが、ハレルヤはソーマの腕を強く掴み、それを許さない。
「……人形が普通の女を気取るか?」
「ち、違っ……!私、私…は……!」
自身を嘲弄する言葉に、ソーマの唇は必死に否定の言葉を紡ごうと震えた。
だが、彼女の口は震えるばかりで、肝心の言葉が出て来ない。
その姿を眺め、ハレルヤは口元に酷薄な笑みを浮かべる。
「フン。そんなに違うと証明したいなら、俺が確かめてやるよ。お前が本当に『女』として使い物になるかどうかな。」
そう言って、彼はズボンのベルトを緩め、ペニスを外気へと晒した。
彼のモノは既に充血して張り詰め、目の前の少女を犯す時を心待ちにしている。
「っ!?い、いや……!」
ソーマは生まれて初めて目にするソレに怯え、ジリジリと後退する。だが、直ぐに行く手を壁に阻まれ、それ以上逃げる事は適わない。
「逃げても無駄だ。素直に諦める事だな。」
ハレルヤは無慈悲に呟き、ソーマの身体に圧し掛かる。
必死に抵抗しようとする少女を物ともせず、彼女を四つん這いに組み敷き、いきり立ったモノを少女の秘裂に押し当てた。
その感触に、少女の心は恐怖に染まる。
「ひっ!いや、嫌ぁ……!!やめて……やめてぇ……!」
「嫌だね。」
無情な一言。それを合図に、ハレルヤは腰を前に押し進め、少女の胎内へと己のモノを進入させる。
未だ異性を知らない彼女の膣を、青年のペニスは容赦無く押し広げ、奥へ奥へと進んでいく。
ペニスが進む度、彼女の膣はメリメリと無惨に押し広げられ、ソーマは耐え難い苦痛に悲鳴を上げる。
「ひ……ぎ……!や、や…め……!私の中が、裂けて……う、あぁぁああ!!」
だが、少女の悲痛な叫びも陵辱者の耳には届かない。狭い膣壁をさらに押し広げ奥へと進む。
その内に、遂にペニスの先端が少女の純潔の証に触れた。その感触に、ハレルヤは知らず残虐な笑みを浮かべていた。
「そら、いよいよお前の膜をぶち破る時だ。せいぜい無様に泣き喚け。」
そう言うや否や、彼は勢いを込めて腰を前に押し出した。少女の胎内に打ち込まれたペニスは、その動きに従い子宮に向かって突き出される。ぷちり、と小さな感触と共に、彼のモノはソーマの処女膜を突き破った。
「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
周囲に響き渡る絶叫。ソーマは余りの激痛に髪を振り乱して泣き叫ぶ。
彼女の秘部から流れ落ちる一筋の血。それを眺めながら、ハレルヤはゆっくりと腰を動かし始めた。
「ひ……!?あ、ぐ…………!や、やめ……て!痛っ…………!?」
「はっ、良いぞ。その調子で喚け。せいぜい俺を愉しませろ。」
断続的に少女を襲う痛み。それは少女の理性を削り取り、唇からは絶え間なく苦鳴が上がる。
だが、その痛ましい悲鳴もハレルヤを愉しませるだけだ。
ソーマの膣内に収めたペニスをゆっくりと前後に動かし、狭い膣壁の感触を存分に味わう。
ひと突きする度、少女の入り口からは血と愛液が漏れ出し、唇からは悲鳴が上がる。
ハレルヤは、組み敷いた少女の哀れな姿を眺め、嗜虐に口元を歪めた。
「流石に処女だけあるな。お前の膣内は、狭くて心地が良い。こうやって汚されて、気分はどうだ?」
「う……くっ……。う、あ、あぁぁ……!」
心底馬鹿にした様なハレルヤの声にも、少女は応えない。否、応える余裕が無いのだ。
絶えず少女を襲う苦痛は、彼女から気力も耐える心も奪い去っている。
少女の瞳からは徐々に輝きが失せ、最早されるがままとなっていた。
「……ちっ。所詮は出来損ないの人形か。こちらを愉しませる事も出来ないとはな。」
