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桜井 琉夏 文化祭」を以下のとおり復元します。
#contents

*文化祭会話
***1年目
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(あ、琉夏くんだ)
琉夏「〇〇。」
〇〇「琉夏くん、クラス展示の見物?」
琉夏「仕事中。なんかさ、困ったこと無い?」
〇〇「困ったこと? えぇと……特にないけど?」
琉夏「じゃあさ、迷子になってたりしない?」
〇〇「迷子? ここ学校だよ? ねぇ……なにしてんの?」
琉夏「案内係。困った人の手伝いすんだ」
〇〇「へぇ、そうだったんだ! 偉いね?」
琉夏「まぁね。会長に頼まれて、断れなくて……いろいろ。」
〇〇「ふふっ……あれ? でも、そういうのはお客さんにした方がいいんじゃないの?」
琉夏「え? あぁ、そっか。そんじゃあ……お、いた。ねぇねぇ、アンタ、なんか困ってない?」
男性客「は? え、俺ですか?いや、べつに……」
琉夏「冷たいこと言うなって。よく考えてみ? なんか困ってんだろ?」
男性客「そ、そんなこと言われても……」
〇〇(琉夏くん、かえって困らせてるような……)}}
***2年目
#blockquote(){#divclass(hide){
???「困ったお客さんいるー? 困ったお客さーん……」
〇〇(ん? ……あ!)
〇〇「琉夏くん!」
琉夏「〇〇。ねぇ、困ったお客さんいない?」
〇〇「こっちは大丈夫だよ? 今年も困ったお客さんのお手伝い?」
琉夏「まあね。聞いて、去年のアンケートでさ俺、褒められてたんだって。案内してくれて助かったって。」
〇〇「へぇ、すごい!」
琉夏「もっと褒めて。」
〇〇「琉夏くん、偉い!」
琉夏「じゃあ次は、手を後ろで組んで首をちょっと――」
女性客A「すみませ~ん! 案内係の人ですか?」
〇〇「お、案内係呼んでる。はいはーい!」
女性客B「体育館に行きたいんですけど。」
〇〇「あいよ。2名様ごあんなーい!」
女性客A「ねぇねぇ、超カッコよくない?」
女性客B「ホント……なんか得しちゃったね?」
〇〇(なんか趣旨が変わってるような……でも、いいことだよね?)}}
***3年目
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「〇〇。」
〇〇(あ、琉夏くん!)
〇〇「今年も困ってるお客さんの案内係? がんばってるね?」
琉夏「シーッ!」
〇〇「?」
女性客A「案内係さんいた?」
女性客B「見失っちゃった~! 体育館の方、探してみる。」
女性客A「じゃあ、わたし第2校舎に行ってみる!」
〇〇「なんだかモテモテだね……」
琉夏「まぁね……今年は俺の方が困ってる感じ……」
琉夏「……行ったか。よし、そんじゃね?」
〇〇「でも、大丈夫?」
琉夏「ダイジョブ。本当に困ってる人、探してくる。」
〇〇「そっか。うん、がんばって!」
〇〇(琉夏くん、ちょっと変わったな)}}

*出展
**クラス出展
***1年目・メイド喫茶
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「紅茶とサンドイッチ、お待たせしました。」
〇〇(ふぅ……こんなにお客が来るなんて想像してなかった……)
琉夏「へぇ……」
〇〇「あっ、琉夏くん。いらっしゃいませ!」
琉夏「おっ、メイドさんだ。カーワイイー♡ 」
〇〇「もうっ! ……ホントに?」
琉夏「マジ。それじゃ、ご主人様に、コーヒーとホットケーキをもらおう。」
〇〇「ふふっ。申し訳ございません。ホットケーキは扱っておりません。」
琉夏「そっか、残念。じゃ、とりあえずコーヒーね。」
〇〇「かしこまりました!」}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「紅茶とサンドイッチ、お待たせしました。」
〇〇(ふぅ……こんなにお客が来るなんて想像してなかった……)
琉夏「〇〇。」
〇〇「あ、琉夏くん。いらっしゃいませ!」
琉夏「わっ……メイドさんだ。」
〇〇「うん、女子みんなで揃えたんだよ?」
琉夏「へぇ、ホント……ヤベェ……やっぱ一番かわいい……」
〇〇「なに?」
琉夏「なんでも? コーヒーちょうだい?」
〇〇「かしこまりました! 他に、サイドメニューもございますが?」
