単独

繁華街

『待ち合わせ場所』

〇〇「設楽先輩!」
設楽「……」
〇〇「こんにちは。どこに行…… えっ? まっ、待って!」
設楽「……何か用か?」
〇〇「いえ、とくに用があるわけじゃないんですけど。」
設楽「……」
〇〇「だって、せっかく会ったから…」
設楽「だったらなんだ。偶然の出会いに驚いたり、喜びを分かち合ったりでもしたいのか?」
設楽「だいたいこんなの偶然とは言えないんだよ。今日ここを通ったのは5回目だ。」
〇〇「5回目!?」
設楽「そこの青い看板を見たのが5回目だから絶対そうだ。」
設楽「5回のうち1回会ったところでなんだっていうんだ。」
〇〇「そんなに行ったり来たり何してるんですか?」
設楽「迷ってるみたいに言うな。ここで待ち合わせてるから確認しに来てるだけだ。」
〇〇「その青い看板のお店で待ち合わせ?」
設楽「……待ち合わせっていうか、そこの前に車待たせてたんだ。なのにいなくなってて…」
〇〇「あの、ひとつ向こうの道じゃないですか?同じお店があるから…」
設楽「えっ……?」
〇〇「……」
設楽「………なんですぐ近くに同じ店があるんだよ。おかしいだろ!? 非常識だぞ!」
〇〇(……行っちゃった。)
〇〇(同じ店って……設楽先輩、もしかしてコンビニを知らない?)

複数

繁華街

『どこに行った?』琉夏・設楽

【条件】『実は幼なじみ』発生後
〇〇「琉夏くん、設楽先輩!」
設楽「〇〇。」
琉夏「あ、〇〇。」
〇〇「どうしたんですか、2人仲良く。」
設楽「仲良くってなんだ。普通だ。」
琉夏「怒んなよ、セイちゃん。」
琉夏「買い物してたらさ、迷子になったから、ここで運転手さん待ってんだって。」
設楽「俺じゃない。彼がはぐれたんだ。」
〇〇「設楽先輩、セイちゃんって呼ばれてるんですね?」
設楽「あぁ! もう、あっち行けよ、琉夏もおまえも!」
琉夏「ほら、お迎えだ。」
運転手「坊ちゃま! お待たせしました!」
設楽「じゃあ、俺は帰る。琉夏、おまえも家に帰れよ?」

設楽「遅い! 不良に絡まれた。」
運転手「えぇっ!? お怪我は?」

琉夏「相変わらずだな、セイちゃんは。」
〇〇「ふふっ、セイちゃんか……幼馴染っていいね?」
琉夏「俺たちも幼馴染だろ?」
〇〇「そっか……うん、そうだよね。」
〇〇(やっぱりちょっと羨ましいかも)

『かねてからの願い』紺野・設楽

【条件】三角関係モメ状態ではない
〇〇(あ、紺野先輩と設楽先輩だ)
設楽「あ」
紺野「やあ、こんにちは。買い物?」
〇〇「そんなところです。紺野先輩たちも?」
設楽「なんで俺が紺野なんかと買い物しなきゃならないんだ」
紺野「なんかはひどいな……実はお茶会の帰りなんだ」
〇〇「お茶会……2人でですか?」
紺野「はは。いや、設楽の知り合いが毎月開いてて、招待してもらったんだよ」
設楽「おまえが行ってみたいって言うから、俺が守村さんに頼んでやったんだろ」
紺野「うん、もちろん設楽には感謝してるよ」
〇〇「へぇ……紺野先輩、紅茶に興味があるんですか?」
紺野「前から勉強してみたいと思ってたら、設楽が意外に詳しくてさ」
設楽「意外とはなんだ。おまえに比べたらみんな詳しい」
紺野「そんなことないと思うけど……」
設楽「大いにあるだろ。ダージリンとアッサムの違いがわからないくらいなら、まだいいとして……」
〇〇(……なにがあったんだろう?)
設楽「茶葉を直接ティーカップに入れた奴なんて、初めて見た」
〇〇「えっ!?」
紺野「………………」
〇〇「あっ、すみません! つい……」
紺野「いや、いいんだ。ああいう雰囲気は初めてで、少し緊張して……」
設楽「だからってあれはないだろ」
紺野「いや……例え紅茶に詳しかったとしても、僕はティーカップに茶葉を入れたかもしれない」
設楽「大げさだな、ただのお茶会だろ」
紺野「ただのじゃなかったよ……」
〇〇(うーん、どんなお茶会だったんだろう……)

