「シーリン・・・あの、今日も・・・したいな、なんて・・・」
シーリンの袖口を掴みすがるマリナにシーリンは意地悪く微笑む。
「今日もって、何です?」
「それは・・・」
言われなくても、耳まで真っ赤に染め、腰をモジモジさせている様子を見れば察しはついた。
それでも知らないふりをするシーリン。
「顔が赤いですね。お熱でも?」
そう言って額に手をやるシーリンにマリナは少し恨めしそうな目をした。
「・・・お股」
いきなりぼそっと呟くマリナ。
「?」
「お股が淋しいの!!」
何とも締まらない台詞を喚きながらも、うつむいて肩を震わせている。
怒っているらしい。
(お、お股って・・・くぅ~っかわいいっ)
内心身悶えしつつ、しかしやっぱり意地悪を言うシーリン。
「皇女ともあろうお方がはしたない事を言いますね。
それに、淋しければ自分で弄ればいいでしょう。あなたの お・ま・ん・こ を」
マリナは思わずのけぞった。
「し、シーリン」
「私はあなたの性欲処理の道具じゃないんです」
「ち、違う。私、そんな・・・」
マリナは口を抑えて後ずさった。
その仕草がまた、シーリンの加虐趣味を刺激する。
「秘書を駅弁のように考えているような政治家」
さらにいたぶるシーリン。
少し目つきに険がこもった。
「卑劣で!!汚らわしく!!脂ぎった豚ども!!・・・あなたは連中と同じですわ♪マリナ・イスマイールさま?」
「うぅ・・・」
マリナの目から涙がうっすらとにじみ出ていた。
「きっとあなたもその内ぶくぶくと太ってあの連中のようになるわけです」
「いやぁっ・・・そんなこと言わないでシーリン」
「そもそも私は女です。同性相手にうつつを抜かす前にいい男性を見つけてください」
「だってぇ・・・」
ついに完全に泣き出し、両手で顔を覆ってうつむくマリナだった。
(やれやれ)
トイレに行って戻って来てもまだ泣いているマリナを見て、首を振った。
「マリナ様?」
呼びかけると、ビクリと体を震わせた。
(た、堪えられない)
我慢できず、シーリンはマリナをぎゅっと抱きしめた。
「シーリン、ごめんなさい・・・」
小刻に震えながら謝るマリナが、堪らなく愛しく思えた。
「さっきのは悪ふざけですよ」
「・・・え?」
「ちょっと苛めたくなったんです。大体、いつも強引に押し倒してるのは私じゃないですか」
「・・・意地悪」
「少し考えればわかることです」
笑いながら、キスをした。
「んっ」
舌を絡ませ、クチュクチュと音を立てて唾液を交換し合いながら
ゆっくりとベッドへ近づいていく2人。
マリナを下にしてベッドに倒れこむと、シーリンは器用にマリナの衣服を脱がして下着姿にした。
パンツはぐっしょりと濡れている。
「恥ずかしい皇女様ねえ。こんなに濡らして」
「シーリンのせいじゃないっ・・・あっ」
胸の先端をクリクリと弄ると、マリナは体をよじりながら雌の泣き声を上げた。
真っ白な下着の上から乳首を口に含んで吸い上げ、甘噛みし、
もう片方の乳首も指で摘み、こねくり回した。
「あっ、んんっ、んはあっ」
マリナはあえぎ声を抑えきれず、無意識に腰を持ち上げた。
突起から口を離すシーリン。
頬を上気させて勃起した乳首が片方だけ透けて見えているマリナと見つめ合うと、
自身の下腹部もまた熱く燃え上がるのを感じた。
「マリナ様。脱いで」
そう言うと自分も衣服を脱ぎ、お互いに一糸まとわぬ姿となった。
雪のように白くほっそりしたマリナの肢体とシーリンの少し茶色がかった黄色い豊満な肉体が重なり合う。
再び口づけを交しながら、シーリンはマリナの股間に手を伸ばし秘裂に指をそわせる。
愛液でしっとり濡れた指でクリトリスを優しく摘んだ。
「んっ」
甘い声を漏らし、腰を震わせるマリナ。
しかし、シーリンは勃起した豆をクリクリ弄りながら、舌を相手の口腔内に入れてあえぎ声を塞いだ。
そのまま指を膣腔に挿し入れ、ゆっくりと出し入れする。
口を塞がれ、悲鳴も上げられないマリナは
なすすべもなく、だらしなく開いた股から洪水のように液体を垂れながしながら腰をビクビクと震わせ続けた。
「ふう」
シーリンがようやく口を離した時、マリナはやっと一息つけると思ったが、そうではなかった。
今度は指を二本挿し入れて膣内を激しくかき混ぜたのだ。
「あっ、ひあっ!シーリン、や、んあっ!やめてえっ!ひぎっ」
