青木ヶ原

不知火流忍術の継承者が修行に励む地。
度重なる戦いの爪痕が、
今もなお消えずに残っている。

アンディ・ボガード
……
…………
………………
ああ、気付かずすまない。
何か用かい?
……俺の動きも学びたい? そうか……
いや、いつもなら快く引き受けられるんだが
つい先ほど、自分の力不足を
痛感したところでね。
己を一から鍛え直すためにも
今は新しい弟子を取っている場合ではないんだ。
……だが、君のひたむきな心を
無下にするわけにもいかないな。
よし、基礎動作だけでも良ければ
君に教えよう。
技の巻物:斬影拳×1
必殺技について記された書物。
技を会得するに足る才と、振るうに
足る意志を見出された証であり、
誰もが読むだけで技を覚えられる
代物というわけではないようだ。
「斬影拳」
今日はこれだけで
すまないね。
俺に実力がついたら
また続きを教えよう。
NEW SPECIAL MOVE
斬影拳
46+P
残影が残る速度で相手へ踏み込み突進する技。
OD版ヒット時は相手を壁まで突き飛ばす。

プライベートでは何をしてるかって? 修行だよ。
目標を超えるまで、立ち止まらないためにね。
それ以外だと……
舞に付き合ってることが多いかな。
ショッピングをしたり、旅行に行ったり
一緒に料理を作ったりだね。
舞ってかなりの料理好きでさ
ああ見えてなかなかの腕前なんだよ。
おせち料理を作るのが趣味なだけあって、
和風の新作メニューも提案してくるんだ。
俺の大好きな納豆をアレンジしたやつとかね。
舞の料理、美味しいから一度食べてごらん。

俺はかつて、復讐に燃えた狼だった……
父の仇を討つため、世界中を回った。
そして遂に敵を討ち果たし、最後に残ったのは
えも言われぬ虚しさだった。
復讐だけが生きる目的だったんだ。
その目的が果たされて、すべきことがわからなくなった……。
そんな折、同じく育ての親である祖父を失った舞が
師の遺志を継ごうとする姿を見て、決めたんだ。
舞と共に、不知火の灯を絶やさぬことを
俺の新しい生きる意味にする、とね。
以来、こうして不知火流体術の師範として
弟子たちに闘い方を教えているというわけさ。

それにしても、あの飽きっぽい兄さんが
弟子を取るだなんて驚きだよ。
兄さんってば、すぐにフラフラどっか行っちゃうから
連絡が取りづらくて困ってたんだけど
なんと今回は、君を弟子に取ったから
しばらくはパオパオカフェに残るつもりだって言うんだ。
連絡も取りやすくなるし
俺としては助かるけどね。
きっと、よっぽど君の成長を見たくなったか
よっぽど君と闘いたくなったんだろうな。

(舞20段)
へえ、不知火流忍術をマスターしたのか。
それじゃあ、同じ不知火流師範である俺からも
一つアドバイスをしよう。
いいか、大きな壁にぶつかった時も
諦めずに道を探してみるんだ。
俺にとって、兄であるテリー・ボガードの存在は大きな壁だが
昔はもっと高い壁があった。
それが、体格の差。
努力では覆らない、どうしようもない壁だった。
一時は越えられぬものと諦めかけたが
我が師、不知火半蔵との出会いが俺を変えた。
師は俺に、人体の構造の穴を突き
力を使わずに相手を崩す方法を授けてくれた。
以来、未だ兄さんには手が届かないものの
その理由が「どうしようもないもの」ではなくなったんだ。
君も、もし道半ばで壁にぶつかることがあれば
たまに思い出してほしい。
壁は必ずしも、正面から乗り越える必要はない。
別の方向からなら、壁の向こうに届くこともあるんだ。

甚内
道場の厳しい修行に音を上げ
1日も経たず去る女子の多いこと。
皆々アンディ殿が狙いでゴザル。
なんとも不純……
忍の素質なし!
ニンニン!

ここだけの話、舞殿はアンディ殿に対して
かなり熱心にアタックしているでゴザル。
それなのに、全く動じないアンディ殿……
あれが明鏡止水の心ってやつでゴザルか?
うーむ、難儀なことでゴザるなあ。
ニンニン!

猛き者のみが入れるという洞窟から
怪しい唄が聞こえたでゴザル。
その唄を聴いていると、なにやら熱い想いが
こみあげてくるのでゴザル。
心を惑わす妖が棲んでいるのやも!
ニンニン!

虎之助
此処は忍びの里。
あまり不用心に歩き回らぬのが身のためだ。
曲者を排除するための
絡繰りが仕掛けてあるやも知れぬ。
危険を予測し、事前に回避することが
忍びの心構えとしての第一歩となろう。

我ら門下生の目下の目標は
舞殿から一本取ることよ。
「隙があればいつでも打ち込んで良い」
と舞殿は仰るが……
未だかつて取れた者はいない。
壁の高さを痛感する日々よ。

忍術を扱うには
明鏡止水の心を持つことが肝要だ。
いつ如何なる時も、惑わされてはならぬ。
例え舞殿と話していても、だ。
……くっ!
拙者はまだ修行が足りぬ!

千地
ほう? 貴様も挑戦者か。
ちと肩慣らしに付き合ってもらうぞ。

ぐぬ……ここで敗れるとは無念。
まだまだ修行が足りぬようだ。
挑戦権は貴様に譲ろう。
白の鶴石×1
文字の刻まれた鉱石。
微かに熱を帯びている。

腕の立つ忍者がこれを見れば
持つ者に興味を抱くとされる。

忍石は広く世界に散っている。
それがしは唐土で手に入れた。
下宿先の老人が、石の意味を知らずに
持っていたのを、譲り受けたのだ。
貴様も様々な国を訪れ
その土地のものと話して廻るがいい。

この里には、世界中を渡り歩き
技の極致に達した忍がおるという。
彼らと手合わせできるのは
同じく世界を渡り歩いた者のみ……
つまり、その証となる
忍びの石が必要なのだ。
最終更新:2025年02月05日 18:44