『お手伝い』紺野・設楽

【条件】3年目4月~3年目2月/三角関係モメ状態ではない
設楽「……あ」
〇〇「あ、設楽先輩。こんにちは」
設楽「いいところで会った。その様子だと暇だな?」
〇〇「えっ? 忙しくはないですけど……」
設楽「ならちょっと手伝え」
〇〇「ええっ!? い、一体どこに……」

紺野「今日は助かったよ、ありがとう!」
設楽「別に。いつも通りピアノ弾くだけだし」
紺野「君にもずいぶん手伝ってもらっちゃって……どうもありがとう」
〇〇「突然だったからちょっと手間取っちゃいましたけど」
〇〇「紺野先輩、ボランティアサークルに入ってたんですね」
紺野「テニスサークルと掛け持ちしてるんだ。定期的にチャリティーショーを開いてるんだけど……」
紺野「肝心の中身がなかなか決まらなくて。人は大勢呼びたいけど、プロには頼みづらいし」
設楽「ノーギャラだからな」
〇〇「チャリティですもんね」
紺野「そうそう、他の出演者の手前大きな声では言えないけど……」
紺野「実は設楽のピアノが終わった後に、ドッと寄付が増えたんだ」
設楽「なんだそれ」
紺野「それだけみんなの心に響いたってことじゃないかな。寄付の金額はお客さん次第だから」
設楽「……ふーん、そんなもんか」
設楽「俺もプロじゃないから金は取れないけど……こういうのならいいかもな」
紺野「ところで……君はどうして急に来ることになったんだ? 助かったけど」
〇〇「あ、駅前でたまたま設楽先輩に会って……」
設楽「………………」
紺野「ああ、人手が足りないって言ったの気にしててくれたのか」
設楽「そんなんじゃない。ただの道案内だ」
〇〇(手伝えって言われたような……)
紺野「はは、そうか。うん、本当に助かったよ。大学のカフェテリアで悪いけどティーセット御馳走するから」
設楽「……じゃあおまえの分は俺がおごってやる」
〇〇「やった!」

森林公園

『不良に絡まれた?』琥一・設楽

〇〇(あれ?あそこにいるのは…)
琥一「黙ってねぇで、なんとか言え、オイ」
設楽「おまえには、関係ないだろ…」
〇〇(やっぱり、設楽先輩とコウくん!)
〇〇「どうしたの?」
琥一「おう、〇〇」
設楽「見ての通り、不良にからまれてる。」
琥一「人聞きの悪ぃこと言うんじゃねぇよ。オマエにはカンケーねえ。ちっと世間話だ。」
〇〇「そんな風には見えなかったよ?」
設楽「関係ないのは琥一だろ。バカ。」
琥一「あぁ?なんか言ったか? セイちゃんよぉ?」
設楽「べつに……」
琥一「チッ……とにかくだ。おふくろさん、泣かせんな。いいな?」
設楽「あの人に担がれたんだおまえは。嘘泣きに決まってるだろ?」
琥一「まったく……いつまでヒネたガキなんだか。」
設楽「そういう琥一。おまえは家に戻ったんだろうな?」
琥一「あぁ? そりゃぁ、まあ、ぼちぼちな。」
設楽「ふん、なるほどな。じゃあ、俺はこれで。」
琥一「……」
設楽「おまえに言われたくないんだよ、馬鹿!」
琥一「やんのか、コラ!!」
〇〇(けっこう仲いいのかな、2人……)

『ヘリに乗りたい』新名・設楽

【条件】2年目4月1日以降
〇〇(あれ? あそこにいるのは…)
新名「〇〇さん。よっす。買い物?」
〇〇「うん、そんな感じ。新名くんは?」
新名「うん、オレも……あ! なあ、来週からなんだけど補助券もらったらオレにくんない?」
〇〇「補助券?」
新名「そう。100枚集めるとヘリコプターに乗れんの!」
〇〇「へーっ。うん、いいよ。」
新名「やった! あんがと! お! 聖司さんにもお願いしよ! 聖司さん!」
〇〇(聖司さんって、まさか……)
設楽「大声で呼ぶな。」
新名「こんちは。聖司さん、もし補助券もらったらオレに補助券ちょーだい!」
設楽「……なんの話だ?」
〇〇「えぇと……」
設楽「ふーん……」
新名「あ、でももし聖司さんも集めるとかだったら遠慮するッス。」
設楽「それはない。乗ろうと思えばすぐ乗れるし。」
新名「……え! 聖司さんち、ヘリあんの!?」
設楽「じゃなかったら、“すぐ乗れる”なんて言うか?」
新名「!!」
設楽「……乗せないぞ。」
新名「ちょっと! ちょっとでいいんで!」
設楽「ヘリ乗るのにちょっとも何もないだろ!?」
新名「補助券渡しますから!」
設楽「そんなの誰が要るか!」
新名「えっ、じゃあタダで乗せてくれるんスか!?」
設楽「ああ、もう! どうしてそう前向きに取れるんだ……」
〇〇「ふふっ!」
設楽「脳天気に笑ってないでどうにかしろ。」
〇〇「そう言われても……」
新名「聖司さんお願い! この通り!」
設楽「…………俺の持ち物じゃないから即答はムリだ。」
新名「待つッス!」
設楽「…………あとで連絡する。ダメでもグダグダ言うなよ?」
新名「押忍! やった!」
〇〇(押し切りで、新名くんの勝ち。やるなぁ! 新名くん……)