グチョグチョと音を立てて愛液が飛び散ってシーツを濡らし、
逃れようと腰をくねらせるがシーリンがそれを許さなかった。
「ひっ!いっイクっ!イクっ!んあああっ」
愛液を飛び散らしながら腰を前後に激しく痙攣させ、マリナはイった。
「ねえ、シーリン」
ぐったりしながらマリナはシーリンの下腹部のあたりを見つめた。
「たまには私が・・・。いつも私だけがイッてるんじゃない?」
「そんなことないですよ。私はニュータイプですから」
「何を言ってるの。ねえ、今度は私にやらせて。シーリンのこともっと知りたいもの」
ここまで言われて、また下腹部がキュンと熱くなるシーリン。
しかし、それでも強がりを言う。
「大丈夫ですよ」
「シーリン・・・」
「私が自分の性欲を管理できていないとでも? 猫じゃあるま―――――?」
シーリンの言葉を遮るようにマリナはシーリンの両頬に手をあて、口づけをしていた。
唇と唇が触れ合う程度の短いキスだった。
「お願い」
目を丸くして静かに頷くシーリンであった。
マリナはシーリンに仰向けになってもらった。
股を大きく開いて全てを露にしたシーリンに、胸がドキドキする。
(すごい・・・)
仰向けになると柔らかい乳房は重力に負けて横に拡がり、
陰毛はふさふさに生えそろっていて、そのどれもがマリナには魅力的に思えた。
「シーリン、見ていいよね」
そう言うと、マリナはシーリンの股間をまじまじと見つめた。
「・・・そんなに見つめられると恥ずかしいんですが」
「だって、すごいんだもの」
割れ目からは熟れた花弁がハミだし、何だか完全に発達し尽しているように見えてとてもイヤらしかった。
陰毛も薄く、幼さの残る自分のとは別物のように見えた。
(24にもなって・・・おっぱいも小さいし・・・)
シーリンの豊かな肉体を見るにつけ、自分の貧相な体がうらめしくなった。
「マリナ様?」
「な、何でもない」
慌ててシーリンの花びらを押し広げた。
「ん・・・」
「すごい、濡れてる・・・」
何もしてないのに、熱い液体がトロトロと溢れ出していた。
「あまりジロジロ見ないで・・・」
シーリンはむず痒く思ったが、見られていると意識すればするほど体が熱を持つのがわかった。
「・・・じゃあ、弄ります」
緊張した面持ちでマリナはまずクリトリスを触ってみた。
「固くなってるよ。シーリン」
「ん・・・そう、ですか?」
円を描くようにクリトリスをこねくり回してみた。
「んくっ、ん・・・」
声を噛み殺しながらも股間からは雌の匂いをプンプンさせる。
(シーリン、かわいい)
愛液で濡れた指をペロリと舐めた。
今度はシーリンのしていたように指を入れてみる。
ゆっくりと内部に入れていくと柔らかい媚肉がぴったりと吸い付き、指全体をしっとり濡らした。
「はあ・・・はあ・・・んくっ、うっ」
マリナが指を出し入れするのに合わせてシーリンが声を出す。
「シーリン、イキそう?」
「もう少し・・・」
正直に言うと下手なのだが、あのマリナにこんなことされていると考えると、普通より興奮した。
マリナは指を抜くと、固く勃起したクリトリスにキスをした。
しばらくそこを舐めてシーリンを悶えさせてから、膣内に舌を入れた。
膣内を舌でかき回し、チュルチュルと愛液を吸う。
そうしながら、再び濡れた自分の性器を弄り始めた。
「あっ、マリナ様っ!くっ!んんっ!」
腰を浮かし、シーツを握りしめて悶える。
「マリナ様っ!イキますっ!くぅっ!ううっ」
愛液がほとばしり、マリナの顔にふりかかった。
「シーリン!」
ぐったりとしたシーリンの胸にマリナが抱きついてきた。
「シーリン!イッたよね?」
「・・・はい」
「好き!シーリン!大好き!」
何かのスイッチが入ったのか、異様にテンションが高い。
しかし、口元を愛液でテカテカさせながら笑っているのにはなかなか来るものがあった。
ムクリ、と自分の中で加虐趣味の自分が起き上がるのを感じた。
「・・・私達はこれで新たな段階に入ったわけです」
「・・・シーリン?」
シーリンはベッドの下に手を伸ばし、酷く淫猥な形状をしたモノを取り出した。
「シーリン、何?それ・・・」
「わかっているでしょう?」
後ずさり、涙目になるマリナ。
「そんなトゲトゲっ!入らないっ!」
再び泣き出したマリナ。
二人の夜は始まったばかり――――――
おわり
最終更新:2008年01月11日 20:14