(・・・!?)
シーリンがソファから立ち上がり、背後を振り返るといつの間にか少年が回りこんできて、ガチャリ、と扉の鍵を閉めていた。
「どういう・・・」
向かい側のソファに腰掛けていた男がゆっくりと立ち上がる。
国連大使、アレハンドロ・コーナー。
何故何の見返りも持たないアザディスタンに援助が行われることになったのか。
どうしても腑に落ちなかったシーリンは、皇女の代理と称してこの男と会談し真意を探ろうとしたのだ。
しかし、結局何の成果も得られなかったのだった。
これ以上続けても無駄だと判断し、辞去しようとしたらこの状況である。
「援助の理由に疑問を持っているのでしょう?」
逆にこちらの意図をつかまれていた。
(何てザマだ・・・くそ)
「誤解ですわ。感謝しこそすれ、疑う理由がありませんもの」
精一杯取り繕って微笑を返す。
「嘘をつかないでもいい。あなたは賢そうな人だ。疑問を持たないはずがない」
急に声音が変わった。
眼に底知れない光が宿り、こちらより背が頭一つ高いこの男から異様な圧迫感を感じる。
アレハンドロはゆっくりとこちらに近付いて来、シーリンは思わず男から離れようと後ずさりする。
「但し、それも過ぎると命を失うことになる」
(危険だ。この男・・・)
本能的な恐怖を感じた。
すると、
「お姉さん、あの皇女様に頼りにされてるんでしょ?死んじゃったらあの人悲しむよ」
いきなり、先程まで一言も喋らなかった緑髪の少年が口を開いた。
アレハンドロも意外そうに振り向く。
「何だ、珍しいなリボンズ。そうなのか?」
「只の関係じゃないよね。そういう仲なんでしょ?」
頭が真っ白になった。
(何で知っている?)
「何だそれは?」
「女の人同士で抱き合ったりしているのさ。会見の時もちらちらとお姉さんのこと見てたよ。あの皇女様も可愛い人だよね、アハハッ」
そういって少年は無邪気に笑った。
「成程、女にしてあの皇女と恋仲か。それは罪深いな。ククッ」
アレハンドロも一緒になって笑った。こちらは完全に悪意の籠った意地悪な笑い方である。
「くっ・・・」
羞恥と怒りで二人を睨みつけるシーリン。
「やれやれ、こんな心暖まる事情を聞かされてはあまり血生臭い話は出来なくなったな。どうにもこの侍従は優しすぎましてね。」
笑い終えると、スタスタとこちらに歩み寄って来て、逃れようとするシーリンの肩をつかみ、乱暴に壁に押さえつけた。
「くうっ・・・」
衝撃に、シーリンは小さくうめき声を洩らす。
「なかなか可愛らしい声を出すものだな」
そう言うと、男を睨みつけているシーリンの顎を強引に持ち上げ、その唇を奪った。
「むぐ・・・や、やめっ・・・」
何とか離れようとするシーリンだったが、女の腕力では敵わなかった。
ようやく顔を離され、袖口で唇を拭うシーリン。
「け、汚らわしい!」
しかしアレハンドロは、怒りで身を震わせるシーリンを更に強く押さえつけた。
「虚勢を張っても無駄だ。わかっているのだろう?あなたと皇女の関係はこの国にとって破滅的だ」
そのとおりだった。
もし、そのことが露見したら保守派は強く糾弾してくるだろう。下手したらあの組織が介入してくる事態になりかねない。
「私が体を売れば、明かさないでおくと?」
「そして援助についてかぎ回るのをやめることだ。体だけで済む内にね。
私もあの皇女を悲しませるのは心苦しいのでね」
「・・・わかった」
歯軋りしながら承諾するシーリンだった。
その場で膝立ちになり、男のズボンを下ろしていくシーリン。
寝室になど行くつもりはなかった。
下着をさっと脱がされ、露になる屹立。
(・・・デカイ)
心底嫌そうな顔をするシーリンであった。
手で竿を扱き、先の方をチロチロと舐める。(さっさとイケ)
早く終わらせたかった。ついには亀頭を口に含み亀頭全体を舌で刺激するように舐めた。
その時だった。
「物足りないな」
アレハンドロはシーリンの頭を鷲掴みにすると、根元まで一気に捻り込んだ。
「ふぐっ!んぐっ・・・ううっ」
むせそうになり離れようとするシーリンの頭を両手で抑え、構わず腰を動かして口の中に何度も突き込んだ。
「・・・んぐうっ、ぶえぇっ!ふっ、げぼっおごっ」
無様な声を上げ、口からは涎がダラダラと溢れ落ちる。
そして、ようやく喉奥に射精された。
一物が抜かれるとシーリンは激しくせき込み、荒い呼吸をした。