少女の反応が弱まったのを見て取り、ハレルヤはつまらなさそうに悪態を吐く。
――だが、されるがままだった少女は、その言葉にぴくりと身体を震わせた。
「――――――ぃ」
「……ん?」
少女の唇から、小さく呟きが漏れている。顔は長い髪に隠れ、その表情までは読み取れない。
ハレルヤは興味をそそられ、顔を近づけてその表情を覗き込む。だが――――
「わ……たし……、人形じゃ、な……い――――」
「――――っ!…………ちっ。」
――少女は泣いていた。大きく声を上げるでも無く、身を裂く苦痛に表情を歪めるでも無く、ただ両の瞳から止め処無く涙を流して。
恐らく、彼女自身にも何故自分が泣いているのか理解出来てはいない。
だが、その唇からは確かに自身に投げかけられた言葉に対する否定が紡がれていた。
その姿に、ハレルヤは僅かに動揺を得る。そして――
(ハレルヤ――――ハレルヤ!――――)
――自身の内側から声が聞こえる。それは、彼を責める意思を込めた憤りの叫びだ。
それを感じ取り、ハレルヤは居心地悪そうに顔を背けると、大きく息を吸い込み目を閉じる。
「ちっ……。完全に白けちまった。後は勝手にしろ、アレルヤ。……俺は寝る。」
――ハレルヤの体から力が抜ける。次にその目が開かれた時、青年は沈鬱な表情を浮かべたアレルヤへと代わっていた。
「…………。」
「ぅ……。」
アレルヤは慎重にソーマの胎内からペニスを引き抜く。
――ペニスは、少女の血と愛液で汚れていた。それを見て、アレルヤは苦しげに眉根を詰めた。
そして、ゆっくりと彼女の身体を抱き起こす。
一瞬、少女の身体が怯えた様に震えるが、それでも彼は少女を強く抱き締め、喉の奥から絞り出す様な声で呟きを漏らす。
「……すまない。」
「――――ぇ?」
彼のその声は、今にも泣き出さんばかりに震え、消え入りそうな程に掠れていた。
今までこちらを散々嬲っていた者と同じ人物とはとても思えない様なその変わり方に、ソーマは戸惑う。
良く見れば、自分を抱き締めているその体も小刻みに震えており、本当に泣き出す一歩手前の様な有り様だ。
少女は直感的に、今、目の前に居る青年と先程までの青年が「違う」のだと感じた。
「――貴方は、誰……?」
「……僕は――」
アレルヤは彼女の問いに答えようとするが、ソーマの表情が再び痛みに歪んだ事で開きかけた口を閉じる。
胎内を蹂躙する物が無くなったとは言え、処女膜を引き裂かれた苦痛は消えはしない。
アレルヤは、苦しげな呼吸を漏らす少女の姿を見、僅かに躊躇する物の、意を決して頷く。
「ごめん。気持ち悪いかも知れないけど、少しだけ我慢してくれ。」
「……ぇ……?」
アレルヤの言葉にソーマは疑問符を浮かべ、
――次の瞬間、身体を駆け抜けた快感に甲高い悲鳴を上げた。
「ひ、あぁぁぁぁぁっ!?や、な、何を……!?」
見れば、アレルヤは彼女の秘部に顔を埋め、流れた血を舐め取り、
彼女の膣内に舌を挿し入れ、傷ついた粘膜を丁寧になぞって付着した血をこそぎ取っていた。
「ん……今のまま放って置いたら痛いだけだ。少しでも痛みを和らげて置かないと……。」
「ふぁっ……!?そ、そんな事、しなくて良い……!あ、んぅっ!!」
アレルヤはソーマの問いに答えた後も、構わず「処置」を続ける。
散々痛みを覚えて過敏になっていたソーマに取って、その行為は過剰に快感を刺激される物だ。
アレルヤの舌が膣壁をなぞる度、ソーマの身体に痛みと快感が走り抜ける。
その感覚は、先程無理矢理犯されていた時よりも大きな刺激となって彼女に齎される。