琉夏「あ、そうか。えぇとね……やっぱいい。」
〇〇「……? ブレンドコーヒーひとつ、入りまーす!」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「コーヒー、うまいね。」
〇〇「ホント? よかった。」
琉夏「メイドさんもカワイイし……ねぇねぇ、あのサンドイッチも、うまそうだね?」
〇〇「あ、サンドイッチはわたしが作ったんだよ!」
琉夏「マジ? メイドさんが? それは食わなきゃ。」
〇〇「ふふっ、ほら、そこに、メニューにあるでしょ?」
琉夏「あ、ホントだ。あぁ、なるほどね……お友だち割引ってあったっけ?」
〇〇「…………」
〇〇(でも、喜んでもらえたみたい。よかった!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「スッパ苦い……」
〇〇「えっ?」
琉夏「コーヒー、煮詰まってる。」
〇〇「あっ! ポット、間違えたかも……」
琉夏「目は得したけど、ベロが可哀そうなことに……」
〇〇(うう……大失敗……)}}

***2年目・お化け屋敷
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「世にも恐ろしいよ~お化け屋敷だよ~」
〇〇(ふぅ……お化けになって客寄せは大変だ……)
琉夏「あっ、お化けだ。」
〇〇「あ、琉夏くん! お化け屋敷だよ~」
〇〇「どう? 」
琉夏「入ってもいいけど、俺、お化けの方がいい。」
〇〇「じゃあ、お化けになったつもりで! お客様一名、入りまーす!」}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「世にも恐ろしいよ~お化け屋敷だよ~」
〇〇(ふぅ……お化けになって客寄せは大変だ……)
???「お化けください。」
〇〇「あ、琉夏くん! 入って入って!」
琉夏「お化けも付いて来る?」
〇〇「わたしは客寄せだよ。」
琉夏「じゃ、ヤダ。」
〇〇「もう、入って!」
琉夏「それいい……入ろうっと。」
〇〇「お客様、ごあんなーい!」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「〇〇。」
〇〇「あ、琉夏くん! ずいぶん長くいたね? 面白かった?」
琉夏「面白い。あのさ、コンニャクもっと無い?」
〇〇「裏にいけばあるよ?」
琉夏「とって来よう。楽しい~!」
〇〇(参加してる……でも、大成功かな!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「あれ、出口だ。」
〇〇「あ、琉夏くん。どうだった?」
琉夏「どうってなにが?」
〇〇「怖かったとか、面白かったとか……」
琉夏「どうだっけ? それよりほら、さっきのやって?」
〇〇(ぜんぜんダメみたい……失敗しちゃったかな)}}

**吹奏楽部
***1年目・クラシック
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(も、もう少しで始まっちゃう……どうしよう、緊張してきた……)
琉夏「〇〇ちゃん。」
〇〇「あ、琉夏くん。」
琉夏「それ、吹くの?」
〇〇「うん。」
琉夏「スゲェ。楽器できるやつってさ、尊敬する。」
〇〇「そうかな?」
琉夏「ちょっとさ、吹いてみて。プーって。」
〇〇「ダメだよ! もう始まっちゃうから――」
琉夏「ケチ。そんじゃ、後でね。」
〇〇(もう……あれ、でも緊張がおさまったかも……)
〇〇(よーし、がんばるぞ!)}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(も、もう少しで始まっちゃう……どうしよう、緊張してきた……)
琉夏「スゲェ、その楽器吹くんだ。」
〇〇「あ、琉夏くん。」
琉夏「楽器できんのって、尊敬する。」
〇〇「そ、そう?」
琉夏「……緊張してる?」
〇〇「うん、ちょっと……」
琉夏「じゃあさ、一緒に逃げちゃう?」
〇〇「え!? ダメだよ、そんなの!」
琉夏「どうしても?」
〇〇「だって――」
琉夏「チェッ、じゃあ、諦めるか。」
〇〇(もう……あれ、でも緊張がおさまったかも……)
〇〇(よーし、がんばるぞ!)}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(良かった! 初舞台、大成功みたい!)
