「おかえりなさい。マリナ様」
外交から帰ってきたマリナを迎えるシーリンに、マリナは少し憂鬱な表情を見せる。
「援助については、その・・・」
やはり、価値のなくなった石油しか持たないアザディスタンに、進んで援助を申し出る国などはなかったのだ。
「まあ、お疲れでしょうから、その話は明日にしましょう」
というシーリンの言葉に内心ほっとするマリナであった。
ただ、それには疲れていること以外にある理由があった。
外交に行っている間、実に~ヶ月間(~年間?とりあえず長い間)ご無沙汰だったのだ。多少、淫らな期待を抱いてもいた。
シーリンと共に、住み慣れた邸宅に帰ると、途端に動悸が激しくなる。
まだ午後7時だ。眠るには早いと思う。
淫らな期待は膨らむばかりで心臓は痛い程に脈打っている。
「マリナ様」
「な、何?」
いきなりの呼び掛けに胸がドキンと高鳴る。
「もうお疲れでしょう。今夜はお休みください。私は明日また参ります」
あまりの言葉に絶句するマリナ。
どうして・・・こんな長い間ご無沙汰だったのよ・・・?
シーリンは淋しくないの?
怒りにも似た失望にさいなまれるマリナをよそに、玄関へ向かうシーリン。
「ま、待って、シーリン・・・」
「何ですか?」
「あ、あの・・・ええと、私達、もう長い間離れ離れで・・・」
途端、シーリンはこちらに向き直り腕を組んだ。
その顔にはいつか見た、加虐趣向に満ちた笑みが浮かんでいる。
「それで、何です?」
「え・・・ええと、その」
マリナは返答に窮している。しかし侍女はいつものように助け舟を出してくれない。
「わ、私達、これまで二人で・・・キスしたりとか・・・色々・・・」
顔を真っ赤に染めて話すマリナに対して、シーリンはあくまで冷ややかに言う。
「確かに私達はいわゆる同性愛的な行為をしてきました。それで、何をしてほしいのです?」
「い、一緒に寝ようよ。・・・お、お股が淋しいの」
こんなことを口走る自分が信じられなかった。
「ふふっ、始めは"イヤっ、イヤっ"って泣いてたのにね。こんなこと言うなんて」
そう言いながら、シーリンはこちらに歩み寄り抱擁をしてきた。
「あと、お股じゃなくて、おまんこって言うのよ」
「おまんこ・・・」
二人はお互いをきつく抱きしめ合った。
シーリンの体温と、柔らかい女の体型の感触に埋もれて光惚とするマリナ。
シーリンは一度体を離すと、衣服を脱ぎ始めた。
つられてマリナがあせあせと脱ぎ始めるが、あっという間に全裸となったシーリンに唇を奪われた。
口腔内に舌が入れられ、唾液がお互いの口を行き来する。
舌を絡ませ、唾液の混ざるクチュックチュッと言う音が静かな部屋に響く。
ディープキスの余韻で腰がヘナヘナになり、シーリンに支えられてベッドに連れられた。
侍女が手早く服を脱がせるのにもされるがままにした。
「世話がやける皇女様ね」
「ごめんなさい」
返事の代わりにキスをする。
お互いに全裸となった肉体を密着させあうのだった。
必然、侍女のそれなりに豊満な膨らみが自分の小さな膨らみに押し付けられるのに、少しコンプレックスを感じた。
しかし、そんなものに悩む暇などなく、シーリンは体をくねらせた。
「あっ」
お互いの乳首が擦れあいマリナは小さな悲鳴を上げた。
その間にもシーリンの手がマリナのびしょぬれの股間に伸び、固く勃起したクリトリスをつまむ。
「ひあっ、あっ・・・シーリン、そこ・・・あっ」
あえぐマリナの口を塞ぎ、今度は膣内に指を挿し入れてくる。
「あっ!ひあっ、んあっ!」
膣内をかき回され、愛液を飛び散らすマリナ。
もうイキそうだったが、シーリンは動きを緩めて来た。
すぐにイカせず、じらすつもりなのだ。
しかしその意図に関わらず、マリナはある感覚を抱いた。
「あ、あの、シーリン?」
「何ですか?」
「あの・・・おしっこが・・・出そうなの」
機内食のコーヒーを飲みすぎたのだ。
「まーた砂糖入れたんでしょう」
「だって、たまにしか頂けないもの。・・・まずトイレに行ってきます」
この快楽の一時を中断したないが、仕方ないと思う。
「いえ、大丈夫ですよ」
「え?」
シーリンは近くにあったイスにマリナを座らせた。
「シーリン、何するの?」
シーリンはマリナの股を大きく開かせると、膝の間にしゃがみこみ、マリナの尿道口に軽くキスをした。
「ひゃっ!」
流石のマリナも相手の意図することが理解出来たようだった。
「シーリン、そんなこと・・・」
「いいですから」
シーリンはそう言って、尿道に口をつけ、目を瞑った。
ここまでやられると、もう観念するしかない。
尿道に口をつけて目を閉じたまま動かない侍女を前にしてマリナは思った。
これからやろうとしていることに怯え、心臓が高鳴る。
「シーリン、ごめんなさい」
そう言って、放尿した。
尿が口の中に放出されると、シーリンは尿道を吸うように唇を動かした。
尿を飲みこむゴクゴクという音が聞こえ、口の端から溢れた尿が女の体を伝う。
私は今、侍女に自分のおしっこを飲ませている―――――
そんな罪悪感が皇女を責む。
「ごめんなさい、ごめんなさい・・・」
両手で口を塞ぎ、謝るものの、しかし、何やら新しい快感を覚えているのも確かだった。
終わり際にシーリンが一際強く吸い上げ、マリナはイッた。
「シーリン、ごめんなさい。それに、私だけイッちゃって・・・」
「あら、いいんですよ。おいしかったですし」
「!っ本当?」
「・・・冗談ですよ」
「じ、じゃあ、代わりに今度は私がシーリンの飲むわ」
「残念ながら、今は特に催していませんね」
「そう・・・」
「そんなに飲みたいんですか?私のおしっこ」
「いや、そういうことじゃ・・・」
「大の方は出せるかもしれませんよ」
「勘弁してください」
最終更新:2008年01月11日 19:11