文化祭会話

1年目

不二山「柔道部の一大イベントです! よろしくお願いします!」
〇〇「不二山くん。」
不二山「〇〇。」
〇〇「お疲れさま。どう? お客さんの反応。」
不二山「まあまあ。人数はそこそこ集まるんじゃねぇかな。」
不二山「イケメンとか言われるようなやつらにもビラ配り頼んでるし。」
〇〇「そうなの!? いつのまに……」
不二山「その辺、うまく回さねぇと成り上がれねーだろ。」
不二山「さてと、場所変えてもう一押ししてくる。じゃな。」
〇〇(イベント、上手くいくといいなぁ)

2年目

〇〇「あっ! 不二山くん!」
不二山「〇〇。……見つかったか。」
〇〇「もう……教室にいないと思ったら練習してたんだ?」
不二山「まあな。そういうおまえは?」
〇〇「わたしは不二山くんを探してくるように頼まれたの。」
不二山「ふーん。じゃあついでに焼きソバも頼む。」
〇〇「……はい?」
不二山「あとアメリカンドッグとじゃがバタとスポーツドリンク。」
不二山「それ持って部室に探しに来い。そしたら教室に戻る。」
〇〇「え……ええっ!? ちょっと待っ……」
不二山「じゃあな。」
〇〇(行っちゃった……うぅ、いいようにお使いさせられてる?)

3年目

〇〇(あ、あそこにいるのは……)
〇〇「不二山くん!」
不二山「〇〇。今回はちゃんと休憩中だぞ。」
〇〇「ふふ、わたしも。今年は練習しないの?」
不二山「まあな。最後の1回くらいは、柔道じゃなくてもいい気がした。なんか、もったいねーかなって。」
〇〇「うん……そっか。」
不二山「けど、いざとなるとどうしていいかわかんねーのな。おまえのオススメは?」
〇〇「わたし? うーん、そうだなぁ……」
不二山「どっか見て回るんだったら一緒に連れてってくれ。その方が楽しそうだ。」
〇〇「ふふっ! うん、じゃあ行こっか!」
不二山「押忍。頼んだ。」
〇〇(さて、どこから回ろうかな!)

出展

クラス出展

1年目・メイド喫茶

  • 友好
〇〇「紅茶とサンドイッチ、お待たせしました。」
〇〇(ふぅ……こんなにお客が来るなんて想像してなかった……)
不二山「いいにおいがする……」
〇〇「あっ、不二山くん。いらっしゃいませ。」
不二山「ホットドッグだろ、これ。」
〇〇「うん、あるよ。」
不二山「じゃ、それ一個とスポーツドリンク。」
〇〇「かしこまりました!」
不二山「……ていうかさ、そのカッコ。一瞬誰だか分かんなかったぞ。」
〇〇「えっ、そう?」
不二山「うん。なんか、いつもより女っぽい。」
〇〇(褒められてるんだよね……)
  • 好き以上
〇〇「紅茶とサンドイッチ、お待たせしました。」
〇〇(ふぅ……けっこう忙しいな)
不二山「あ。」
〇〇「あ、不二山くん。……どうしたの?」
不二山「部屋、間違えたのかと思った。ここ喫茶店だよな?」
〇〇「そうだよ?」
不二山「そっか。なんでもいい、食いモンと飲みモンくれ。」
〇〇「えーっと……じゃあ、おすすめのホットドッグとスポーツドリンクでいい?」
不二山「うん。」
〇〇「では、ホットドッグとスポーツドリンク、一つずつお願いしまーす!」
不二山「似合うな、そういうの。ちょっとドキッとしたけど。」
〇〇(褒めてくれたのかな?)
成功
不二山「このホットドッグ、うめぇ。」
〇〇「ホント? 食べ物は全部手作りなんだよ。」
不二山「ふーん。やっぱ作り置きの売り物とは違うもんなんだな。」
〇〇「なんか優しい味って気がする。ごちそうさま。」
不二山(やったー! 不二山くんに褒められちゃった!)
失敗
不二山「!!!」
〇〇「どうかした?」
不二山「このホットドッグ、冷てぇとこあるし、パンが水分でベチャッとしてるぞ……」
不二山「正直、マズイ。」
(うう……大失敗……)