琉夏「〇〇ちゃん。」
〇〇「あ、琉夏くん。どうだった?」
琉夏「スゲェ。 クラシックの曲だろ? なんかさ、こう……」
〇〇「うん。」
琉夏「寝そうになった。いや、良い意味で。ゴメン、バカで。」
〇〇(やった! 琉夏くんにほめられちゃった!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(ハァ……大失敗……)
琉夏「〇〇。」
〇〇「あ、琉夏くん……」
琉夏「逃げた方がいい。他の部員にボコられる前に。」
〇〇(ううっ、もっと練習しとけば良かった……)}}
***2年目・ゲームミュージック
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(去年よりは少し落ち着いてるかな。でも、やっぱり緊張する……)
琉夏「よっ、〇〇ちゃん。」
〇〇「あ、琉夏くん。聞きに来てくれたんだ。」
琉夏「いや、見に来た。緊張してるとこ。」
〇〇「もう……」
琉夏「あれ? 本当に緊張してた? じゃあさ、演奏中どうしようもなくなったら、俺の方見て。」
〇〇「琉夏くんの方?」
琉夏「そう。ヘンな顔してやる。」
〇〇「え!?」
琉夏「ほら、もう始まる。そんじゃ、がんばって。」
〇〇(もう、琉夏くん……)
〇〇(よし! がんばるぞ!!)}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(去年よりは少し落ち着いてるかな。でも、やっぱり緊張する……)
琉夏「〇〇。」
〇〇「あ、琉夏くん。聞きに来てくれたんだ。」
琉夏「まあね。緊張してるかと思って。」
〇〇「うん……やっぱり、ちょっと。」
琉夏「あらら。じゃあさ、演奏中どうしようもなくなったら、合図して?」
〇〇「合図?」
琉夏「大声で応援してやる。ガンバレーって。」
〇〇「ダメだよ! そんなことしちゃ――」
琉夏「冗談。ほら、始まる。行って?」
〇〇(琉夏くん、緊張をほぐしに来てくれたんだ……)
〇〇(よし! がんばるぞ!!)}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(うん、去年よりいい演奏が出来たかも!) 
琉夏「やるな。」
〇〇「あ、琉夏くん。どうだった?」
琉夏「スゲェ。なんかゲームの曲だろ? 燃えた。」
〇〇「よかった!」
琉夏「うん。今度さ、また聞かせて? West Beachでコンサートやって。」
〇〇(やった! 琉夏くんにほめられちゃった!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(はぁ……去年よりダメだったかも……) 
琉夏「〇〇ちゃん。」 
〇〇「あ、琉夏くん……」
琉夏「凹んじゃった。俺は面白かったよ? ほら、ヒムロッチがキリキリしてて。」
〇〇(ううっ、もっと練習しとけば良かった……)}}
***3年目・サード・ストーリー
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(今年は落ち着いていけそう。三年間、がんばってきたおかげかな?)
琉夏「〇〇ちゃん。」 
〇〇「あ、琉夏くん。来てくれたんだ。」
琉夏「あれ、今年は落ち着いてる。」
〇〇「うん、今年が最後だし、三年生がしっかりしなきゃ。」
琉夏「じゃあさ、今年はこっから見てていい?」
〇〇「いいけど……どうして?」
琉夏「いいじゃん。最後だし。ね?」
〇〇「でも――」
琉夏「ほら、始まる。そんじゃ、後で。がんばれ。」
〇〇「あっ、琉夏くん……」
〇〇(最後の演奏会……よし! おもいっきり楽しむぞー!!)}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(今年は落ち着いていけそう。三年間、がんばってきたおかげかな?)
琉夏「〇〇。」
〇〇「あ、琉夏くん。来てくれたんだ。」
琉夏「あれ、今年は落ち着いてる。」
〇〇「うん、今年が最後だし、三年生がしっかりしなきゃ。」
琉夏「そっか……ねぇ、今年はさ、こっから見てていい? 大人しくしてるから。」
〇〇「いいけど……どうして?」
琉夏「オマエの横顔が好きだから。前からずっと、そうしたかったんだ。」
〇〇「……え?」
琉夏「ほら、始まる。じゃあ、後でね。」
〇〇「あっ、琉夏くん……」
〇〇(最後の演奏会……よし! おもいっきり楽しむぞー!!)}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(三年間で一番いい演奏が出来た。よかった……) 
琉夏「〇〇ちゃん。」 
〇〇「琉夏くん!」
琉夏「お疲れ様。」
〇〇「ありがとう! ……演奏、どうだった?」
琉夏「あ……ゴメン、オマエのこと見てたら、ちゃんと聴くの忘れてた。」
〇〇「もう!」
琉夏「でも、オマエはきれいだった。すごく真剣な顔してて、あぁ、俺はこの人が好きだなって思った。」
〇〇「琉夏くん……」
琉夏「今度さ、またちゃんと聴かせて? West Beachで。」
〇〇(やったー! 琉夏くんにほめられちゃった!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(失敗しちゃった……高校生活最後の舞台だったのに……) 
