【加工所の風景】
規則的に流れるライン。
不規則にこだまする絶叫。
ここはゆっくり加工所。
正式名称は
「全国ゆっくり協会専任餡子共有連盟加工食品製造所」だが、長ったらしいのでほとんどの場合に加工所とだけ呼ばれる。
この加工所では、毎日数千から数万のゆっくりが生産、加工、処理される。
最新鋭のコンピュータ管理から成る、高度な繁殖技術や分解処理施設があり、ゆっくりたちは無限に生産されては死んでいく。
「ゆぎゃぁあぁ! れいむまだしにたくなびゅべ!」
「おがあざんしにゃにゃいぢぇぶぎゅ!」
れいむ親子がライン上で喚き、そして潰された。あまりにもあっけなく、無慈悲な機械にミンチにされた。
もはや原形を留めぬ二つの餡子の塊は、次のラインに流れていった。
あちこちで悲鳴が響く中、職員は黙々と――――マスクの下の口元は緩んでいるのかもしれないが――――作業をこなしていく。
「ゆっ! にんげんしゃんこんにちは! れいみゅはれいみゅだよ! なかよくしちぇびゅば!」
「まりちゃはちゅよいんじゃじぇ! にんげんさんはあまあまもってゆぶぇ!」
ここは加工所。
餡子が生産されて、加工されるところ――――。
完
最終更新:2010年10月12日 21:20