2年目・お化け屋敷

  • 友好
〇〇「お化け屋敷でーす。怖いですよ~!」
〇〇(ふぅ……客寄せって、大変……)
不二山「よ、お疲れ。」
〇〇「あ、不二山くん。」
不二山「繁盛してるか?」
〇〇「まあ、ぼちぼち?」
不二山「そっか。なら、俺も客になってみるかな?」
〇〇「ふふっ、それじゃお客様一名、ご案内お願いしまーす!」
  • 好き以上
〇〇「お化け屋敷でーす。怖いですよ~!」
〇〇(ふぅ……客寄せって、大変……)
不二山「〇〇。どうだ、繁盛してるか?」
〇〇「あっ、不二山くん。結構お客さん来てくれるよ。」
不二山「そっか……ヒマなら食べ歩きにでも誘おうと思ったんだけどな。」
不二山「よし、せっかく来たんだし、俺も客になってみるか。」
〇〇「ふふっ、それじゃお客様一名、ご案内お願いしまーす!」
成功
不二山「おおっ!」
〇〇「あ。おかえり、不二山くん。」
不二山「押忍、ただいま。最後の仕掛け、ちょっとビビッた……」
不二山「うん、これだけ良く出来てりゃみんな大満足だろ。」
〇〇(やったー! 大成功!)
失敗
不二山「ハァ……」
〇〇「あ……不二山くん、お帰り。」
不二山「おい、お化けいねーぞ?」
〇〇「えっ!? たくさんいたと思うけど……」
不二山「いねーって。照明もなんか明るいし、作りも雑だし、全然怖くねぇ。」
〇〇(うぅ……大失敗みたい)

吹奏楽部

1年目・クラシック

  • 友好
〇〇(今年の演目はクラシック。ちょっと緊張……)
不二山「〇〇。」
〇〇「あれ? 不二山くん。こんなところへどうしたの?」
不二山「おまえの初舞台だろ? 見に来た。」
〇〇「ありがとう。でも、緊張するな……」
不二山「なんだ、クラシックなんてノラ〜リと演奏するだけだろ?」
不二山「開演だ。気合入れてけ!」
〇〇(よし、がんばろう!)
  • 好き以上
〇〇(今年の演目はクラシック。ちょっと緊張……)
不二山「いた、〇〇。」
〇〇「不二山くん。来てくれたんだ?」
不二山「うん。おまえ、緊張してるんじゃねーかと思って。」
〇〇「う、うん。緊張してる……」
不二山「俺もそうだから解る。試合前なんか、震えが止まんねぇんだ。」
〇〇「不二山くんも?」
不二山「まあな。武者震いとも言う。」
〇〇「あ、なるほど! ふふっ。」
不二山「おまえもきっと大丈夫だ。心配すんな。」
〇〇(不二山くん……よし、がんばろう!)
成功
〇〇(よかった! 大成功!)
不二山「よ。」
〇〇「不二山くん。どうだった?」
不二山「気の利いたことは言えねーけど、すげぇ良かった。」
不二山「知ってる曲だったし、こういうのならまた聴きてぇ。」
〇〇(やった! 不二山くんにほめられた!)

〇〇「やった、大成功!」
???「コホン!」
〇〇「あっ、氷室先生!」
氷室「今日の演奏をどう評価する。」
〇〇「あの、上手く出来たかな、と……」
氷室「フム……私もそう思う。初めての演奏会にしては、上出来だ。」
〇〇「やった!」
氷室「しかし! コホン……改善の余地はいくらでもある。これで満足せず、練習を重ねるように。」
〇〇「はい! ありがとうございました!」
失敗
〇〇(ハァ……大失敗……)
不二山「…………」
〇〇「 あ、不二山くん。」
不二山「おまえの演奏のところで目が覚めた。ヒデェ音だったから……」
〇〇(うう……もっと練習しておけばよかった……)

〇〇「ハァ〜〜 大失敗……」
???「コホン!」
〇〇「あっ、氷室先生!」
氷室「君にとって初めての演奏会となったが……今日の演奏をどう評価する。」
〇〇「あの……私のせいで……」
氷室「フム……そう思うか?」
〇〇「はい。」
氷室「それでは、君のやるべきことはただ一つ。後悔のための時間はない。あるのは次への準備期間だ。」
〇〇「……はい。」
氷室「よろしい。次回に期待する。」
〇〇「はい!」

2年目・ゲームミュージック

  • 友好
〇〇(今年の演目はゲームミュージック。ちょっと緊張してきた……)
不二山「よ。」
〇〇「あ、 不二山くん。見に来てくれたの?」
不二山「まあな。ゲームの曲やるんだって?」
〇〇「うん。知っている人が多そうだから緊張するよ……」
不二山「そうなのか?」
不二山「俺はあんまり詳しくねーから、おまえが間違えてもきっと気付かねーから安心しろ。」
〇〇(そういう問題じゃ……よし、がんばろう!)
  • 好き以上
〇〇(今年の演目はゲームミュージック。ちょっと緊張してきた……)
不二山「よ、〇〇。」
〇〇「あ、 不二山くん。見に来てくれたの?」
不二山「うん。緊張してるおまえ見に。」
〇〇「もう! すごく緊張してるんだから……」
不二山「知ってる。だから気合入れに来た。」
〇〇「あ……」
不二山「な、こうして背中を軽く叩かれると、ちょっと安心しねぇ?」
〇〇「うん……ありがとう、不二山くん。」
不二山「がんばれ。」
〇〇(……よーし、がんばろう!)
成功
〇〇(よかった! 大成功!)
不二山「よ。お疲れ。」
〇〇「あっ。不二山くん。」
不二山「大成功だな。ゲームの曲って、結構いいんだな。」
〇〇(やった! 不二山くんにほめられた!)

