時制編 - 第10課

その他の分詞を用いた時制

 

1.完了形

現在完了形以外の完了形も、haberを活用させた後ろに過去分詞をおきます。

ただし、過去完了形では必ず線過去形にすることに注意してください。

A.過去完了形

①動詞haberの活用

haberの活用(線過去形)
haber 単数 複数
1人称 había habíamos
2人称 habías habíais
3人称 había habían

②用法

主には大過去と呼ばれる時制で、過去のある一点に立って、それよりさらに過去の事柄を表します。

例) Cuando llegué, Joaquín ya había salido. 「私が着いたとき(=過去の立場)、もうホアキンは出た後だった(=さらに過去の事柄)。」

B.未来完了形

①動詞haberの活用

haberの活用(未来形)
haber 単数 複数
1人称 habré habremos
2人称 habrás habréis
3人称 habrá habrán

②用法

英語のそれと同じで、未来のある一点に立って、その時には完了しているであろう事柄を表します。

例) Dentro de un año habré ahorrado 10.000 euros. 「1年後(=未来の立場)、私は1万ユーロ貯金し終えているだろう(=完了する事柄)。」

C.過去未来完了形

①動詞haberの活用

haberの活用(過去未来形)
haber 単数 複数
1人称 habría habríamos
2人称 habrías habríais
3人称 habría habrían

②用法

詳しくは第11課を見てください。

 

2.進行形

活用させたestarの後ろに現在分詞を置きます。

A.現在分詞の作り方

①規則的に作るもの

多くの動詞は、その種類から規則的に作ることができます。

ar動詞では、ar → ando

例) hablar→ hablando

erおよびir動詞では、ir →iendo

例) comer→ comiendo

②不規則型

語幹母音が変化 - e → i 型

例) sentir→ sintiendo

そのほか、次のような動詞がこの種類で変化します。

pedir

repetir

seguir

servir

venir

decir

語幹母音が変化 - ou

例) dormir→ durmiendo

そのほか、次のような動詞がこの種類で変化します。

poder

contar

volver

直前が母音型

erおよびir動詞に限り、その直前が母音の場合、er/irをyendoに変えます。

例) leer→ leyendo

完全不規則型

完全に不規則な変化をする動詞には、下のような動詞があります。

ir → yendo

reír → riendo

B.用法

スペイン語では、完了形が通常の時制と同じくらいの意味を持つ重要な時制であるのに対し、進行形は比較的1つの時制としての役割がありません。

意味は、estarをどの時制で使っても、「~している、していた、しているつもりだ」などのニュアンスが加わるだけです。

例) Yo estoy andando en el parque. 「私は公園を歩いています。」

最終更新:2014年04月06日 18:03