精液と唾液の混じった液体が口から糸を引いて垂れ、顔は涎と涙でぐしょ濡れである。
「キツかったかい」
憔悴したようにしているシーリンに、緑髪の少年がタオルをよこしてくる。
「ああいう性癖なんだね。多分まだ終わりじゃないよ。
まあ、あの皇女様の為だと思って頑張るんだね」
果たしてそのとおりで、喉の渇きを癒してきたらしいアレハンドロはまだ続ける気なのだった。
アレハンドロは何も言わず指で指し示し、シーリンはそれに従い、スカート、ストッキング、パンツを脱ぎ捨て下半身裸になった。
もう逆らう気力は殆んど残っていなかった。
壁に両手をつき、尻をつき出すようにする。
「ずいぶん従順になったものだな」
尻肉を掴んだ。暫くの間そのままじっとした。
そしておもむろに手を離し、秘裂に指をそわせた。
思わず尻をひくっと震わせるシーリン。
「触る前からぐしょ濡れだ。さっきのアレでそんなに感じたのか」
「ち、違う」
「誰かに痛めつけられることがそんなに気持ちいいのか?」
「違うっ」
「どうかな」
バチンッ
いきなり、アレハンドロはシーリンの尻を平手でひっぱたいた。
「痛っ!や、やめ・・・っ痛うっ!」
シーリンの声を無視し、何度もひっぱたく。
「あ゙っ!ぐうっ、・・・ひぎっ! あっ、うあっ!」
まるで手加減がなく、再び涙がシーリンの頬を濡らした。
静かな部屋にシーリンの苦痛の声が響く。
「ううっ、えぐ、うっ」
アレハンドロが手を止める頃には、肩を震わせて鳴咽を漏らしていた。
「少々痛くしすぎたか。しかし、それでも随分感じたようだな」
「違うっ!違うっ!」
泣き声を上げるシーリンとは裏腹に、股間からは太股まで濡らす程愛液が漏れ出し、雌の匂いをプンプンさせていた。
「くはっ・・・」
アレハンドロの指が股間に伸び、鳴咽に甘い声が混じる。
股間の割れ目からは成熟した花弁と秘芽がはみだし、その固く勃起した秘芽を男の指が抓み、擦る。
「あっ、くぅ・・・んっ」
我慢しようとしても甘声が漏れるのだった。
割れ目からは蛇口が開きっぱなしになったかのように、愛液がトロトロと垂れ流れてくる。
くちゅっ、と音を立てて指を挿し入れられる。
さらにゆっくりと出し入れされ、快感に腰を震わせてか細く鳴き声を上げるシーリン。
「もっと激しくするか?」
「おっ、お願い・・・」
下半身はしびれ、もうそれしか考えられなかった。
「あああっ!いやああああっ!んああっ」
グチュグチュと膣内を激しくかき混ぜられ、箍が外れたように悦びの声を上げ、
止まることを知らない愛液が飛び散り、カーペットに染みを作った。
アレハンドロは指を抜くと、屹立したモノを膣口に当てがった。
アレハンドロはシーリンの腰を両手で押さえつけると勃起した一物を一気に根元まで押し込んだ。
「ひああっ!」
その時膣内が収縮し、シーリンの体をビクンと痙攣させる。
どうやら挿入しただけでイってしまったようだ。
構わず出し入れを続ける。
「ま、待って、ちょっと・・・ん、くうっ」
抵抗虚しく獣のような体位で犯され続ける。
膣内に突き込まれる度にグチュッと音を立てて愛液が飛び散り、漏れでた液はドロドロと床まで垂れ落ちるのだった。
「あぁんっはぁん、ううっいやあ、またっああ」
またもや体を震わせてイった。
しかし、アレハンドロは止まらなかった。
腰から手を放し、シーリンの両手を掴み背を反らさせ、立ちバックの形となる。
ピストンが激しくなり、もはや愛液は放尿のようにダラダラと垂れ流し状態になった。
「あああっ!やああっもおっもうやめっ、てえぇ、ん゙ん゙ん゙っ!」
爪先を反らし背伸びをするようにして、三度、シーリンはイッた。
「そろそろイクぞ」
そう告げると、相手の体を壁に乱暴に押しつけた。
締りが良くなり、媚肉はぴたりと吸い付き肉棒をくわえこむ。
突く度に体が持ち上がる程強く突き上げた。
もはやシーリンはあえぎ声も上げず、されるがままである。
一際強く突き上げ、膣内深くに射精した。
引き抜くと、シーリンは力が抜けたように倒れる。
股間からは精液と愛液が混じり合った液体がドロリと溢れている。
アレハンドロはとどめとばかりに、肉棒を扱きながら仰向けになったシーリンの顔を持ち上げ、先の方をくわえさせると、口腔内に射精した。
「あ・・・」
か細い声を上げると、ピクンと小さく体を震わせた。また小さくイッたらしい。
最終更新:2008年01月11日 18:34