〇〇「やった、大成功!!」
〇〇「あっ、氷室先生!」
氷室「今日の演奏をどう評価する。」
〇〇「はい、上手く出来たかな、と……」
氷室「私もそう思う。1年の部員達も君たち2年から良い影響を受けていた。上出来だ。」
〇〇「やったー!」
氷室「コホン!」
〇〇「…………」
氷室「慢心することなく、次の演奏会に向けて努力を怠らぬよう。」
氷室「君は今や、吹奏楽部のキーパーソンだ。いいな?」
〇〇「はい! ありがとうございました!」
失敗
〇〇(ハァ……大失敗……)
不二山「なあ、どんなゲームなんだ? この曲のって。」
〇〇「えっ……?」
不二山「あんなに耳障りだと、ゲームに集中できねーだろ?」
〇〇(うう……もっと練習しておけばよかった……)

〇〇「ハァ〜〜 大失敗……」
???「コホン!」
〇〇「あっ、氷室先生!」
氷室「…………」
〇〇「あの……すみません。」
氷室「君はこの1年間、出来る限りのことをしたと胸をはって自分に言えるか?」
〇〇「…………」
氷室「今日一日、そのことをじっくり自分に問うてみろ。」
氷室「努力を怠る者に音楽は応えない。明日からは、新たなチャレンジが始まる。」
〇〇「……はい。」
氷室「よろしい。次回に期待する。」
〇〇「はい!」

3年目・サードストーリー

  • 友好
〇〇(今年の演目は"サードストーリー"。会場は満員みたい……)
不二山「すげぇな、超満員じゃん。」
〇〇「あ、 不二山くん。うん、緊張してきたよ……」
不二山「もう3回目なんだろ? いい加減慣れろよ。」
〇〇「う、うん……」
不二山「がんばれ。高校最後のステージなんだ、悔いのねーようにな?
〇〇(そうだよね……うん、がんばらなきゃ!)
  • 好き以上
〇〇(今年の演目は"サードストーリー"。会場は満員みたい……)
不二山「〇〇。どうだ、調子は?」
〇〇「あ、 不二山くん。お客さんがいっぱいで緊張してきた……」
不二山「ああ、すげーな。みんなおまえたちの演奏に期待してるんだ。」
〇〇「う、うん……」
不二山「おれもその一人。だから、一言伝えに来た。」
〇〇「えっ?」
不二山「高校最後のステージ、悔いのねーようにやって来い。」
不二山「で、成功しても失敗しても笑ってろ。また会いに来るから。」
〇〇(不二山くん……うん、最後のステージ、がんばろう!)
成功
〇〇(よかった! 大成功!)
不二山「お疲れ。」
〇〇「あっ、不二山くん。上手くいったよ!」
不二山「うん、いいステージだった。おまえもいい顔だな?」
〇〇「不二山くんに応援してもらえたから、わたし……」
不二山「そっか……ならよかった。」
〇〇(高校最後のステージ、上手くいってよかった……!)

〇〇「やった!! 高校最後の演奏会は大成功!!」
???「コホン!」
〇〇「あ、氷室先生!」
氷室「ぶっ放したな?」
〇〇「はい、ぶっ放しました!!」
氷室「すばらしい。まさに、諸君の3年間の集大成だ。」
氷室「本当によくやった。君は我が吹奏楽部の誇りだ。」
〇〇「わたしが、ですか?」
氷室「そうだ。部員たちがひとつにまとまったのは、やはり君がいたからだろう。」
氷室「君が今後、吹奏楽を続けるかどうかは君次第だ。しかし、吹奏楽部での三年間は、きっとこれからの君の人生を豊かな物にしてくれる。そのことを忘れないでほしい。」
〇〇「はい! 三年間、ありがとうございました!」
〇〇(三年間、吹奏楽を続けて本当に良かったな……)
失敗
〇〇(うう……大失敗。高校最後の演奏なのに……)
不二山「お疲れ。」
〇〇「あ、不二山くん……」
不二山「人間、誰でも失敗はある。ただーー」
不二山「今回はおまえ一人だけが目立ったけどな?」
〇〇(うう……もっと練習しておけばよかった……)