琉夏「〇〇ちゃん。」
〇〇「あ、琉夏くん。わたし……」
琉夏「うん、がんばった。」
〇〇「…………」
琉夏「こんなのさ、ちょっとプレーオフで負けたようなもんだ。三年間、がんばってたじゃん。」
〇〇「うん……」
琉夏「よし、じゃあ今度さ、うちで演奏会やろう。その時、ちゃんと聴かせて。で、今日はとりあえず……」
琉夏「甘いもの食いに行こう。ハートに効くらしいよ?」
〇〇(最後に失敗しちゃったけど、三年間続けられて良かったな)}}

**美術部
***1年目・デッサン展
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(今年はデッサン展示。ちょっと地味だけど……)
琉夏「美術部、ここ?」
〇〇「あ、琉夏くん! 観に来てくれたの?」
琉夏「まあね。なんかさ……地味?」
〇〇「うん、今年は、ちょっとね?」
琉夏「ふぅん……オマエの絵、観てこよ。どこ?」
〇〇「そこのデッサン展示の中に……」}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(今年はデッサン展示。ちょっと地味だけど……)
琉夏「〇〇、来たよ。」
〇〇「あ、琉夏くん!」
琉夏「絵、描いたんだろ? 見せて。」
〇〇「うん、わたしのはデッサンだから、ちょっと地味かも。」
琉夏「デッサン? へぇ、なんかカッコいいじゃん。どこ?」
〇〇「そこの展示の中に……」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「〇〇。」
〇〇「あ、琉夏くん。……どうだった?」
琉夏「スゲェ。ビックリした。」
〇〇「本当!?」
琉夏「うん。サイノーあんだな。あんなのどうやって描くの?」
〇〇「そ、そうかな?」
琉夏「俺も絵描くの好きだけど、下手っぴだからさ、教えて?」
〇〇(やった! 琉夏くんにほめられちゃった!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「〇〇。」
〇〇「琉夏くん。……どうだった?」
琉夏「石膏像と花瓶だろ? もう、大丈夫。」
〇〇「……え?」
琉夏「分かりづらいからさ、説明書きしといた。絵の中に。」
〇〇「えぇっ!?」
〇〇(ううっ……もっと丁寧に描けばよかった)}}
***2年目・油絵展
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(今年はお客さんがいっぱい来てるみたい……)
琉夏「なんか、盛況じゃん。」
〇〇「あっ、琉夏くん。来てくれたんだ。」
琉夏「まあね。今年も、なんか描いた?」
〇〇「今年は油彩画だよ。」
琉夏「お、なんか芸術っぽい。観て来よう。」}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(今年はお客さんがいっぱい来てるみたい……)
琉夏「〇〇。」
〇〇「あっ、琉夏くん! 来てくれたんだ。」
琉夏「そりゃ、見せてもらわなきゃ。今年も描いたんだろ?」
〇〇「今年は油彩画だよ。」
琉夏「へぇ、本格的。それでか。最近ゲージュツ家っぽくなってきたと思った。」
〇〇「ふふ、あっちだよ?」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「〇〇、観てきた。」
〇〇「あ、琉夏くん。……どうだった?」
琉夏「ウツクシかった。カレンさんだろ?」
〇〇「よかった!」
琉夏「今度さ、俺も描いて。ウツクシーくね。」
〇〇(えっと……これって遠回しに褒められたのかな?)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「観てきた。」
〇〇「……どうかな?」
琉夏「あれは……人?」
〇〇「え? あの、花椿さんなんだけど……」
琉夏「あぁ、そうか……ピカソみたいなこと?」
〇〇(ううっ……もっと丁寧に描けばよかった……)}}
***3年目・壁画展
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(高校最後の文化祭。美術部伝統の壁画だけど……)
???「わっ、混んでるな……」
〇〇「あ、琉夏くん。観に来てくれたんだ!」
琉夏「まあね。なんか、スゲェらしいじゃん。壁画だっけ?」
〇〇「うん、3年全員で制作したの。よく観て行ってね?」
琉夏「オッケー。観て来る。」}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(高校最後の文化祭。美術部伝統の壁画だけど……)
???「〇〇◯。」
〇〇「あ、琉夏くん。観に来てくれたんだ!」
琉夏「まあね。今日のためにさ、ずいぶん長いこと描いてたろ?」
〇〇「うん、3年全員の力作だよ。よく観て行ってね?」
琉夏「そんな顔されると――あ、ダメ、ウルッと来ちゃった……」
〇〇「ふふ、感想聞かせて?」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「スゲェな、あれ……」
〇〇「うん。美術部のみんなでがんばったから……」
琉夏「なぁ、花畑の中に教会があるだろ? あれは?」
