マイク・ハガー記念スタジアム(夜)

シォウシー
あ、お疲れーっす。
って、なんだ
あんたキョンシーじゃないじゃん。
  • 「何してるんですか?」
ん? 俺ら?
コスプレだよコスプレ。
ここら辺っていつも楽しそうだろ?
だから俺らも盛り上がろうぜーって
で、まあそれはいいんだけど……
キョンシーなんだし会話も無しな!
って誰かが言ってさ。
みんな何も言わずにキョンシーしてるってワケ。
まあ、キョンシーが何か良く分かってねえけどな!

しっかし、喋らないってのもけっこうシンドいぜ。
油断してると
キョン…キョン…って言っちゃうんだよな。
え? キョンシーってそう言わないの?

ずっと腕上げてると疲れるんだよなぁ…。
そんでピョンピョン跳ねるんだっけ?
俺が思うにキョンシーってヤツは、
凄腕の格闘家なんじゃねえかな?
絶対身体ムキムキだって。

さっきキョンシーしてた時に
ガーリックシュリンプの匂いがしてさ。
なりきりのプロである俺は
ちゃんと苦しんだフリしたぜ。
だって、キョンシーにはニンニクだろ?
あれ?
違ったっけ?

タランチュラ
我々の組織では、互いを
コードネームで呼び合う。
毒をもつ生き物の名前だ。
君なら、そうだな……
"ウナギ"かな。

君、毒使いだろう?
匂いでわかる、同業者だ。
我々の組織に興味は無いか?
詳しく語ることはできないが……
毒で暗殺する方法を日々研究している
とだけ教えよう。

我々、毒大好き暗殺研究会……
じゃなくて
我々、暗殺組織は数多の
暗殺方法を生み出してきた。
完璧な計画に惚れ惚れすると同時に
腰を抜かしてしまうため、実行に至ったことは無い。
最終更新:2024年02月08日 15:19