〇〇「大失敗……高校最後の演奏会なのに……」
???「どうした?」
〇〇「氷室先生……すみません。やっぱり練習不足でした……」
氷室「私もそう思う。それで……君はどうする?」
〇〇「わたしは……」
氷室「確かに今日の演奏は褒められたものではない。しかし、それでも音楽は素晴らしい……」
氷室「私は君に、今、何かを学んで欲しい。しっかり、今の気持ちを噛みしめろ。そして明日からは、次の目標に向かって歩き出せ。」
氷室「後悔のための時間はない。あるのは、新たなチャレンジへの準備期間だけだ。」
〇〇「……はい! 最後まで、ありがとうございました!」
〇〇(最後に失敗しちゃったけど、三年間、吹奏楽を続けて良かったな……)

美術部

1年目・デッサン展示

  • 友好
〇〇(今年はデッサン展。たくさんの人に見て欲しいな)
不二山「〇〇。」
〇〇「不二山くん。来てくれたんだ。」
不二山「うん。へー……こういうの、どうやって描くんだ?」
〇〇「興味がわいた?」
不二山「少し。ちょっと回ってくる。」
〇〇「うん、ゆっくり見ていって。」
  • 好き以上
〇〇(今年はデッサン展。たくさんの人に見て欲しいな)
不二山「〇〇。」
〇〇「不二山くん。来てくれたんだ。」
不二山「うん。おまえの描く絵、気になった。」
〇〇「あ、わたしの絵は……」
不二山「いい。当てる。」
〇〇「できるの?」
不二山「おまえの反応見て決める。」
〇〇「と、いうことは……」
不二山「うん。一緒に見る。ついて来い。」
〇〇「ふふ、はーい。」
成功
不二山「俺、絵心なんてもん持ち合わせてねーから評価とかはできねぇけど。」
不二山「おまえの描く絵、いいな、なんか。うまく言えねーけど。」
〇〇(やった! 不二山くんにほめられた!)
:
宇賀神「展示は大成功。星の導きの通り。」
〇〇「うん、あと宇賀神さんのがんばりもね。」
宇賀神「それはバンビも。あなたが星の光りを呼び寄せた。」
〇〇「ふふっ、がんばったもんね?」
宇賀神「うん……」
〇〇(やった、大成功! 頑張った甲斐があったな)
失敗
不二山「なあ。デッサンてやつはなにか物を見ながら描くんだよな?」
〇〇「うん、そうだよ。」
不二山「おまえ、なにを見ながら描いたんだ?」
不二山「わかんねー……」
〇〇(うう、もっと丁寧に描けばよかった……)

宇賀神「星に陰り……展示は失敗。」
〇〇「わたしたちの絵、あまり見てもらえなかったね。」
宇賀神「星の巡りは悪くなかった。成功を引き寄せる努力を怠ったのが原因。」
〇〇「わたしがもっとちゃんとしてれば……」
宇賀神「バンビのせいだけじゃない。次もある。」
〇〇(うう、大失敗。もっと頑張ればよかった)

2年目・油絵展

  • 友好
〇〇(今年は油絵展示。お客さん、増えてきたな)
不二山「〇〇。」
〇〇「あっ、不二山くん。来てくれたんだ。」
不二山「うん。これ、花椿?」
〇〇「うん、そうだよ。」
不二山「圧巻だな、こう並んでると。見てくる。」
〇〇「うん、ごゆっくり!」
  • 好き以上
〇〇(今年は油絵展示。お客さん、増えてきたな)
不二山「〇〇。」
〇〇「あっ、不二山くん。来てくれたんだ。」
不二山「うん。見てたから。気合い入れて描いてたの。それを見に来ない理由がねぇ。」
〇〇「そっか……ありがとう。」
不二山「うん。行ってくる。」
成功
不二山「へぇ……花椿だ。」
〇〇「ちゃんと描けてる?」
不二山「うん。おまえのが一番、特徴出てる。本人見たら、すげー喜ぶんじゃねぇ?」
〇〇(やった! 不二山くんにほめられた!)