〇〇「わたしのアイディア。うちの教会の周りはそうじゃないけど、なんかそんなイメージがあって。」
琉夏「そっか。……うん、俺もそんな感じがする。」
〇〇「琉夏くんも?」
琉夏「ああ。いい絵だな……」
〇〇(琉夏くんにほめられちゃった! 三年間続けてきて良かったな……)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「ひでぇな、あれ……」
〇〇「えっ!? ……そんなに?」
琉夏「ちがうちがう、落書きのこと。花畑に白い絵具で描いてある。酷いことするヤツがいるな?」
〇〇「それ、落書きじゃなくてわたしが描いたところ……」
琉夏「……え?」
〇〇(ハァ……三年間続けて来たのに、これで良かったのかな……)}}

**生徒会執行部
***1年目・雑用
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(ふぅ……迷子案内のポスターも貼り終わったし、あとは……)
???「へぇ……ここが迷子センターか。」
〇〇「あ、琉夏くん。」
琉夏「〇〇ちゃん。あれ、オマエも迷子?」
〇〇「違います……生徒会執行部だから、ここで迷子係だよ。どうしたの?」
琉夏「迷子連れてきた。」
迷子「お母さ~ん!」
〇〇「わっ、先に言ってよ!!」}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(ふぅ……迷子案内のポスターも貼り終わったし、あとは……)
???「〇〇。」
〇〇「あ、琉夏くん。」
琉夏「良かった、オマエが居てくれて……」
〇〇「……?」
迷子「お母さ~ん!」
〇〇「わっ!? ボク、どうしたの?」
琉夏「たぶん、迷子。張り紙みて連れて来たんだ。助けて……」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「お母さん見つかって良かったね? バイバイ!」
迷子「バイバーイ!」
琉夏「もう泣くなよ?」
〇〇「良かった。すぐお母さんが来てくれて。」
琉夏「ああ。オマエさ、子供アヤすの上手いのな。」
〇〇「そうかな?」
琉夏「上手いよ。俺も迷子になれば良かった。」
〇〇(琉夏くん……でも、良かった!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
迷子「バイバーイ!」
〇〇「良かった。すぐお母さんが来てくれて。」
琉夏「あのさ、そこのジュースとお菓子、俺ももらっていい?」
〇〇「ダメ! 迷子のためにおいてあるんだよ?」
琉夏「俺も迷子だよ? 張り紙の地図見てたら、ここまで来るのスゲェ、迷った。」
〇〇(うっ……大失敗……)}}
***2年目・資材担当
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
女子生徒「すいませ~ん! 暗幕破れちゃったんだけど!」
〇〇「はーい! ちょっと待ってください!」
〇〇(今年は資材係。忙しくて目が回りそう……)
琉夏「やべぇ、どうしよう……」
〇〇「あ、琉夏くん。……どうしたの?」
琉夏「それが、道に迷っちゃって。俺、迷子?」
〇〇「………迷子係の一年生!」
男子生徒「オッス! なんすか?」
琉夏「ウソでした。ゴメンなさい……」}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
女子生徒「すいませ~ん! 暗幕破れちゃったんだけど!」
〇〇「はーい! ちょっと待ってください!」
〇〇(今年は資材係。忙しくて目が回りそう……)
琉夏「〇〇。」
〇〇「あ、琉夏くん。あれ、その子もしかして……」
琉夏「そう、オマエなら安心だから。な? このお姉ちゃんと遊んでな?」
迷子「ママがいな~い!」
〇〇「あらら……それが、今年の迷子係は……」
男子生徒「オッス! なんすかっ?」
琉夏「うわっ、こいつ?」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「はい、暗幕はこのテープで補強して。」
女子生徒「ありがとうございました!」
〇〇「ジュース美味しい? もうすぐママ来るって。」
迷子「うん!」
琉夏「へぇ。」
〇〇「なに?」
琉夏「なんかさ、良妻賢母って感じ。グッと来た。」
〇〇(ちょっと照れるけど……よし、頑張ろう!!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
迷子「恐い~!」
男子生徒「先輩、泣きやまないっす!」
〇〇「ちょ、ちょっと待って!」
女子生徒「ねぇ! 暗幕は?」
〇〇「えぇと、確かテープが……」
琉夏「おいで、お兄ちゃんと遊ぼう?」
迷子「うん……」
琉夏「ほら、この子と遊んでるから、今のうちに。」
〇〇「ゴメン、助かるよ……」
琉夏「貸しとく。」
〇〇(ううっ……大失敗)}}
***3年目・フロア担当
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
男子生徒「先輩、ガムテ、切れたんすけど!」
〇〇「確か、もうひと箱予備が――」
女子生徒「先輩、迷子のお母さんから、まだ連絡が……」
〇〇「校内放送、頼んだ?」
迷子「ウワーン!!」
〇〇「ごめんね、ちょっと待って?」
