動詞構文編 - 第12課
再帰動詞
1.文の形
A.再帰代名詞
再帰代名詞とは、間接目的格代名詞のse型と同じです。
すなわち、下のようになります。
単数 | 複数 | |
1人称 | me | nos |
2人称 | te | os |
3人称 | se | se |
B.文全体
通常どおり活用した動詞の前に、再帰代名詞を置きます。ただし、目的語代名詞と同様、不定形(原形)のときには、そのままうしろにおきます。
2.用法
A.直接目的語
主語と同じ人物が直接目的語になることを表します。
例) Me llamo Pilar Conde. 「私は私自身をピラール・コンデと呼んでいます。」(=私の名前はピラール・コンデです。)
B.間接目的語
主語と同じ人物が間接目的語になることを表します。
例) Me lavo la cara. 「私は私自身に対して顔を洗います。」(=私は私の顔を洗います。)
この場合、直接的に私は私の顔を洗う、という表現をすることはできません。動詞にもよりますが、多くの場合、自分に動作が及んでいる場合、再帰代名詞を用いた構文にするのが基本です。
C.強意
動詞の意味、またはその動作の程度を強めます。
例) Mi padre se bebe una botella de vino todas las días. 「私の父は毎晩ワインを丸々1本も飲んでしまう。」
D.相互動作
お互いに行うことを表します。主語は複数です。
例) Nos escribimos cada semana. 「私たちはお互いに、毎週手紙を書いている。」
E.動詞句による使用の限定
スペイン語の中には、必ず再帰動詞を用いた構文にしなければならない動詞があります。辞書に、~seとかいてある語のことです。
例) Mi padre siempre se queja de los vecinos. 「私の父はいつも隣人の文句ばかり言っている。」(動詞 quejarse)