〇〇「宇賀神さん、お疲れ様。」
宇賀神「お疲れ様……大変だった。」
〇〇「うん、お客さんたくさん来てくれたもんね。良かった!」
宇賀神「星の導きと……バンビ、あなたの力。」
〇〇「みんなの、ね。特に宇賀神さんもがんばってたし。」
宇賀神「……」
〇〇「?」
宇賀神「うん……がんばった。」
〇〇(やった、大成功! 頑張った甲斐があったな)
失敗
不二山「おまえ、花椿に恨みでもあんの?」
〇〇「えっ!? ないよ、そんなの!」
不二山「そっか。それ、ちゃんと言っといたほうがいい。ダチ、減らしたくねぇだろ?」
〇〇(うう……もっと丁寧に描けばよかった……)

〇〇「宇賀神さん、お疲れ様……」
宇賀神「バンビ……お疲れ様。でもあまり疲れてはいない。」
〇〇「ぜんぜん来なかったもんね、お客さん。」
宇賀神「星は人の努力を見ている。これはその結果。」
〇〇「ごめん、わたしが……」
宇賀神「星は、まだバンビと共にある。落ち込まないで。」
〇〇(うう、大失敗。もっと頑張ればよかった)

3年目・壁画展示

  • 友好
〇〇(今年はみんなで作った壁画展示。お客さんもたくさん来てくれてる!)
不二山「〇〇。」
〇〇「あ、不二山くん。来てくれたんだ。」
不二山「うん。なんかすげーのがあるって聞いて。あ、これか。たしかにすげーな。でけぇ。」
〇〇「ふふ、ゆっくり見ていって!」
  • 好き以上
〇〇(今年はみんなで作った壁画展示。お客さんもたくさん来てくれてる!)
不二山「〇〇。」
〇〇「あ、不二山くん。来てくれたんだ。」
不二山「美術部ラストだってすげー集中してたろ? おまえ。気合いも入れて。」
不二山「だから絶対に見に来ようと思ってた。」
〇〇「不二山くん……ありがとう。」
不二山「うん。行ってくる。」
成功
不二山「…………」
〇〇「不二山くん?」
不二山「なんだろうな。涙出そうになった。すげーよ、おまえ。美術部全員。お疲れ。」
〇〇(やった! 不二山くんにほめられた!)

宇賀神「ここまで上手くいくとは思わなかった……」
〇〇「お客さん、たくさん来てくれたね!」
宇賀神「バンビの力が大きい。わたしの予測を、さらに超えていた。」
〇〇「そんなことないよ。みんなでがんばったんだもん。」
宇賀神「でもやっぱり、バンビが描いた教会が一番好き。」
〇〇「ふふっ、ありがとう!」
宇賀神「最後の文化祭、バンビといい思い出が作れてよかった……」
〇〇「宇賀神さん……」
〇〇(やった、大成功! 高校最後の年に、いい思い出ができたな……)
失敗
「…………」
〇〇「不二山くん?」
不二山「あそこの担当のヤツ。時間、足りなかったのか?」
〇〇「えっ?」
不二山「もったいねー。記念作品なのにな。」
〇〇(わたしの担当のところだ……うう、もっとがんばって描けばよかった)

宇賀神「この結果は、予測できなかった。」
〇〇「お客さん、もっと来て欲しかったね……」
宇賀神「いくら星が輝いていても、努力を怠れば結果は出ない。」
〇〇「ごめん、わたしが足を引っ張ったせいで……」
宇賀神「最後の文化祭、いい思い出にしたかったけれど、仕方ない……」
〇〇「宇賀神さん……」
〇〇(高校最後の文化祭だったのに……もっと頑張ればよかった)

生徒会執行部

1年目・雑用

  • 友好
〇〇「ガムテープとマジック、買ってきました!」
〇〇(雑用って大変だと思ってたけど、予想以上かも……)
不二山「よ。」
〇〇「あ、不二山くん。」
不二山「おまえが見えたからさ、ちょっと覗いてみた。忙しそうだな?」
〇〇「うん、すごく……」
不二山「力仕事なら手伝えるぞ?」
〇〇「ホント?じゃあ、そのダンボールを……」
不二山「どれどれ?」
  • 好き以上
〇〇「ガムテープとマジック、買ってきました!」
〇〇(雑用って大変だと思ってたけど、予想以上かも……)
不二山「よ、◯◯。」
〇〇「あ、不二山くん。」
不二山「やっぱ予想通りか……忙しいんだろ?」
〇〇「う、うん……」
不二山「部外者でもいいならなんか手伝う。力仕事メインで。」
〇〇「ホント?じゃあ、このダンボールを……」
不二山「よしきた。」
成功
〇〇「このダンボールはOK!あとはガムテープで留めて……」
不二山「これで終わり?」
〇〇「うん、手伝ってくれてありがとう!」
不二山「一箇所に箱がまとめてあったからな。楽勝だ。おまえの指示も分かり易かったし。」
〇〇(やった!不二山くんにほめられた!)