「ん、あっ、あぁっ……!くっ、んぅ…………!」
段々と少女の呼吸が荒くなり、手足がぴんと張り詰める。
それは、絶頂の前触れ。少女に取って未知の感覚が身体の中に広がって行く。
「やっ、あっ、んぁぁぁっ!なん、なの、これ……!あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
一際大きな嬌声。ソーマは大きく背を逸らし、絶頂に至った。
同時に、彼女の股間から愛液が噴き出し、アレルヤの顔を汚す。
「う……あぁ……」
「ご、御免!加減が分からなくて……だ、大丈夫?」
絶頂の余韻と疲労からぐったりとしたソーマを、アレルヤが慌てながら抱き起こした。
ソーマが気だるげに視線を向けると、アレルヤは心配そうに声をかける。
その、何処かズレた台詞に、ソーマは知らず口元を緩めた。
「貴方、変な人……。」
「うっ。そ、そうかい……?」
自覚していないのか、アレルヤは困った様に苦笑いを浮かべるだけだ。
そんなアレルヤの姿を、ソーマは面白い物でも見るかの様に眺めていたが、その時ふと、視界の隅に違和感を抱く。
「ぁ……。」
「え……?っ!うあ……!」
――見れば、アレルヤのペニスは未だに大きく反り返ったままだった。
それに気付き、アレルヤは慌ててモノを隠そうとするが後の祭りだ。
彼女は慌てる彼の顔と彼の股間を交互に見比べ、不意に考え込む様に黙り込んだ。
その沈黙を、アレルヤは自分への不審と嫌悪から来る物と受け取り、自身の愚鈍さに怒りを覚えた。
だが――――
「その……貴方のソレ、苦しい……の?」
「え……?」
不意の言葉に、アレルヤは虚を突かれる。
彼女はじっとこちらを見据え、こちらの応えを待っている。
確かに、張り詰めたままのペニスは男に取っては苦しさを覚える物ではあるが、果たして正直に答えるべきなのか。
「い、いや、苦しいと言われれば苦しいのかも知れないけど……。」
「……。」
「いや、その……ごめん。君を傷付けた物をまた見せ付けるなんて、僕は……」
最低だな、とアレルヤが続けようとした瞬間、ソーマはゆっくりと身体を起こし、
アレルヤに身体を預けた。アレルヤの首筋に、彼女の吐息がかかる。
その感触にアレルヤはドキリとし、どうした物かと判断に迷う。
視線を下げれば、ソーマもこちらを見上げていた。二人の視線が絡み合う。
「――――。」
「あ、あの……えぇと……。」
こちらを見つめるソーマの瞳に、何を言えば良いのか分からなくなる。
対するソーマも、今の自分が何故こんな事をしているのか、実のところ自分でも良く理解出来ては居ない。
論理的では無いと思う。自分が冷静では無いとも。だが、心の内に生まれた衝動が自分を駆り立てるのだ。
「…………。」
目の前の青年の顔を見つめる。先程まで自分を犯していた青年と同じ造形の顔。
違うのは、前髪に隠れている目が左目から右目に変わった事くらいだ。
だが、その表情はこちらの行動に対して戸惑いを隠せない、どこか頼りなさすら感じる物で、自分を犯していた青年に対する時の様な敵意や憎しみを、目の前の男に対しては感じない。
だから、少女は感情に身を委ねる事を選ぶ。ソーマは、ゆっくりと青年の前に跪いた。
「え……!?」
「貴方は、私の痛みを和らげようとしてくれた。だから、貴方が苦しいのなら――――」
ゆっくりと、目の前で反り返るペニスに向かって手を伸ばす。
触れるのに一瞬だけ躊躇するが、意を決して指先をペニスに触れさせた。
ソーマのひんやりとした指先の感触が、アレルヤの脳髄を駆け抜ける。
「うっ……!い、一体、何を……!?」
