ダウンタウン 北エリア
ウォッチャー
やあ。
私はヒーロー。
影ながらこの街の平和を守っている者だ。
……ここで会ったのも何かの縁
"正義"について、
少し話をしてもいいだろうか?
では……
これは一人の青年の話なのだが……
かつて彼は強くなりたいと思い
この街、メトロシティまでやって来た。
そして初めての夜、
彼は空腹のため食事に向かったのだが。
その道中、ギャングギャングした連中に
身ぐるみを剥がされたのだ。
まあ、それだけならまだ
メトロシティらしい話で終わるのだが
問題はその後。
逃げていったギャング連中に対して
勝負を挑んだ格闘家らしき人がいてな。
その人がギャングを倒してくれた
……まではいい話なのだが
ギャングから手に入れた金を持って
そのまま立ち去って行ったのだよ。
バトルに勝った報酬だーっって言いながら、ね。
その時彼はこう思ったんだ。
格闘家もギャングも変わらないな、って。
悪者を倒す
それは間違いなく正義だろう。
しかし、それだけでは足りないのだ。
倒した後……
もしくはその倒す理由……
己が振り上げた拳の意味を考える必要がある。
君は格闘家だろう?
その拳の意味、心得ているか?
ふむ。
なるほど。
明確な答えはいずれ見つかるだろう。
君が"正義"の心を忘れなければな。
おっとすまない
話が長くなってしまった。
これは話に付き合ってくれた礼だ。
遠慮せずに受け取ってほしい。
エナジードリンクL×1
メトロシティを見守り続けて十数年。
この街も平和になったものだ……。
ハガー前市長の功績、そう言われているな。
ふふふ、だがその裏で活躍した誰かを
君は知らないだろう?
なぜなら、この私は
そういったアピールが苦手だからね。
君……いい目をしているな。
純粋に「強さとは何か?」を求める、いい目だ。
その答えを得た時、
君は自分のなすべき事を知るだろう。
君は見込みがある。
早く上がってこい、私のレベルまで……!
街の平和を守るというのは、本当に難しい。
昨日も実質3時間しか寝ていない……。
そして、得てして事件は
ヒーローすら眠る時間に起きるのだ。
つらい……、合計3時間
とぎれとぎれに眠っていた、その間に……
だが、残りの21時間は、何も起きなかった。
私が見張っていたからね、ふふ。
ヒーローとは本当に正義なのか?
常に自問しなければならない問題だ。
市長や警官のように、法で保護された
立場にあるわけではない。
私は、本当に正義なのか?
単なる暴力男ではないのか?
そこに思いを捕らわれて
一晩中ここから動けない事もあるのだ。
ベンソン
ダムドさんといやぁ、市長の娘誘拐事件よ。
あんときゃTV局までジャックしてさ……。
今はマッドギアのメンバーも減って
ダムドさんも丸くなったがよ……
いつかまた、やってくれるって
俺は信じてるぜ!
メトロシティといえば、マッドギア!
ってのが定番だけどよ……
最近は、カラス団だの、黄巾族だの、
いろんな連中が出てきやがった。
あっちの方が待遇がいいとか言って
人材も流出してんだ。
でもな、俺はダムドさんを信じてる!
マッドギアは不滅だぜ!
おいおい、何だおめー
俺たちにケンカでも売ってんのか?
OK、OK。ケンカなら買うぜ
ただし、アンタが弱いならな!
強えやつはお呼びじゃないから
あっち行ってくださいね、っと。
リチャード
んー、なんだオマエは。
オレの子分にでもなりたいのか?
このオレにあこがれるのはわかるが、
オレはそういうのにはキョーミがねぇ。
うるせーな……
いつまでもうろちょろしてると、ふみつぶすぜ!
んー、なんだオマエは。
オレにはなしかけるとはいいドキョウだな。
オレのパワーをためしてみたいのか?
ハッハ、きあいはいってるじゃねえか!
ま、そういうのは、ほどほどにしとけよ。
チョーシにのってると、しまいにはナキをみるぜ!
んー、なんだかなぁ、
ちかごろはケイキがわるいぜ……。
なにしろ、やたらと「カラス団」のヤツらが
デカいカオしてやがるからな……。
あそこのボスがまた怪しげなヤツでよ……、
なんとかなんねぇかな……。
最終更新:2024年01月08日 11:13