〇〇「紺野先輩、お疲れ様です。」
紺野「君もお疲れ様。今日は問題もなく終えられて、良かったね。」
紺野「今度反省会があるけど、この調子ならそんなに反省点もなさそうかな。」
〇〇(やった、大成功!頑張った甲斐があったな)
失敗
〇〇「あれ?このダンボールは空っぽ?」
〇〇「これ、中身なんだろう……」
〇〇「ふぅ……これで終わりかな?」
不二山「箱に入ってるものが何なのかわかるように、書いておいたらどうだ?」
〇〇(ううっ……大失敗……)

〇〇「紺野先輩、お疲れ様です……」
紺野「お疲れ様……今日はミスが多かったね。いろんな人に迷惑もかけてしまったし……」
紺野「反省会では、悪かった点をしっかり分析して、次回への教訓にしよう。」
〇〇(うう、大失敗。もっと頑張ればよかった)

2年目・資材担当

  • 友好
〇〇「この演劇部用の資材を……あれ、誰もいないし。」
〇〇(ふう……みんな出払っちゃたみたい)
不二山「押忍。」
〇〇「あ、不二山くん。どうしたの?」
不二山「生徒会に用はねーけど、おまえの声が聞こえたからさ。」
女子生徒「失礼します、すみません!1年A組ですが電源タップ、余ってませんか!?」
〇〇「電源タップ?えっと、ちょっと待ってて……」
不二山「その木材、どこに持ってけばいいんだ?」
〇〇「もしかして、手伝ってくれるの?」
不二山「人手がないんだろ? ほら、貸してみろ。」
  • 好き以上
〇〇「この演劇部用の資材を……あれ、誰もいないし。」
〇〇(ふう……みんな出払っちゃたみたい)
不二山「押忍、お疲れ。」
〇〇「あ、不二山くん……」
不二山「おい、大丈夫か?汗だくじゃねーか。」
〇〇「う、うん。この木材を、あのダンボールに詰めて、それからーー」
女子生徒「失礼します、すみません!1年A組ですが電源タップ、余ってませんか!?」
〇〇「電源タップ?えっと、ちょっと待ってて……」
不二山「おい、その木の束貸せよ。力仕事のほうは俺がやるから。」
〇〇「手伝ってくれるの?ありがとう……!」
成功
〇〇「はい、電源タップ。たこ足にならないように気を付けて使ってね。」
女子生徒「はい、ありがとうございました!」
不二山「この箱、どこ置けばいい?」
〇〇「それは入り口の横に。ありがとう!」
不二山「ここだな……よし。」
不二山「完了。キレイに片付いたな?」
〇〇(うん、上手く片付いた♪)

〇〇「お疲れ様でした、紺野先輩。」
紺野「お疲れ様、君も頑張ったな。今日は大きな問題もなくて良かった。」
紺野「今日の経験は形に残して、後輩に伝えていこう。」
〇〇(やった、大成功!頑張った甲斐があったな)
失敗
〇〇「ええと、木材を入れるダンボール、どこだっけ?」
〇〇「えっと、電源タップは……あれ?」
〇〇「よいしょ!これで終わりかな?」
不二山「やっと終わりか?時間がかかったな。」
不二山「バラついて場所が混乱しねーように、種類ごとにモノを分けといたらどうだ?」
〇〇(ううっ……大失敗……)

〇〇「お疲れ様でした。紺野先輩……」
紺野「うん、君もお疲れ。今日は反省すべき点が多い1日だったな……」
紺野「今度の反省会も大変なことになりそうだな。君も反省点をまとめておくといいよ。」
〇〇(うう、大失敗。もっと頑張ればよかった)

3年目・フロア担当

  • 友好
〇〇「このジュースとお菓子、迷子センターに運んでね。あ、それは廊下に並べてーー」
〇〇(ふぅ、フロア担当ってすることが多くて大変……)
不二山「押忍。」
〇〇「あ、不二山くん。どうしたの?」
不二山「あのさ、迷子ってどうしたらいいんだ?」
〇〇「連れてきてくれたの? わかった、あとは任せて。」
  • 好き以上
〇〇「このジュースとお菓子、迷子センターに運んでね。あ、それは廊下に並べてーー」
〇〇(ふぅ、フロア担当ってすることが多くて大変……)
不二山「押忍、〇〇。」
〇〇「あ、不二山くん。どうしたの?」
不二山「お前を食べ歩きにでも誘おうと思って来たら、途中で見つけた、迷子。」
〇〇「連れてきてくれたの?ありがとう!」
不二山「うん。」
成功
〇〇「よかった!お母さん、すぐに見つかって。」
不二山「聞き込みとか、校内放送とかすげぇ手際いいな、おまえ。」
〇〇「あの子がすぐ泣き止んでくれたからね?」
不二山「うん。おまえの話、ちゃんと聞いてたもんな。本物の保育士みたいだったぞ。」
〇〇(やった!不二山くんにほめられた!)