『遅れたせいで……』紺野・設楽

【条件】三角関係のモメ状態でない
紺野「前も言ったろ。ああいうのに応えちゃ駄目なんだって。」
設楽「ああいうのってどういうのだよ。具体的に説明してみろ。」
紺野「だからー……」
〇〇(紺野先輩と設楽先輩だ。……ケンカしてる?)
〇〇「あの、こんにちは。何かあったんですか?」
紺野「やあ、こんにちは。それがさ……」
設楽「こいつが遅れて来たから変な奴に捉まってた。」
紺野「僕のせいだけじゃないだろ。」
〇〇「変な……?」
紺野「キャッチセールスだよ。布団売られそうになってた。」
〇〇「……なるほど。この辺多いですもんね。」
設楽「ただ話聞いてただけだ。布団は間に合ってるから買ったりしない。」
紺野「間に合ってるとかそういう問題じゃないよ。」
設楽「だから、おまえが遅れて来なけりゃ、あんなのに捉まらなかったんだ。」
紺野「遅れたのは確かに悪かったけど電車が遅れてたんだからしょうがないじゃないか。」
紺野「連絡取ろうとしたのに携帯電話がつながらないし……」
設楽「持ってきてないからな。」
紺野「はぁ、いつもこれだ……いざという時に困るから、ちゃんと携帯しろって言ったろ。」
設楽「うるさいな、俺のは不携帯電話なんだ。」
紺野「意味がわからないよ。」
〇〇「あのー……一体何時に待ち合わせてたんですか?」
紺野「……2時。」
〇〇「えっ!? もう3時になりますけど……」
設楽「ああもう、紺野がごちゃごちゃ言うから1時間損したじゃないか!」
紺野「設楽がいちいち話をまぜ返すからだろ!」
〇〇「と、とりあえず移動しませんか? 喫茶店とか……」
設楽「……行く。こいつのせいで喉が渇いた。」
紺野「設楽が携帯を持ってればこんな無駄な時間は……」
〇〇「さあ2人とも、どのお店にしますかっ!?」
〇〇(はぁ……)

『その答えは?』設楽・宇賀神

【条件】1年目4月1日~2年目2月28日
???「ダメ。そういうのはやらない。」
???「やらないんじゃなくてできないんじゃないのか?」
〇〇(あれ?あそこにいるの……)
宇賀神「……数字が見える。」
設楽「は? 待て、メモを……」
宇賀神「まず126、次に132、そしてついに……148。」
設楽「ちょっと待て。おまえ、その数字は……」
〇〇「設楽先輩、宇賀神さん。」
設楽「〇〇……」
宇賀神「バンビ。」
〇〇「何かあったんですか?」
設楽「………………」
宇賀神「設楽先輩が……」
設楽「なんでもない。」
宇賀神「………………」
設楽「いいか、なんでもないからな。おまえは何も聞くな。じゃあな。」
〇〇「行っちゃった。聞くなって、何を……?」
宇賀神「テスト問題を占ってくれって言われた。」
〇〇「えっ、設楽先輩に?そんな無茶苦茶な……」
宇賀神「そう。でも……目が本気だった。」
〇〇「じゃあ、もしかしてさっきのは数学の答え? とか……」
宇賀神「違う。あれは、設楽先輩の過去。1年の時の期末の順位。」
〇〇「えっ?」
〇〇(設楽先輩……必死なんだ……)

