時制編 - 第11課
慣用表現
1.推量表現
スペイン語では、ある事柄を推量するときに、本来とは異なる時制を使うことがあります。
この時に使う時制は、下の表のとおりです。
本来の時制 | 推量に用いる時制 |
直説法現在形 | 直説法未来形 |
直説法点過去形 | 直説法過去未来形 |
直説法線過去形 | 直説法過去未来形 |
直説法現在完了形 | 直説法未来完了形 |
直説法過去完了形 | 直説法過去未来完了形 |
上の表からわかるとおり、時制を未来にスライドすることで表します。
例) Teresa estará en casa ahora. 「テレサは今、家にいるでしょう。」(現在→未来)
例) Serían las once cuando salí de la casa. 「私が家を出たのは、11時だっただろう。」(点過去→過去未来)
例) En aquel entonces, Luis visitaría Kioto. 「その頃、ルイスは京都を訪れていただろう。」(線過去→過去未来)
例) Esta mañana Luis habrá llegado el aeropuerto. 「今朝ルイスは空港に到着しているはずだ。」(現在完了→未来完了)
例) Luis ya había salido del aeropuerto cuando Teresa llegó ahí. 「テレサが到着したとき、ルイスはすでに空港から出た後だっただろう。」(過去完了→過去未来完了)
2.丁寧表現
スペイン語では、現在のある事柄を丁寧に表現するときに、本来とは異なる時制を使うことがあります。
通常は、直説法過去未来形を用い(この場合、婉曲表現とも言います)、直説法線過去形を用いることもしばしばあります。
例) Me gustaría hacerle una pregunta a usted. 「あなたに質問をさせていただきたく存じます。」(現在→過去未来)
例) ¿Qué quería usted? 「あなたは何をお望みですか。」(現在→線過去)
3.勧誘表現
スペイン語では、ある事柄を相手に勧誘するときに、本来とは直説法未来形を使うことがあります。
例) Compremos alimentos en el mercado. 「市場で食材を買おう。」(現在→未来)