中華街・紅虎路 表通り

アイナ
餃子に焼売、ニラ玉……、レタス炒飯もいいわね……
あとはやっぱり熱々の小籠包……!!
う~ん、次は何を食べようかな……。

ふむふむ、ここが中華街、
「紅虎路(ホンフールー)」ね。
北米でも屈指のチャイナタウンで、
多くの屋台が軒を連ねる、美食の殿堂なんだって。

はー……、
この料理、彼氏にも食べさせたかったなぁ。
実は、彼氏とどこに行くかでケンカして、
今、彼は一人でナイシャールにいるのよ……。
人混みは嫌い、綺麗な空気が吸いたい……!
って、意見が分かれてね……。
こんな美味しい料理が食べられたのに……。
帰ったら自慢してやろう……!!

中華街に来たからには、
「大熊猫酒楼」のシャオピンを食べたいわね!
具も餅もすっごく美味しいの……、
思い出したらまた食べたくなってきちゃった……!

料理を美味しそうに撮るコツはね、
ライティングが重要なの。
ちゃんと陰影がでるような角度で、
できれば暖色系のライトが欲しいわね……。
うん、ばっちり!
「#中華街なう」……と!!

サクッパリパリッ……ザクザク……もぐもぐ……
ごくん。
もにゅッ……もぎゅもぎゅ……もぐもぐ……
ごくん。
うーんやっぱり、中華料理でASMR動画を撮るなら、
揚げ物の方がいいかなぁ…もぐもぐ。

亜沙美
以前は「ダウンタウン」や「クロウズ・ネスト」への
配達は怖かったけど……、
ダッシュイーツや配達ドローンのおかげで、
ずいぶんと楽になったわ。
ギャングの本拠地に配達にいくなんて……
今になって考えると、よくやってたと思うわ。

中華街って、世界中にあるけれど……
同じ「中華」でも、国や地域によって、
全然品揃えや雰囲気が違うのよ。
この中華街の特徴といえば、
……やっぱり「饅頭男」かしらね。
飲茶のお店のマスコットなんだけど、
デリバリーが「饅頭男」の格好をしてるから……、
やたらといろんなところで目に付くのよね……。

最近、黄巾族の子達がやたらとがんばってるけど……
まぁちょっと、ほほえましいな、とか思っちゃう。
本場の連中と比べると、どうしてもね……。
向こうじゃ、それこそ毒人間みたいな、
やばいヤツらもいたから……ね。

点心の皮に色をつけるってのは、
中華では昔からある技法だけど……、
2~3色じゃインパクトがないわねぇ。
虹色にするとか……いっそ皮に絵柄をプリントする?
ふぅ……最近は、見栄えがとても重要だから、
メニュー作りも大変なのよ……。
でも、盛り付けや見た目を工夫するだけで、売上倍増!
……なんて事もあるから、あなどれないのよねぇ。

ウチの店も「饅頭男」に対抗して、
マスコットを考えてるんだけどね……、
ウチのイチオシは炒飯なのよね……。
だから……、
頭が……饅頭じゃなくて……、
炒飯になってる……?
それは無理があるか。
でも、あのデザインが頭から離れないのよねぇ……。

ああはい? ダッシュイーツさん?
……ああすみません、間違えました。
最近は、うちの露店でもダッシュイーツさんお
注文が多くてね、こっちも大忙しなのよ。
わざわざ足を運ばなくてもいい、
ってのは便利なんだけど……
中華街としては少し寂しいわね。

ドジュン
ようこそ、中華街・紅虎路(ホンフールー)へ!
お客さん、点心はいかが? ラーメンもあるよ!
中華街といえば、何といっても料理ですからね!
メトロシティ中から、配達を頼まれるんです。
今は、配達ドローンなんてモノができたから、
配達も一気に便利になりましたよ~。

この街のギャング、「マッドギア」は、
昔は香港にも支部があったらしい。
今はその頃ほど勢力は無いがね、
それでも危険な連中だから、注意するんだよ。

中華料理の真髄は、その懐の深さにある。
中国は、歴史上、多くの異民族の料理文化を
取り入れ、改良されてきた……。
そして、中華料理が世界に広がっていく過程でも、
同様に、現地の文化を取り込んでいった……。
結果として、世界中で、その地にあった中華料理が
親しまれている、というワケさ。
つまり、ウチの料理も、
メトロシティ流の中華料理って事だね。

この中華街は、北米でも有数の中華街なんだよ。
この中にギュッと中華が詰まってるのさ。
ま、本場の中華とは違うかもしれないけどね……
これもメトロシティ流ってことさ。
最終更新:2024年01月09日 09:27