2:嵐のち晴れ?
波乱万丈の予感がしていた、ある意味心臓に悪い一時間目が終わったあと、生徒はわっと騒ぎ始めた。
「・・・終わった」
「・・・終わったな・・・」
天を仰いで呆然と呟いたのは犬塚キバ、同じく呆然と(いや平然と?)呟き返したのは、油女シノだ。
「なあ、ぶっちゃけさ・・・」
「うむ」
「授業・・・どうだったよ?」
キバの問いかけに、シノのみならず周りにいた子たちも、一様に黙り込んだ。
静寂を破ったのは、机につっぷしていたシカマルだった。
「正直・・・」
「あ?なんだよシカマル」
「正直言って・・・わかりやすかったぜ・・・」
「・・・・・・・・」
そこなんだよなー、とため息にも似た呟きが漏れた。
「そうなのよねー・・・ホームルームであんな壊滅的な天然っぷりを披露しといて、授業はこれだもの・・・ギャップが許せないわ」
サクラの言葉に、いのはうんうんとうなずいた。
「ほんと、あれはいけないと思うわ・・・許せないわね」
「うん、許せない。なんなのよあのギャップ、罰当たりな罪深さだわ」
「おいおい、許せないってお前ら・・・そこまで言うか?なんでそんなにキレてんだよ」
呆れたように突っ込むキバに、最強女子はにっこりと凶悪に微笑んだ。
震え上がって鳥肌が立ちそうな麗しさだ。
「馬鹿ねえ、そっちの意味の『許せない』じゃないわよ」
「そうよ、あっちの意味の『罪深さ』に決まってるじゃない」
あっちってどっちだ。
不可解な表情をする男子諸君をものの見事に置いてきぼりにして、最強女子はうふふと笑い合った。心安らぐ風景だ。
「・・・まあ、授業がわかりやすいに越したことはないさ。むしろ願ったり叶ったりだ」
「そうよサスケくん!!ああ、カッコいいだけでなく授業すらもスマートにこなせちゃうなんて・・・!!
ナルト先生最高・・・!!」
「一生ついてくわ!!」
「おーーーい・・・戻ってこーい・・・」
親衛隊が結成されるのも、そう遠くはあるまい。
最終更新:2011年07月26日 18:22