「うう、はあ、シーリンもう止めて。私たち女同士なのに、間違っているわ。」
「あら、そんなこと言わないでマリナ。気持ちいいことに男も女も無いわ。それに・・・ほら、貴女の乳首もオマ○コもこんなになっているのよ。」
自分の体の変化を、そして卑猥な単語を耳元でささやかれ、マリナは羞恥で体を震わせる。
そうしているまにも、シーリンは舌や指でマリナの体をもてあそぶ。
「はふう、あう、はああん。」
わき腹や、ふともも、鎖骨まで攻められ、マリナは声を抑えられない。
「ああ、素敵よ、マリナ」
そういって、シーリンは自分の乳房をマリナの乳房に押し付け、クニュクニュと擦り合わせた。
形の良い隆起が、様々な形にゆがむ。とがった乳首同士もこすれあい、二人の体に更なる甘い疼きを呼ぶ。
「どう、こんなのもいいでしょう?」
「アア、シーリン、だめ、あああああ。」
「なんてことを妄想したのでしょう?。」
立ち上がったシーリンが、座ったままの刹那を見下ろしながら言う。刹那は反論できない。細かい所はともかく、確かにそんなシーンを妄想したのは事実だからだ。何故こんな事になってしまったのか、刹那は自分の迂闊さを悔やんだ。
元はと言えば刹那がシーリンの部屋に訪れたのが始まりだった.刹那は、正直シーリンが苦手だった。
彼女はマリナとは、性格も何も正反対の女性だ。例えるなら、ボンテージスーツに身を包み、鞭をもってハイヒールで人を踏みつけている姿が良く似合う、そんな女性だ。しかし、マリナにとって掛け替えの無い友人であることにかわりは無い。マリナの恋人になった刹那にしてみれば、さけられない相手だ。だから親睦を深めようとしたのだが、時期が早すぎた。彼女と、ついマリナについて話をした時、シーリンが「私はマリナの体の何処にほくろがあって、何処を触られたら弱いか知っている」と言う爆弾発言をしたのだ。
ド肝を抜かれた刹那は、つい冒頭のような妄想をしてしまったのだが、シーリンはすぐに刹那の妄想を見抜き、言葉攻めを開始したのだ。
「昔、二人で風呂に入ったり、ふざけてさわりっこしただけだったのに、そんないやらしい妄想をするなんて、本当に男って生物は汚らわしいわね。」
まさに汚物でも見るような目で、シーリンはネチネチと刹那を攻める。
「何、その目は。違うと言うなら反論してみなさい、ちゃんと立ち上がって。ああ、すでに起っているはね、貴女の股間は。今夜から君は私とマリナが絡み合う姿をオカズにするのね。それとも自分を含めた3P?。正直に言いなさい。安心して、マリナには言わないから。」
まさに女王様といったオーラを漂わせるシーリンの攻撃に、刹那は限界だった。このままでは精神が崩壊するか、危ない世界に目覚めてしまいそうだった。気力を振り絞り、刹那はシーリンの部屋を飛び出して自分の部屋に逃げ込んだ。自分が情けなかったがどうしようもなかった。心身を冷やす為に、刹那は裸になって、冷たいシャワーを浴びた。
「逃げたか。まあいいわ、これからも機会はあるでしょうし。これで終わりじゃないわよ、刹那君。君は私から・・・マリナを奪ったのだから。」
そうつぶやくシーリンの瞳には、冷たく暗い炎が宿っているようだった。
最終更新:2008年01月11日 19:45