時制編 - 第7課
直説法現在完了形
1.活用の形
現在完了形では、動詞haberを現在形で活用させ、その後ろに過去分詞をおきます。
A.動詞haberの活用
haber | 単数 | 複数 |
1人称 | he | hemos |
2人称 | has | habéis |
3人称 | ha | han |
また、haberの3人称単数ではhayという活用をすることがあります。これは、英語のThere is/are.... にあたる表現をするときに用いるものです。
例) Hay un libro sobre la mesa. 「机の上に本があります。」
この形は現在完了には用いないので、今回は扱わないこととします。
B.過去分詞の作り方
①規則的に作るもの
多くの動詞は、その動詞の種類から規則的に作ることができます。
ar動詞では、ar → ado
例) hablar→ hablado
erおよびir動詞では、er/ir → ido
例) comer→ comido
②不規則型
直前が母音型
erおよびir動詞に限って、erまたはirの直前が母音の時は、通常 ido である語尾を ído にします。
例) leer→ leído
完全不規則型
完全に不規則な活用をする動詞には、以下の動詞があります。
decir → dicho
hacer → hecho
abrir → abierto
bubrir → cubierto
morir → muerto
volver → vuerto
poner → puesto
freír → frito
escribir → escrito
ver → visto
romper → roto
2.用法
スペイン語の直説法現在完了形には、英語のそれよりも、より過去形に近いイメージを持つとよいでしょう。
現在完了形といえど、その意味は英語のそれよりも豊富です。
A.過去の関連づけ
現在の状況に過去の事柄が関連していることを表します。
He hablado con el profesor, por eso, sé el día del examen. 「私は先生と話した(=過去の事柄)ので、試験の日を知っている(過去に関連した現在の状況)。」
B.回数表現
現在までに経験した回数を表す表現を用いて、~したことは何回あるという意味を表します。
Este hombre ha estado en España varias veces. 「この男性は何度も(=現在までの回数表現)スペインに行った(=表したい事柄)ことがある。」
C.現在を含む表現
これは、Aに近いニュアンスですが、現在を含んだ時を表す語とともに用いる時の、過去の事柄を表します。
現在を含んだ時とは、hoy(今日) esta semana(今週) などのことです。
Hoy he comido con mi familia en casa. 「今日は(=現在を含んだ時)家族と一緒にご飯を食べた。」