〇〇 最後の文化祭も大成功!
〇〇(先輩らしいところも見せられたし。高校生活最後の年に、いい思い出ができたな……)
失敗
迷子「グスッ……おかあさんどこー!?」
〇〇「うーん、泣き止んでくれないとなにも聞き出せないよ……」
〇〇「よかった……お母さん、やっと見つかった。」
不二山「ハァ……泣かれっぱなしで、生徒会室が保育園みたいになったな。」
不二山「あとで手伝ってくれた人にお礼言っとけ?」
〇〇(ううっ……大失敗……)

〇〇 あ〜あ、大失敗。なんでこんなことになっちゃったんだろう……
〇〇(高校生活最後の文化祭だったのに……もっと頑張ればよかった)

手芸部

1年目・カジュアル服

  • 友好
〇〇(今年はカジュアル服。ステージ、上手にこなさなきゃ……)
不二山「よ。」
〇〇「あ、不二山くん。」
不二山「あれ? なんかいつもと雰囲気が違う。……あぁ、化粧してるのか。ふーん、ちょっと女度が増して見えるぞ。」
〇〇「そ、そう?」
不二山「始まるのか。張り切りすぎてコケるなよ?」
〇〇(よーし、がんばろう!)
  • 好き以上
〇〇(今年はカジュアル服。ステージ、上手にこなさなきゃ……)
不二山「〇〇。」
〇〇「あ、不二山くん。見に来てくれたの?」
不二山「様子見に、ちょっとな。…………」
〇〇「どうかした?」
不二山「いつもと雰囲気が違く見える。……化粧してるせいかな?」
〇〇「そう?」
不二山「うん。そういう感じも悪くねぇ。」
不二山「時間だな。よし、行って来い!」
〇〇(ふふっ! よし、がんばろう!)
成功
(よかった、大成功!!)
不二山「おまえ、なんか歩き方とかカッコよかったぞ?」
〇〇「ホント? ありがとう!」
不二山「こんな才能もあったんだ。すげえ。」
〇〇(やった! 不二山くんにほめられた!)
失敗
(うう、転んじゃった……)
不二山「大丈夫かよ、おい。」
〇〇「不二山くん。転んじゃったよ……」
不二山「転びやすい服でもねぇだろうに。不思議なやつだな……」
(ハァ……大失敗……)

2年目・パーティードレス

  • 友好
〇〇(今年はパーティドレス。優雅にみせなきゃね!)
不二山「へぇ……」
〇〇「あ、不二山くん。見に来てくれたの?」
不二山「まあな…… ていうか、そのカッコ。パーティーにでも行くみたいだな?」
〇〇「う、うん。パーティードレスだからね?」
不二山「そっか。よく似合ってる、おまえに。」
不二山「始まるのか。じゃ、がんばってこい!」
〇〇(うん、がんばろう!)
  • 好き以上
〇〇(今年はパーティドレス。優雅にみせなきゃね!)
不二山「よ、〇〇。」
〇〇「あ、不二山くん。見に来てくれたの?」
不二山「うん。すげぇキレイだ、おまえ。」
〇〇「あ、ありがとう。ちょっと照れちゃうな……」
不二山「……参ったな。現時点でおまえがトップだ。自信持って行って来い。」
〇〇(不二山くん……よーし、がんばるぞ!)
成功
不二山「お疲れ。」
〇〇「あ、不二山くん。」
不二山「おまえの出る順番、聞いておいてよかった。じゃなきゃおまえだって気付かなかったと思う。いい意味で大変身されちまったからな?」
〇〇(やった! 不二山くんにほめられた♪)
失敗
〇〇(うう、転んじゃった……)
不二山「あーあ……大丈夫かよ?」
〇〇「不二山くん。転んじゃったよ……」
不二山「転んだな。あれだけハデに転ばれると、しばらく頭に残りそうだな。」
〇〇(ハァ……大失敗……)