『いつもと違う彼女』設楽・花椿

〇〇(あ、あそこにいるのは……)
花椿「それでは、ごきげんよう。」
設楽「ああ、ご両親にもよろしく。」
〇〇「花椿さん! 設楽先輩!」
設楽「〇〇。」
花椿「あ、バンビ。」
設楽「なんだ、おまえら知り合いなのか?」
花椿「はい、お友だちです。仲良くしてもらってます。」
〇〇(あれ? 花椿さん、いつもと違うような……)
設楽「ふーん……それじゃ、また。車を待たせてるんだ。」
花椿「家族が設楽さんのピアノを聴きたがってました。また是非聴かせてください。」
設楽「ああ、機会があればな。」
〇〇「………………」
花椿「は~……あー、つっかれたー!」
〇〇「花椿さん、設楽先輩のこと、よく知ってるの?」
花椿「よくってわけじゃないけど、社交パーティーなんかでたまに会うからね。」
花椿「アタシ、社交界ではいい子ちゃんで通ってるから、彼の前では猫かぶっとかないと。」
〇〇「そんなことしなくても……」
花椿「じゅうぶん魅力的? うふっ、ありがと♡」
花椿「ハァ、ここでバンビに会えてよかった~! 元気もらっちゃった。」
花椿「じゃあアタシそろそろ行くね。チャオ!」
〇〇(社交界って大変だ……)


臨海地区

『設楽先輩のトラブル』不二山・設楽

???「平気っすよ。目立つところじゃねーし。」
???「平気じゃない。」
〇〇(ん?あそこの2人……)
〇〇「不二山くん、設楽先輩!」
不二山「〇〇。」
設楽「…………」
〇〇「えっと、その顔は……ご機嫌斜め、ですか?」
設楽「こういう顔なんだ、俺は。悪かったな。」
不二山「あ。」
〇〇「ん?」
不二山「おまえ、裁縫道具持ってるか?」
〇〇「今? うん、一応あるけど。」
不二山「設楽さん、助かったじゃないすか。こいつに頼んで――」
設楽「バカ! そんなこと、できるワケないだろ!?」
〇〇「設楽先輩、どうかしたんですか?」
設楽「どうもしない、気にするな。不二山、余計なこと言うなよ? ついでに忘れろ。じゃあな。」
不二山「んー。やっぱヘンだ。歩き方。」
〇〇「え? 本当になにがあったの?」
不二山「破けてんだよ、ケツんとこ。設楽さん。」
〇〇「えぇっ!?」
不二山「転びかけてビリッと。上着でうまく隠してるけど。」
〇〇「そ、そうだったんだ。でも、どっちにしてもズボンじゃ、ここでは繕ってあげられないよ。」
不二山「それもそうか。…………」
〇〇「どうかした?」
不二山「転びかけたときに設楽さんが咄嗟に取った体勢、ビリッと来たんだよな……」
〇〇「ビリッ?」
不二山「うん。柔道に活かせそうな……よし、もう一度やってくれって頼んでくる。」
不二山「じゃあな。」
〇〇(忘れるどころか、追い討ちをかけに行ってるような……)

『ハードスケジュール』紺野・設楽

【条件】2年目4月1日~3年目2月28日/三角関係のモメ状態でない
〇〇(あ、紺野先輩と設楽先輩だ)
紺野「やあ、こんにちは。」
〇〇「こんにちは。」
設楽「…………」
〇〇「……どうしたんですか? 設楽先輩、疲れてるみたいですけど……」
設楽「実際疲れてるんだよ。全国模試の帰りだ。」
〇〇「わぁ、お疲れ様です。」
紺野「僕の通う塾で毎月全国模試をやっててさ、塾生じゃなくても参加できるから、誘ったんだ。」
設楽「結果、貴重な休みを潰した。」
紺野「受験生の言葉とは思えないな……」
〇〇「全国模試、初めてなんですか?」
設楽「悪かったな。塾に行ったことないんだよ。」
紺野「家庭教師がついてるのかと思ったら、それもないんだって。」
〇〇「なるほど……独学なんですね?」
設楽「……まぁ、そうだ。」
紺野「…………」
設楽「なんだよ。」
紺野「いや、設楽の成績知ってるから。」
設楽「悪くて悪かったな。」
紺野「勉強してないんだから当然だな。ピアノが上手いわけだよ。」
設楽「…………」
紺野「〇〇さん。」
〇〇「は、はいっ?」
紺野「せっかくだから一緒にお茶でもどう?」
〇〇「……いいんですか?」
設楽「紺野がおごるってさ。」
紺野「えっ、そんなこと言ってないだろ。」
設楽「男に二言はない。」
紺野「設楽が言ったんじゃないか!」
〇〇(……ちょっとハラハラしちゃった)