???「先輩、俺もかまって。」
〇〇「はいはい! ちょっと待って――ん? あ、琉夏くん!」
琉夏「ウソウソ。なんか、手伝おうか?」}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
男子生徒「先輩、ガムテ、切れたんすけど!」
〇〇「確か、もうひと箱予備が――」
女子生徒「先輩、迷子のお母さんから、まだ連絡が……」
〇〇「校内放送、頼んだ?」
迷子「ウワーン!!」
〇〇「ごめんね、ちょっと――」
???「こっちおいで、イケメンのお兄ちゃんとジュース飲も?」
迷子「うん……」
〇〇「琉夏くん!」
琉夏「助っ人参上。ほら、みんな待ってるよ?」
〇〇「ありがとう!」}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「はぁ……とりあえず、一段落……」
琉夏「お疲れ。」
〇〇「琉夏くんこそ。ごめんね、手伝わせちゃって。」
琉夏「なんの。俺はほら、ジュースとお菓子目当てだから。それより――」
琉夏「仕事している時のオマエさ、普段とぜんぜん違うのな?」
〇〇「そうかな?」
琉夏「みんなが頼りにしてた。後輩たちがさ、目、きらきらさせてオマエのこと見てた。」
〇〇「本当?」
琉夏「うん、カッコ良かった。可愛くてカッコイイ。さすが、俺の彼女。」
〇〇「もうっ、また!」
〇〇(三年間、ずっと生徒会でがんばって良かったな!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「はぁ……」
琉夏「さんざんだったな。」
〇〇「琉夏くん……ありがとう、助けてくれて。」
琉夏「なんの。オマエがあわあわしてんの、面白かった。」
〇〇「…………」
琉夏「ゴメン、泣くなって。三年間続けただけで立派だ。偉い。いい思い出にしなきゃな?」
〇〇(ハァ……でも三年間、生徒会を続けられたんだな……)}}

**手芸部
***1年目・カジュアル服
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(ギリギリ仕上がったけど、いよいよランウェイ……緊張しちゃうな……)
琉夏「応援に来たよ。」
〇〇「あ、琉夏くん! ありがとう。」
琉夏「きれいなカッコしてんね? モデルさんてこと?」
〇〇「うん、まあね。自分で作った服なんだけど。」
琉夏「それを!? スゲェ……」
〇〇「ありがとう。」
琉夏「あ、メイクしてる。ヘンなの。へぇ……よく見とこう。」
〇〇「もう! あ、もう始まっちゃう! また後でね?」
〇〇(よーし、がんばろう……)}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(ギリギリ仕上がったけど、いよいよランウェイ……緊張しちゃうな……)
琉夏「〇〇。」
〇〇「あ、琉夏くん!」
琉夏「!!」
〇〇「ありがとう。応援に来てくれたの?」
琉夏「え? あぁ、うん。そうだけど……いつもと違うね。」
〇〇「……? お化粧のせいかな。」
琉夏「うん。なんか照れる……きれいなんだもん。」
〇〇「そんなこと言われたら、わたしの方が……」
〇〇「あ、もう始まっちゃう!また後でね?」
〇〇(よーし、がんばろう……)}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(よかった、なんとか成功したみたい!)
琉夏「おかえり。」
〇〇「あ、琉夏くん! 見ててくれた?」
琉夏「スゲェ、カッコ良かった。もう一回やってみ? ほら、クルッって回るヤツ。」
〇〇(やった、大成功!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(転んじゃった……)
琉夏「〇〇。」
〇〇「あ、琉夏くん……」
琉夏「ぜんぜん有りだ。ほら、コケティッシュ? あ、ダジャレじゃなくて。」
〇〇(琉夏くん、慰めてくれてる……ハァ、大失敗……)}}
***2年目・パーティードレス
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(初めて作ったドレス。自信はあるつもりだけど……)
琉夏「見っけ。」
〇〇「? あ、琉夏くん!」
琉夏「応援に来たよ。へぇ……ドレスってこと?」
〇〇「う、うん……どうかな?」
琉夏「どれどれ?」
〇〇「…………」
琉夏「……まあまあ。」
〇〇「まあまあか……」
〇〇「あっ、もう行かなきゃ!」
琉夏「わっ、背中がまた――」
〇〇「えっ?」
琉夏「…………まあまあ。」
〇〇(よ、よーし……がんばろう!)}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(初めて作ったドレス。自信はあるつもりだけど……)
琉夏「〇〇。」
〇〇「あ、琉夏くん!」
琉夏「…………」
〇〇「今年はドレスなんだけど……」
琉夏「……うん。」
〇〇「あの……どう?」
琉夏「ギュッてしちゃダメ? ……ちょっとだけ。」
〇〇「えっ!? あっ、もう行かなきゃ!」
〇〇(よ、よーし……がんばろう!)}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(よかった、なんとか成功したみたい!)