「ぁ……。」
アレルヤが驚きの声を上げる。だが、ソーマは指先から伝わるペニスの感触に心を奪われていた。
直に触れるそれは驚くほどに熱く、自分の掌の中でびくびくと脈打っている。
少し力を込めると、びくんと掌の中で震えるのが分かる。その硬さと大きさに少女は戸惑うが、アレルヤが苦しそうに吐息をつくのを見ると、ゆっくりとその顔をペニスへと近付けて行く。
(さっき、この人がしてくれたみたいに――――)
目の前には赤黒い色をした亀頭。ソーマは両手でそっと竿を包み込み、ゆっくりと口を開く。
おずおずと舌を差し出し、目の前で震える亀頭の先端に――触れた。
「うっ……!」
瞬間、アレルヤの脳髄に電流の様に快感が走り抜ける。少女の柔らかい舌の感触が、温かい体温が、切ない吐息が、その全てが快楽となってペニスを通して伝えられる。
「くっ……!こんな……」
アレルヤは、快感の余り腰が抜けそうになる。だが、必死で踏み止まり、自らの股間に顔を埋める少女に視線を向けた。
(熱い……。それに、変な匂いと、味……。)
ソーマは、間近で嗅いだ男根の匂いと、舌先で感じた味を、心の中で冷静に分析する。
それらはどれも彼女に取って未体験の物で、その全てが彼女の興味を惹いた。
「んっ……ちゅっ、ちゅぷ……ふ…むっ……」
先程、目の前の青年からされた様に丁寧に舌でなぞる。
ペニスの上部、張り出した亀頭に舌を押し当て、ゆっくりと動かし、鈴口、裏筋、
カリと一通り舐め終わると、そのままペニスの幹の部分へと移る。
「は……むっ、んっ、ふぅ、ちゅっ……」
硬く、太い幹の部分は亀頭とは勝手が違う。上手いやり方が分からず、どうしても動きがぎこちなくなる。
手始めに輪郭に沿って舌を動かしてみるも、その動きは拙い。
奉仕される側のアレルヤも、ソーマの舌の動きが鈍った事で漸く一息をつく事が適う。
いきなりの出来事で混乱してしまったが、流石にこんな事までさせる訳には行かない。
アレルヤは意を決し、少女に対して静止の言葉をかけようと口を開きかけ、
「……うっ。」
「…………。」
不安そうな眼差しでこちらを見上げるソーマと目が合ってしまう。
「その……もしかして、気持ち良く、無い……の?」
「え……いや、その……」
返答に窮するアレルヤの姿に、ソーマはますます表情を曇らせて行く。
まるで捨てられた子犬の様なその視線に、アレルヤの方が先に折れた。
「……ふぅ。先端の、膨らんでる部分を重点的にやってくれるかい?」
「……!うん、やってみる……。」
彼女の頭を優しく撫で、やり方を教える。ソーマは撫でられる事に慣れていないのか、くすぐったそうにしながらも、教えられた通りに先端に舌を這わせ、舌先で鈴口をつつく。裏筋に強く舌が押し当てられ、アレルヤは思わず呻く。
「くぅ……!そう、次は、先端を口に含んで。歯を当てない様に気をつけて。」
「うん……。はむっ、ん……んんっ、じゅっ、じゅぷ……んぅ……」
ソーマの小さな口の中に、アレルヤの男根が飲み込まれる。
舌が優しく先端を包み、唾液がペニスを濡らす。少女がゆっくりと顔を前後する度、唇がカリを擦り上げる。それらの感触に、アレルヤのモノは急速に昂ぶって行く。
「うっ、くっ!もう、出る……!」
「はむっ、んっ、んっ、んんぅぅ!は、む、じゅぷ、じゅる……」
アレルヤの昂りを察したのか、ソーマの動きが早くなり、その唇からは彼女が動く度にじゅぷじゅぷと淫猥な音が漏れ出す。それら全ての後押しを受け、遂にアレルヤは限界を迎える。
「くっ!うぅ…………!」
