【ゆんとれいむの餡隠し】
「れいむぅ? ふん、饅頭のくせに良い名だね」
老婆はねめつけるようにれいむを見る。
「いいかい? 今からお前の名は『ゆん』だ。 わかったら返事をしな! 『ゆん』!」
「ゆっ、れいむはれいむだよ!」
「いや、『ゆん』だって言っただろうが!」
「れいむはれいむなんだよ! ゆぷぷ、おばあさんはそんなこともわからないの? ぼけちゃったんだね、かわいそうだよ!」
「……お~の~れ~! ファイアー……ボール!」
老婆は手に力を溜め、一気に放つ。熱の塊が、目にも留まらぬ速さで飛んでいく。
「ゆわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
あわや直撃、れいむ……もといゆんは爆裂して命を散らす……はずであったが。
「ゆんは……渡さん……」
突如、熱球を阻む者が現れた。赤く光る球は、黒い体に飲み込まれていく。
「お前は……孤独の神、カオナシか」
「ゆんは……わしのものだ……ばばあ、どきな」
「うちの従業員を連れていく気か……たとえ神とて、横暴は許さん!……オオオぉぉぉぉ!」
「ゆわぁぁぁ、す、すごいパワーだよ」
「戦闘力がどんどん上がっていく……一万、十万、五十万……馬鹿な、百万だと!?」
「喰らえ! デスボール!」
「くっ……魔貫光殺砲!」
ドギャァァァァァァァァァ!!
世界は爆発に包まれた。
―――――
「おとうさん、おかあさん……」
「なにやってるのぜ、れいむ」
「れいむ、はやくしてね」
「……うん!」
おしまい
最終更新:2010年10月27日 23:27