琉夏「〇〇、おかえり。」
〇〇「琉夏くん! 見ててくれた?」
琉夏「大人の女の人みたいだった。 そのドレスもサイコーに、カッコよく見えた。」
〇〇「やった!」
琉夏「ちょっと、こっち。」
〇〇「……?」
琉夏「え? いや、抱き心地はどんなかなって。」
〇〇(もう! でも、琉夏くんにほめられちゃった!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(転んじゃった……ドレスもダメになっちゃったし……)
琉夏「おかえり。」
〇〇「あ、琉夏くん……」
琉夏「足、ひねんなかった?」
〇〇「ありがとう、大丈夫。」
琉夏「そっか……飴ちゃんあげる。舐めるとさ、ちょっとだけ幸せになるよ?」
〇〇(琉夏くん、慰めてくれてる……ハァ、大失敗……)}}
***3年目・ウェディングドレス
・友好
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(今年はウエディングドレス。これで最後なんだ……ゼッタイ成功させなきゃ!)
琉夏「〇〇ちゃん。」
〇〇「あ、琉夏くん! 来てくれたんだ。」
琉夏「スゲェ…… ウエディングドレスだ。」
〇〇「うん、3年生恒例なんだよ?」
琉夏「へぇ……」
〇〇「あの……」
琉夏「食べたい……ケーキみたい。」
〇〇「えっ!?」
〇〇「じゃ、行ってくるね!」
〇〇(よーし……高校最後のショー。しっかりしなきゃ!)}}
・好き以上
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(今年はウエディングドレス。これで最後なんだ……ゼッタイ成功させなきゃ!)
琉夏「〇〇。」
〇〇「あ、琉夏くん!」
琉夏「……花嫁さんだ。」
〇〇「うん、3年生恒例なんだよ? ……どうかな?」
琉夏「ヤバい。」
〇〇「えぇと、それは……どっちの意味?」
琉夏「俺の花嫁さんだったらいいのになって意味。」
〇〇「えっ!?」
琉夏「……始まるよ?」
〇〇「うん……」
琉夏「行って? 客席から見てるから。」
〇〇(よーし……高校最後のショー。しっかりしなきゃ!)}}
&bold(){成功}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(やったー! 大成功!)
琉夏「〇〇、おかえり。」
〇〇「琉夏くん! 見ててくれた?」
琉夏「見てたよ?」
〇〇「どうだった?」
琉夏「お姫様みたいだった。 誘拐したくなった。」
〇〇「ふふっ、ありがとう。」
琉夏「でももう、その他大勢の役で見るのはヤダ。」
〇〇「琉夏くん?」
琉夏「なんでも? ほら、写真撮ってやる。」
〇〇(良かった……三年間、手芸部続けて、本当に良かった!)}}
&bold(){失敗}
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(転んじゃった……最後のステージだったのに……)
琉夏「怪我は?」
〇〇「あ、琉夏くん……」
琉夏「足、捻ったりしてない?」
〇〇「うん、大丈夫。」
琉夏「うん……大丈夫。本番ではさ、ちゃんと支えてくれる人がいる。」
〇〇「…………」
琉夏「おいで? あっち、人いないから。」
〇〇「えっ?」
琉夏「ギュってしてあげる。そんで、涙が止まったら、甘いもの食べに行こう。 な?」
〇〇(琉夏くん、慰めてくれてる……)}}

*学園演劇
**主役
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(もうすぐ始まっちゃう……ハァ、やっぱり緊張するな)
琉夏「ジュリエット。」
〇〇「あ、琉夏くん。」
琉夏「誰それ? ロミオだよ? ……あれ、緊張してる?」
〇〇「そう、かな? 琉夏くんは大丈夫そうだね?」
琉夏「ロミオだってば。ドキドキしてるよ? ジュリエット可愛過ぎるから。」
〇〇「ありがとう。ロミオだって、すごく素敵だよ?」
琉夏「ねぇ、恐いなら、俺のことだけ見てろよ。そうすれば、練習の時と変わんない。」
〇〇「そっか……そうだよね!」
琉夏「だろ?」
放送「これより、はばたき学園、学園演劇を開演いたします。」
琉夏「ほら、始まる。行こう。」
:
キャピュレット夫人「汚らわしいモンタギュー! 早く消えておしまい!」
〇〇「ああ、そんな! あの方が、モンタギュー家だなんて! 出会いは早すぎて、知った時には遅すぎたなんて!」
:
〇〇「おぉ、ロミオ……なぜあなたはロミオなの? あの言葉が真実なら、家を捨ててただのロミオに……」
〇〇「月の女神様、どうか気まぐれに、わたしのロミオをここへ……」
〇〇「!! そこにいるのは、誰!?」
琉夏「あなたのロミオです。月に誘われて来ました。」
:
〇〇(わかってはいたけど、すごい人気……)
琉夏「大好きなジュリエット。あなたが僕の名を呼んでくれた。」
〇〇(本当、きれいだな、王子様みたい……)
琉夏「〇〇、リラックス。」
〇〇(いけない! 集中しなきゃ!)
