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短編

[193]たかあき@ホモSS
キスするのは変な気分というか、なんというか。
初めてしたのがいつとかは覚えてない。相手はなんとなく覚えてる。髪が黒くて、綺麗な眼をしていて。
ただ、その人の名前は忘れた。
今となっては誰だったかさえ思い出す必要はないが。

「…貴彰?」
「なあに?」

誰かこの状態を説明してくれ。何がどうなってこうなった。

「何でお前は俺に跨がってるんだ」
「え、なんでって」

あれか、よくある酒に酔って…みたいなか。
そう思ったが貴彰の顔は全く赤くもなっていない。ただ瞳だけはうっとりと瞼を伏せていた。

「キス、しよ」
「いやいやいやいや」
「蒼斗がしたくなくてもしたいの」
「いやいやいやいやいやいや」

こいつの頭はどうなってるんだと一瞬疑った。
腕を押さえ付けられ蹴るわけにもいかずどんどん銀髪と赤い瞳が近付いて…

「あっ、…」

そこから先は唇も塞がれ無言。
嫌なこと思い出した。


________
あくまでネタです。
久々に投稿したSSがこれとは。
補足ですが貴彰も最初から銀髪ではなかったしカラコンもつけてませんでした。
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06/12 22:25 SH005

[200]たかあき@ホモSS
>>193の貴彰サイド

あ、嫌なこと思い出した。

最近、蒼斗が俺のよく知らない女の名前をよく口にする。
その女は彼女というものらしいが、俺がその話を聞くのは正直うんざりなわけで。
また口を開き、「京」という名前を発した瞬間何かが切れた気がした。
気が付いたら俺は蒼斗を押し倒して腕を押さえ付けていた。
蒼斗のお腹に跨がるものの、体格の違いから惨めに感じる。

「…貴彰?」
「なあに?」

わざとらしく小首を傾げた。蒼斗の顔が引き攣る。
どけ、と言わんばかりの表現に背筋がぞくりとした。
今、この表情を向けているのは俺にだけ。

「何でお前は俺に跨がってるんだ」
「え、なんでって」

俺を見るこの眼が好きだ。俺に触れるこの手が好きだ。俺を心配する声色が好きだ。その言葉を紡ぐ唇が好きだ。蹴ろうと思えばできるのにそうしない蒼斗の考えが好きだ。

「キス、しよ」

嫌がる蒼斗を床に押し付けて顔を近付ける。

ああ、まるでこれじゃあ、あいつと一緒だ。

俺は寸前のところで蒼斗の唇を手で塞ぎ、首に歯を立てた。

ねえ、蒼斗。俺の初めてキスした相手、君じゃないんだ。

_____
意味がわからない部分は本編でそのうち出てきます。
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06/13 08:37 SH005


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最終更新:2010年07月15日 21:33
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