全地区

『実は幼なじみ』琉夏・設楽

【条件】琉夏のイベント『ICU』を見ていない
設楽「家には帰らないのか? おばさん、心配してたぞ。」
琉夏「そっか、うん、まぁその内ね。」
〇〇(あれ、あそこにいるの…)
〇〇「琉夏くん、設楽先輩!」
琉夏「ん?」
設楽「〇〇。なんだ、こんなとこで。」
〇〇「設楽先輩は、お買い物ですか?」
設楽「あぁ、運転手が母の使いで…それより、おまえたち知り合いか?」
〇〇「はい。琉夏くんたちも?」
琉夏「うん、実家が近所だから。」
〇〇「そうだったんだ?」
設楽「しかし……おまえちょっと見ない内にずいぶん変わったな。なんだそのアタマ?」
琉夏「カッコいい?」
設楽「“なんだ”っていうのは、どういうつもりだってことだ。つまり、理解できないってことだ。」
琉夏「怒られちゃった。」
運転手「あの、坊ちゃま、そろそろ参りませんと、ご予定が…」
設楽「うん。じゃあな。琉夏、おばさんに連絡しろよ?」
琉夏「わかった。コウにも伝えとく。」
設楽「琥一!? ……あ、あぁ、そうだな。」
〇〇「?」
設楽「じゃあ!」
〇〇「はい! そっか、2人は幼馴染みなんだね?じゃあ、コウくんも?」
琉夏「そう。小学校の頃は、3人で一緒に登校してた。」
〇〇「へえ! でもなんか、ちょっと想像できないかも。」
琉夏「昔からあんな感じだよ? それで、よくコウに泣かされてた。」
〇〇(だからコウくんの名前が出たら慌てたのか…)

『沈黙が似合う二人』設楽・氷室

〇〇(あれ? あそこにいるのは…)
設楽「……」
氷室「……」
〇〇(わっ、氷室先生と設楽先輩だ!)
〇〇「2人とも……こんなところでどうしたんですか?」
設楽「ガソリンスタンドでピアノでも弾いてると思うか?」
〇〇「思いません。」
設楽「車から変な音がするっていうから、点検してもらってるんだよ。」
〇〇「なるほど……氷室先生は?」
氷室「洗車を頼んでいる。そろそろ終わる頃だ。」
〇〇「なるほど……」
設楽「……」
氷室「……」
〇〇(な、なんで2人ともしゃべらないんだろう。気まずい…)
〇〇「あのー…」
設楽「なんだよ。」
〇〇「いえ、別に…」
氷室「どうした。言いたいことがあるのならハッキリと言いなさい。」
〇〇「特に用があるというわけでは…」
氷室「…そうか。」
設楽「……」
〇〇「……」
〇〇(なんだか去りがたくなっちゃったよ~)
設楽「…じゃあな。」
〇〇「えっ?」
設楽「運転手が呼んでる。」
氷室「洗車が終わったようだ。」
〇〇「えっ?」
氷室「君も用がないなら、暗くなる前に帰りなさい。」
〇〇「…行っちゃった。」
〇〇(2人とも質問には答えるけど…雑談したりしないのかなぁ)

特別イベント

『勧誘合戦』紺野・設楽

設楽「……あ。」
紺野「〇〇さん。」
〇〇「あ、紺野先輩、設楽先輩。どこ行くんですか?」
紺野「大学だよ。サークル。」
〇〇「設楽先輩も?」
設楽「まぁ、そう。」
〇〇「?」
紺野「チェスサークルを探すんだってさ。一流大学なら多分あると思うから。」
設楽「うちの音大、ろくなサークルがないんだ。」
〇〇「でも、他の大学の生徒が入れるんですか?」
紺野「誰でも入れるよ。僕が所属してるテニスサークルもインカレだし。」
〇〇「……いんかれ?」
紺野「あ、ごめん。いろんな学校の生徒で構成されてるサークルってこと。」
〇〇「へぇ……」
〇〇「もしわたしが違う大学に進学しても、同じサークルに入れるんですね。」
紺野「うちのテニスサークルなら大歓迎だよ。」
設楽「チェスやれよ。あまりやる奴いないから相手探すの大変なんだ。」
紺野「勧誘するならサークルを見つけてからにしろよ。」
設楽「テニスサークルなんかテニスやるフリして騒いでるだけの、浮かれた集団だぞ。」
紺野「偏見だ。うちはちゃんと練習してる。」
設楽「どうだか。」
〇〇「えーと……」
〇〇(勧誘合戦が始まっちゃった)




更新日時:2018/10/24 13:54:38
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最終更新:2018年10月24日 13:54