〇〇「女神様が聞いてくださったのね! でも、でも! 見つかったらあなたは殺されてしまう!」
琉夏「あなたに会えたから、悔いはありません。いつ死んだって構わない。」
〇〇「そんなことをおっしゃらないで! 私を愛してくださるなら、生涯をともに生きて。」
琉夏「…………」
〇〇「ねぇ、ロミオ……」
琉夏「…………」
〇〇(どうしよう、琉夏くん、台詞忘れちゃったのかな……)
琉夏「不思議だ……あなたにそう言われると、希望に満たされていく……」
〇〇(良かった……)
〇〇「あぁ、運命の再会をしても、あなたはモンタギュー家……お願いです。家を捨て、ただのロミオになって下さい。」
琉夏「月に誓って、そうします。甘い口づけを交わした時から、もう、僕はあなたのものだ。」
〇〇「待って、これではあまりにも唐突。誓わないで。次に会う時に、恋のつぼみが花開くまで。」
琉夏「そうしよう。でも、僕はまだあなたの返事を聞いていない。」
〇〇「いじわる……わたしの独り言を聞いていたくせに。」
琉夏「それでも、もう一度だけ、お願いです!」
〇〇「……愛しています。」
〇〇(うぅ……しばらく女子の目が怖いかも)
キャピュレット夫人「ジュリエット? そこに誰かいるのですか?」
〇〇「いけない、お母様よ! もう戻らなくては……」
琉夏「このままあなたをさらってしまいたい……」
〇〇「そうして欲しいけど……今は我慢してください。明日、必ず……」
琉夏「明日、必ず……おやすみ、ジュリエット。」
〇〇「待って、恋人同士のお別れの言葉を思い出せない……」
琉夏「それでは、思い出すまでここに居ましょう。」
〇〇「じゃあ、思い出さない。……ああ、意地悪をして、ずっとあなたを帰したくない。」
琉夏「あなたのかごの鳥になれたら……きっと明日、夢の続きをみよう。」
:
〇〇(琉夏くんってすごいな……お芝居だって分かってても、泣けてきちゃった……)}}

**裏方
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇(ふぅ……なんとか間に合ったみたい……)
???「どんな感じ?」
〇〇「あ、琉夏くん。どこ行ってたの?」
琉夏「プラプラ見てた。」
〇〇「もう……ちゃんと手伝った?」
琉夏「手伝ったよ?」
〇〇「……本当?」
琉夏「ホント、ホント。」
放送「これより、はばたき学園、学園演劇を開演いたします。」
琉夏「ほらね、無事に始まった。」
〇〇(もう……でもみんな焦ってないし、いいのかな?)
:
ジュリエット「月の女神様、どうか気まぐれに、わたしのロミオをここへ……」
ジュリエット「!! そこにいるのは、誰!?」
ロミオ「あなたのロミオです。月に誘われて来ました。」
:
〇〇(うん、二人ともいい感じ!)
琉夏「どう?」
〇〇「あ、琉夏くん! これから丁度、名シーンだよ?」
琉夏「うん、ホントだ。」
:
ジュリエット「でも、でも! 見つかったらあなたは殺されてしまう!」
ロミオ「あなたに会えたから、悔いはありません。いつ死んだって構わない。」
:
〇〇「ロミオってすごいな……殺されちゃうかもしれないのに会いに来るなんて。」
琉夏「ああ。でも、ジュリエットがそうさせたんだ。ほら、ここ。」
:
ロミオ「あなたの言葉が、僕を生きる希望で満たすのです!」
:
〇〇「うん……二人とも、すごく情熱的だよね?」
琉夏「でもロミオはね、きっとジュリエットに出会うまで生きてる感じがしなかったんだ。」
〇〇「そう言えば、ジュリエットに出会うまで、軽薄な感じだった。」
琉夏「でも、変われた。……そうだろ?」
〇〇「うん、だから世界中の恋人の憧れになったんだね?」
琉夏「やっぱり、ジュリエットやりたかった?」
〇〇「うん……ちょっとね?」
琉夏「じゃあ、ここから、聞いてて。」
〇〇「……?」
:
ジュリエット「待って、恋人同士のお別れの言葉を思い出せない……」
ロミオ「それでは、思い出すまでここに居ましょう。」
ジュリエット「じゃあ、思い出さない。……ああ、意地悪をして、ずっとあなたを帰したくない。」
ロミオ「あなたのかごの鳥になれたら……きっと明日、夢の続きをみよう。」
:
琉夏「憶えた?」
〇〇「う、うん、だいたいだけど……」
琉夏「よし。」
〇〇「……?」}}




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