炎魔洞門
日本のどこかに存在するという獄炎島にある洞窟。
火山島ゆえ非常に厳しい環境で、人は暮らせない。
古くからこの地には鬼が住むという伝承がある。
桃次郎
俺の旅のお供を紹介するぜ!
犬次郎・猿次郎・鳩次郎だ!
3匹ともいつも一緒にいるんだ。
かわいいだろ?
ところで、よかったら、俺の家系に代々伝わる
昔話でも聞いていかないか?
よし!じゃあ始めるぜ。
……昔々あるところに
芝刈りじいさんと、洗濯ばあさんがいた。
ある日、洗濯中のばあさんが見つけたのは
どんぶらこ、どんぶらこと川を流れる……
でっけぇ桃ッ!
さっそく食べようと包丁を入れた瞬間
桃がパッカーンと割れ、中から出てきたのは……
ぼっけーかわえぇ赤ん坊ッ!
「桃太郎」と名付けられた赤ん坊は
すくすくと育ち、立派な優しい青年になった。
だからこそ、悪い鬼の噂を耳にした桃太郎は
黙っていられなかったッ!
桃太郎は、2人のお手製きび団子を
携えて鬼ヶ島へ鬼退治に向かった。
だかしかし、道中で腹ペコの
犬・猿・鳩に襲われてしまうッ!
そこで桃太郎が差し出したのは
そう、愛情こもったお手製のきび団子ォ!
団子のうまさと桃太郎の優しさに
感動した3匹は、仲間になった!
そして鬼ヶ島に到着した一行は
連係プレーで見事鬼たちを懲らしめたッ!
鬼は反省し、奪った宝を返した。
それを持って桃太郎は村に凱旋!
じいさんとばあさんは、桃太郎の帰りと
3匹の仲間を歓迎し、いつまでも幸せに暮らしたとさ。
めでたし、めでたし!
……どうだ。
俺の語り、完璧だったろ?
またいつでも聞かせてやるぜ。
何!?どこが間違っていたっていうんだ?
……何言ってんだ?合ってるよ。
何ーっ!そうなのか!
ちゃんと俺の話聞いてくれたんだな。
ありがとよ。
お礼は飴ちゃんで、っていうのが
俺流なのさ。
強壮の大飴玉×3
強攻の大飴結晶×3
……何言ってんだ?合ってるよ。
……何言ってんだ?合ってるよ。
この島に鬼がいると聞いて
はるばるやってきたが
あそこにいるのは鬼ではなく
拳を極めた、あの格闘家では……?
せっかくここまで来たし、ぜひ手合わせ願いたいが
話しかけていいものだろうか……。
ところで、よかったら、俺の家系に代々伝わる
昔話でも聞いていかないか?
桃から生まれた桃次郎とは俺のことよ!
日々鍛錬を積んでいるのは
悪い鬼を退治するという俺の使命のため!
ところで、よかったら、俺の家系に代々伝わる
昔話でも聞いていかないか?
最終更新:2024年05月24日 01:47