「んぅ!?……んっ、んんぅ……うっ、むぅ……!」
ペニスの先端から勢い良く白濁液が迸り、ソーマの口内へと流れ込む。
その勢いに少女は驚き、口からペニスを離してしまう。だが、口内から開放された後も射精の勢いは留まらず、そのままソーマの顔面へと白濁した液体が放出され、長い射精が終わった時には、ソーマの額も、頬も、鼻梁も、全てが白く染まっていた。
「くっ……。あ……ご、ゴメン!気持ち良くて、つい……。」
「ぁ……。凄く、熱い……。これが、精液……?少し、苦い……。」
口内に残った精液の味に、ソーマは美しい顔を白濁液で染めたまま、呆然と呟く。
少女に取っては何もかも初めての事。僅かな間、惚けた様に放心していたが、目前のアレルヤのモノが未だに天を突いたままである事に気付いた。
「あ……。まだ、こんなに……。汚れてるから、綺麗にしないと……。」
そう呟き、半ば無意識に彼のモノに顔を寄せ、精液で汚れた男根を掃除するかの様に、亀頭から幹まで丁寧に舌を這わせ、こびり付いた白濁液を舐め取っていく。
その感触は、達したばかりのアレルヤにとっては強烈に過ぎた。
「んっ…ちゅっ……っ……」
「う……あ!そ、その、もう大丈夫だから!」
アレルヤは、自身のモノが再び硬く滾るのを感じ、慌てて奉仕に没頭するソーマを引き離す。
「あ……。」
奉仕の最中に引き離され、ソーマは一瞬、哀しそうな顔を見せた。
その表情に僅かに胸が痛む。が、少女が困った様な表情で太股を擦り合わせるのを見て、アレルヤは怪訝な表情となる。
「……?その、どうか…した?」
「え、と……。その、貴方のを舐めていたら、途中から、身体が変な感じになって……」
「え……?」
頬を赤らめ、どうしたら良いのか分からないという彼女の表情に、アレルヤはピンと来る。
良く見れば、擦り合わせた太股の内側が濡れている。その原因を辿って視線を向ければ、
少女の股間――割れ目の部分から幾ばくかの液体が漏れ出し、それが太股に流れていた。
「あ……そ、その……」
「身体が、熱い……。私、貴方と、交わりたい……の?」
「い、いや、僕に聞かれても……!」
ソーマは小首を傾げ、ポツリと呟く。愛らしい仕草だが、美貌を精液で染めた今の状態では淫靡ですらある。
アレルヤとしても、目の前で美しい少女が自分の精液で汚れたまま、こちらを半ば誘う様な仕草をして居れば、否が応でも興奮せずには居られない。だが、先程の、もう一人の自分のした行為への負い目がある。
そんな葛藤に苛まれるアレルヤの前で、ソーマはまた上目遣いで彼を見上げ、呟く。
「――私の事は、気にしなくて、良いから。」
「――!」
「貴方は、どうしたいの……?」
「僕は――――」
アレルヤは目を閉じ、迷う心を振り払うかの様に、大きく一度息を吸い込む。
覚悟は、決まった――――
――アレルヤの眼前で、ソーマが一糸纏わぬ姿で横たわっている。
小柄で華奢だが、ラインの整った美しい身体。緊張しているのか、浅く速い呼吸を繰り返し、不安げな顔付きでこちらを見上げている。
「……緊張、してるのかい?」
「……えぇ。でも、大丈夫…だから。その……今度は、優しく……して……」
「あぁ。もう、酷い事をする事なんて無いから……。足、広げるよ……?」
同意の頷きを得て、ゆっくりと彼女の両足を広げる。
「あ……。」
――アレルヤの目の前に、少女の秘部が晒された。先程の処置の時には切羽詰っていて、ゆっくり見る事もしなかったが、ソーマの其処は、美しいピンク色をしていた。
「あぁ……」
