代名詞編 - 第2課

人称代名詞の重複

 

1.人称代名詞の重複とは

人称代名詞は、前に出てきた名詞を2度書かないように、その名詞を置き換えて使うものです。

ですから、次のような例が考えられます。

Erena cocinó las galletas, y vio David. 「エレナはクッキーを作り、それからダビドを見かけた。」

この文の後に次の文を書くとします。

Erena dio las galletas a David. 「エレナはダビドにクッキーをあげた。」

すると、次のように代名詞に直せます。

Erena → ella

las galletas → las

David → le

このとき、las と le がともに動詞 dio の前につきます。

このように、直接目的格人称代名詞と、間接目的格人称代名詞が同じ文で使われることを、人称代名詞の重複といいます。

では、この文はどう書くのが正解なのでしょうか。

 

2.文中での重複時人称代名詞

A.どちらか片方でも1人称、2人称がある場合

この場合、使う人称代名詞は、通常の人称代名詞と同じで構いません。

ただし、必ず、間接目的格人称代名詞を先に書きます。

例) Ella me las dio. 「彼女は私にそれらをくれた。」

  *Ella las me dio. (順番が逆なので意味が通じない)

B.両方3人称の場合

この場合、使う人称代名詞を変えなければなりません。

間接目的格 - 重複時
  単数 複数
3人称 se se

直接目的格は、通常と同じです。

また、書くときには必ず間接目的格人称代名詞を先に書きます。

例) Ella se las dio. 「彼女は彼にそれらをあげた。」

冒頭の文章は、こう書くのが正解です。

 

最終更新:2014年04月06日 17:38