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【対饅頭生物殲滅戦闘型ゆっくり・番兵めーりん】

【対饅頭生物殲滅戦闘型ゆっくり・番兵めーりん】

「じゃおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!」

 一匹の傷ついためーりんが、勇ましき雄叫びをあげる。それに応じて、後ろに居並ぶ百匹のめーりんも、天に轟くときの声をあげた。

「「「じゃおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!」」」

―――――

 村があり、大規模な畑がある。
 畑は、一箇所の出入口を除き、周囲を濠で侵入を阻み、柵で囲ってある。
 何者の侵入かといえば、むろんゆっくりである。この村の近くの山に棲息するゆっくりによる食害が絶えない。毎年の収穫期にゆっくりが畑を荒らし回るのだ。
 困った人々は一計を案じた。それが、この巨大な畑である。各自があちこちに畑をつくって散発的に食われるなら、畑をひとまとめにしてみんなで守ろう、という発想であった。
 これなら、出入口以外の周囲に塹壕を掘って障害物を建てるだけでいい。それでも重労働ではあったが。
 しかし、これにも問題があった。   村人の数より、圧倒的にゆっくりのほうが数が多いのだ。相手はゆっくりだから、壮健な男子であれば数十は簡単に殺せるだろうし、数百は退治できる。
 だが、数千数万数十万のゆっくりの群れが襲い掛かってきたらどうだろうか。

 村はすでに爛熟の時を過ぎている。若者の数が少なくなっている。たとえゆっくりが相手でも、足腰の弱った老人では戦うことはできない。
 ならば、戦力を補強するしかない。そうして開発されたのが、「対饅頭生物殲滅戦闘型ゆっくり・番兵めーりん」である。
 村長自らがめーりん種の長と交渉し、契約と従属を締結したのだ。
 めーりん種は独特の言語を用いるために、他のゆっくりたちと相入れないし、迫害される。それなら、人間側について共存するべきだ。畑を守って戦ってもらう代わりに、めーりんたちには栄養豊富な野菜を分配する。
 なお、戦力を増強するために「めーりんの体を少し改造」することを付け加えた。
 交渉はスムーズに行われた。人間側が条件を提示し、めーりん側は是か否を首肯で表す。頭……全身を縦に振れば是認、横に振れば否認だ。二つの老体は酒を酌み交わしながら、話し合う。
 長めーりんは人間側の条件を全て受け入れた。長めーりんとしては、ゆっくり側にいても良い事など一つとしてないのだから、それも当たり前かもしれなかった。

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最終更新:2010年11月01日 14:18
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