ソーマは羞恥心からか、両手で顔を覆ってしまっている。だが、見られる事に興奮しているのか、少女の秘裂からはじわりと愛液が滲み出していた。その光景に、思わずゴクリと喉が鳴った。
――不意に、ハレルヤが少女に行った陵辱の記憶が頭を過ぎる。
もう一人の自分の所業とは言え、彼女には余りにも惨い事をしてしまった。だから――
「……今度は、ちゃんとする。」
アレルヤは頷くと、ゆっくりと彼女の身体に覆い被さり、開いた脚の間に自分の体を入れた。
丁度、ペニスの先端がソーマのヴァギナを狙う様な形となる。
「ぁ……。」
「やっぱり、怖い……?」
確認する様なアレルヤの問いに、ソーマはふるふると首を横に振る。
「大丈夫、だから。」
「分かった。それじゃあ、行くよ……。」
少女の秘部は、既に愛液で潤っている。最早、準備は要らない。
アレルヤは、慎重に狙いを定めると、ゆっくりと腰を前に押し進める。亀頭の先端が少女の秘唇と触れ合い、直後に割れ目の中に沈み込む。瞬間、アレルヤの脳髄に衝撃が駆け抜けた。
「くっ……!」
亀頭と膣壁、敏感な粘膜同士の擦れ合い。それは甘美な快楽の波となり、アレルヤを襲う。
挿れたばかりだと言うのに、危うく達しそうになる。だが、直ぐに終わっては居られない。
「……っ。続けるよ?」
「う……ん。お願い、このまま、奥まで……。」
ソーマと視線を交わし、了承を得る。
少しずつ腰を前に押し出し、愛液に濡れる膣壁を掻き分けて奥へと進ませる。
一度貫通されたからか、狭いながらもその動きはスムーズだ。しかし、
「うっ……」
「あ……痛い、かな?」
「……えぇ、少し。」
挿入も半ばを過ぎた辺りで、ソーマが僅かに眉を顰めた。
――ハレルヤに無理矢理挿入され、処女膜を破られた為だろう。粘膜が傷付いており、擦れると痛む様だ。
先程のアレルヤの行為で多少はマシになってはいた物の、やはり性交を楽に行えるまでには至らない。
(ゆっくりすると逆効果、か。なら――)
アレルヤは一度腰の動きを止め、少女の様子を窺う。ソーマは痛みを堪えながら、不安そうにこちらを見ている。
その視線を真っ直ぐに受け止め、アレルヤは彼女に微笑みかける。
「……大丈夫。目を、瞑って。」
「――?こう……?――ぁ……。」
――ソーマが瞳を閉じた瞬間、アレルヤはそっと彼女の唇に己の唇を重ねた。
突然の行為に少女は驚くが、拒否せずにゆっくりと閉じていた唇を開く。
口内に侵入したアレルヤの舌と彼女の舌が絡み合い、お互いの唾液で双方の口内を濡らす。
――ソーマの緊張が解け、僅かに身体の力が抜けた。その瞬間、アレルヤは一気に腰を突き込む。
「……っ!?ふぁぁぁぁぁぁぁっ……!」
「くぅ……!流石に、キツい……!でも……」
今の動きで、アレルヤのペニスは根元まで彼女の胎内に収まっていた。
少女の膣壁がひくひくと蠢き、彼のモノを離すまいと締め付ける。
「全部……入ったよ。痛く、無いかい?」
「ぁ……。私の胎内に…貴方のが、入ってる……。……少し痛いけど、大丈夫。」
「分かった。それじゃあ、動くよ。痛かったらちゃんと言うんだ。良いね?」
ソーマが頷くのを見て、アレルヤはゆっくりと腰を動かし始める。
腰が前後に動く度、少女の膣壁がそれに合わせて収縮し、ペニスを締め上げる。
「くっ……。やっぱり、キツいな。」
一度姦通したとは言え、少女の膣は狭い。彼のモノを締め上げる膣壁の圧力は、
ともすれば痛みとなってアレルヤを刺激する。だが――
「うっ……!」
その狭さと痛みは、甘美な快楽と紙一重の物。彼のモノを包む柔肉は、ペニスにぴったりと吸い付いて離さない。