3年目・ウェディングドレス

  • 友好
〇〇(ショーも今年で最後。がんばって作った、ウエディングドレス……)
不二山「よ。」
〇〇「あ、不二山くん。」
不二山「へぇ……すげぇ。間近で見たの、初めてだ。」
〇〇「ウエディングドレス?」
不二山「それを着た女の人も。うん、綺麗だと思う。」
〇〇「ありがとう……!」
不二山「自信持って行けよ!」
〇〇(うん、がんばろう!)
  • 好き以上
〇〇(ショーも今年で最後。がんばって作った、ウエディングドレス……)
不二山「〇〇。」
〇〇「あ、不二山くん。」
不二山「…………すげぇ綺麗だ、おまえ。」
〇〇「あ、ありがとう!」
不二山「そっか……うん。ドレスもいいな。」
〇〇「?」
不二山「白無垢がいいと思ってたけど、ドレスも考えとこ。」
〇〇「???」
不二山「隣に誰もいなくてよかった。よし、行って来い!」
〇〇「う、うん?」
〇〇(よし、最後のステージ、がんばろう!)
成功
〇〇(よかった、大成功!)
不二山「…………」
〇〇「あれ、不二山くん? どうかした?」
不二山「いま見すぎると、本番で新鮮味が減るかと思って。」
〇〇「???」
〇〇「カーテンコールだ……またステージに出なきゃ。」
不二山「マジかよ!? もう一回見たいって気持ちは分かるけどさ。本当に綺麗だもんな、今日のおまえ。」
失敗
〇〇(うう、転んじゃった……)
不二山「大丈夫か?」
〇〇「不二山くん。転んじゃったよ……」
不二山「うん。そのカッコのときは、一人で歩くなって事だ、きっと。」
不二山「本番はしっかり支えてやるから安心しとけ。」
〇〇(? ハァ……でも、心残りだな)

学園演劇

主役

不二山「〇〇。」
〇〇「あ、不二山くん……」
不二山「緊張しすぎじゃねーか?」
〇〇「だって、失敗したらって思ったら……」
不二山「観客全員にいいとこ見せようって思うからだろ。そんなん。」
〇〇「う……」
不二山「俺さ。練習のときから気に入ってんだ、おまえの殺陣。」
〇〇「えっ?」
不二山「今日、ここにいる人間でそこまで見てるのは、俺だけだ。絶対。」
〇〇「不二山くん……」
放送「これより、はばたき学園、学園演劇を開演いたします。」
不二山「行くぞ、総司。一番の出来は、俺だけに舞台の上で見せろ。」
〇〇「……はい、先生!」

不二山「総司!」
〇〇「近藤先生っ……ゲホッ、ゲホッ! 申し訳、ありません。」
不二山「いい、しゃべるな。立てるか?」
〇〇「は、い………………」
不二山「……どうした?」
〇〇(……どうしよう。いきなり立とうとしたから本当に立ちくらみ……)
不二山「…………少しの間、ガマンしろ。」
〇〇「え……」
:
不二山「掴まったか? 行くぞ。」
〇〇「は、はい……」
〇〇(不二山くんに迷惑かけちゃった……)

〇〇「不二山くん、ごめんね。」
不二山「ああ。それより横になれ。頭に血が回るように足の下に何か敷いて。」
〇〇「うん……慣れてるね? 不二山くん。」
不二山「全部、子どもの頃に親がやってくれたことだから体が覚えてるんだろうな。」
〇〇「えっ?」
不二山「弱かったから、体。ちょっと動いただけで息切れするくらい。横抱きで運ばれるのがイヤでよく暴れた。カッコ悪くて。」
〇〇「そうだったんだ……」
不二山「うん。…………」
〇〇「不二山くん?」
不二山「親の気持ちがわかった。……大切なヤツが目の前で倒れたら誰だってああする。」
〇〇(え……?)
不二山「そろそろ出番だ、行って来る。ちゃんと寝てろよ?」
〇〇(体、弱かったんだ……いろいろ大変だったのかな、不二山くん)

裏方

〇〇(ふぅ、なんとか間に合った……)
不二山「疲れた……」
〇〇「あ、不二山くん。手すり、大丈夫だった?」
不二山「うん、なんとか直った。あんなに脆い造りで大丈夫なんか? あれ。ちょっと叩いたくらいでバキッはねーよ。」
〇〇「……ちょっと?」
不二山「ちょっとだ。……ん? 違ったか?」
放送「これより、はばたき学園、学園演劇を開催いたします。」
〇〇「あ、始まるよ!」
不二山「おう。少しゆっくりできるな。」

〇〇「あ、不二山くん。おかえりなさい。」
不二山「ただいま。」
近藤「総司!」
沖田「近藤先生っ……ゲホッ、ゲホッ! 申し訳、ありません。」
近藤「いい、しゃべるな。」
不二山「…………このあとからどんどん弱ってくんだっけ。こいつ。」
〇〇「うん……」
不二山「新撰組の仲間、以外に心の支えになるようなヤツっていたんかな。」
〇〇「心の支え?」
不二山「うん。例えば、俺にとってのおまえみたいな。」
〇〇「えっ……」
近藤「立てるか?」
沖田「は、い……」
不二山「歴史上の人物で、本当はどんな人なんかはわかんねーけど。そういうヤツがいなかったんだとしたら……ツレェよな。」
〇〇「不二山くん……」
不二山「第一幕、終了か。あっち、行ってくる。」
〇〇「うん。」
〇〇(不二山くん……)




更新日時:2022/01/21 08:28:05
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最終更新:2022年01月21日 08:28