少女のヴァギナは、間違いなく名器であった。往復する度に襲い来る至上の快楽に、アレルヤは一気に押し上げられて行く。
「くっ、うぅぅ!動かしてるだけで、ここまで気持ち良いなんて……!」
「んっ……く、ぅ!気持ち、良いの……?」
「あぁ……!これじゃあ、直ぐにイッてしまいそうだ……!」
「あ……ん!私、も、何だか、頭の中が、真っ白になって……ふぁぁっ!」
最初は痛みに引き摺られていたソーマの声にも、段々と痛み以外の色が混じり始める。
それはアレルヤの激しい息遣いと合わせてリズムを奏で、二人を絶頂へと押し上げていく。
「うっ、くっ!うぅ……!」
「あっ、んっ!んぅぅ……!は……あぁぁ!」
アレルヤが一突きする度、少女の白い裸体が跳ね、唇からは甘い悲鳴が漏れ出す。
触れ合った肌を通して、お互いの体温と、浮かんだ汗の感触が伝わる。その感触を存分に愉しみながら、アレルヤはソーマの控えめな胸の膨らみへ手を伸ばす。
指先に柔らかな、それで居て弾力に富んだ感触が伝わり、その興奮に彼のペニスが一層大きく膨らんだ。
「ひゃう……!?また、中で、大きく……!私、もう、駄目なのに、これ以上、されたら……ふぁぁ!」
「う、あぁ……!くっ!僕も、もうすぐイク、から……!もう少し……!」
絶え間なく響く少女の嬌声。アレルヤはソーマを強く抱き締め、ラストスパートにかかる。
腰を打ち付け、唇を交わし、腕の中の少女に自分の存在を刻み付けるかの様に、
その行為は激しく、熱に満ちる。それら全てを受け止め、遂に、ソーマが絶頂に達した。
「あっ、あっ、!あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ……!!」
――膣壁が一気に収縮し、彼のペニスを限界まで締め付ける。
それが最後の一押し。アレルヤも己の限界を悟り、彼女の胎内からモノを引き抜く。
「くっ、うぅ……!」
呻き声と共に、モノの先端から白濁液が飛び出す。それは、勢い良く放たれ、ソーマの身体へと降りかかった。
白い腹、形の良い臍、柔らかな胸を次々に汚し、その一部は彼女の顔にまで付着する。
長い射精が終わった頃には、彼女の身体は精液で染められていた。
「んっ……あぁ……。熱…い……。」
夢見る様な表情でソーマは呟く。心地良い疲労感。彼女は、肩で息を吐くアレルヤに微笑みかけた――。
――遠くの空へ、鳥の様な大きな影が飛び去って行く。否、それは鳥では無い。橙と白という色合いの戦闘機だ。
夜空を切り裂いて飛んで行くその姿を見送り、ソーマ・ピーリスは大きく息を吐く。
交わりの後始末をして程なく、彼らに別離の時がやってきた。お互いの事も全てを語れた訳では無かった。
だが、今の二人の立場を考えれば、ずっと一緒に居る事も出来なかった。
――僕は、もう行くよ。本当は、君ともっと話をしていたいけど、そろそろキミへの救助が来る筈だからね――
――そう……。アレルヤ、貴方が戦い続けるなら、いずれまた私は貴方の前に立ち塞がる。その時、貴方は――
どうする?という、ソーマの意地悪な問いかけにも、アレルヤは困った様な笑顔を向けるだけで答える事は無かった。だが。
――きっと、この世界に平和が訪れる日が来る。その時は――
指先で唇をなぞる。最後に彼は何と言ったのだろう?最後にキスの感触を残し、彼は去った。
憎しみと、敵意と、仄かな想いと、そんな複雑な経過を経て、少女の心には確かに彼の存在が刻まれた。
少女は、再び空を見上げる。微かに見える飛行機雲。それは、彼と自分を結ぶ糸の様で――――
Fin
最終更新:2008年01月10日 22:51