423 名前:彼女は黒? 白?投稿日:2008/04/20(日) 13:06:07 ID:???
ガロード 「ただいまー。あー、ティファとのデート楽しかったなー。来週こそは手ぐらい繋ぎたいもん」

キラ   「いやだーっ! そんなものは絶対存在しないーっ!」
アムロ  「ええい、いい加減観念して現実を認めろというのに」
キラ   「アムロ兄さんは僕をハメようとしている! あなたもあの毒電波の操り人形かーっ!?」
アムロ  「チィッ! フルバーストといえど所詮はビーム! νガンダムのIフィールドで防げないことはない!」
キラ   「あなたって人はーっ!」

ガロード 「……珍しいな、アムロ兄さんとキラ兄さんが喧嘩してるなんて」
ロラン  「しかもMSでガチバトル……ハァ、ご近所さんへの謝罪巡りがキツすぎますよ……」
ガロード 「ご愁傷様……で、今回の喧嘩の原因はなに?」
シン   「今日の昼間にさ……」

アムロ  「ふぅ……全く、セレーネも、マイも……」
キラ   「? どうしたの、アムロ兄さん」
アムロ  「ん……いや、あいつらの異性関係に関して悩んでてな……年長組のくせに年少組の誰よりも結婚が遅そうだから……」
キラ   「ははは……長男も大変だね」
アムロ  「全くだ……ああ、でもお前に関しては安心だな」
キラ   「? なにが?」
アムロ  「だって、ラクスさん」

シン   「……その瞬間、奇声を上げたキラ兄が格納庫に突っ走ってストライクフリーダムを起動させてな……」
ロラン  「恐怖の悲鳴を上げながらフルバースト連射し始めたものだから、それを止めるためにアムロ兄さんもνガンダムを起動させて」
ガロード 「うわぁ……」
シン   「で、その後ずーっと限界を超えたキラ兄とアムロ兄さんがお互いの意見をぶつけ合いながら戦闘してるわけだよ」

アムロ  「何故ラクスさんを拒絶する!? あれほど穏やかで優しい人はそういないぞ!?」
キラ   「兄さんは騙されている! ああ騙されているとも! ラクスの表面上の穏やかさに惑わされたら最後、
      骨の髄までラクス教の教義を叩き込まれるに決まっているんだ!
      僕がいくつの平行世界でそういう事態に陥ったか、分かっているのか!?
      もう訳の分からない電波な理屈を並べ立てて周囲から大顰蹙を買うのはごめんだ!」
アムロ  「訳の分からない電波な理屈を並べ立てているのは今のお前だろうに!」
キラ   「それでも、守りたい自我があるんだーっ!」
アムロ  「ええい……! そもそも、毒電波ってなんだ!? あの天然お嬢さんからそんなものは一欠けらも放たれていない!」
キラ   「兄さん……! ニュータイプのアムロ兄さんまで欺くなんて、ラクスの毒電波はそこまで強化されているのか……!」
アムロ  「チィッ……! 何故そんな根拠のない妄想に固執する!?
      そんなものに縋りついたら、身体が女を受け付けなくなって女性と話せなくなる! 喪男の冬が来るぞ!」
キラ   「ラクス専用の毒電波受信機になるよりはマシだ!」
アムロ  「あのラクスさんが白いラクスさんだと、分かれ!」
キラ   「白いラクスなんてこの世に存在するもんかーっ!」

ガロード 「……なんであんな必死なんだ、キラ兄さんは……」
シン   「……他スレでのラクスさんとか見ると分からんでもないけどさ……」
ロラン  「白いラクスなんて存在しない、とまで言いますか普通……」
???  「まあ、白い私……ですか?」
シン   「そうそう、白いあんた……へっ?」
ラクス  「ごきげんよう、皆様」
ロラン  「ら、ラクスさん!? どうしてここに……!」
ラクス  「いえ……お散歩中に、キラとお喋りがしたくなったので、立ち寄らせてもらったのですが……」

キラ   「弟を電波に差し出そうとするなんて、許せないじゃないぃぃぃぃぃぃぃっ!」
アムロ  「そんなに電波が嫌かぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
キラ   「嫌に決まってるだろうがぁぁぁぁっ!」
アムロ  「そうでもあるがぁぁぁぁぁぁぁっ!」


424 名前:彼女は黒? 白?投稿日:2008/04/20(日) 13:06:56 ID:???
ラクス  「……お取り込み中、のようですわ」
シン   「あー……まあ、一応」
ラクス  「ところで、電波というのはなんのことですの?」
ロラン  「い、いえ、こっちの話で……」
ラクス  「そうですか……でも、白い私、ですか……」
ガロード (や、ヤバイ……! 自分がキラ兄さんからどう思われてるかってことに、気付いたのか……!?)
ロラン  (それにしては反応が変だよ……俯いて、頬を染めて……これはむしろ恥らっているような……?)
シン   「……え、えーと、ラクスさん?」
ラクス  「……あ、ご、ごめんなさい……ちょっとボーッとしてしまって」
シン   「ボーッと、っていうと……」
ラクス  「だって……白い、というのは」
シン   「あ、ああ……?」
ラクス  「ウェディングドレス……のことでしょう?」
シン   「……は……」
ガロード 「はいぃぃぃぃぃぃぃっ!?」
ラクス  「白い……純白……あなた色に染めてください……ああ、ダメですわ、私達まだそういう段階には……
      でもでも、相手がキラでしたらお父様だってきっと許してくださるでしょうし、私自身も、キラのこと……」
ガロード 「……」
ロラン  「……あ、あのー……」
ラクス  「あ……ご、ごめんなさい! あの、今日は、これで失礼させていただきますわ」
シン   「え……キラ兄に会っていかないんですか?」
ラクス  「だって……こんな真っ赤な顔でキラに会うのは、恥ずかしいですもの……ご、ごきげんよう、皆様!」
ガロード 「……行っちゃったよ……」
シン   「……あれもある意味電波、だよな……」
ロラン  「毒電波と違って害はないけど……」
ガロード 「何にしても、やっぱりどっか浮世離れした人だよな……」
シン   「……しかし、これでまた変な問題が表出したな……」
ガロード 「え?」
ロラン  「問題、って言うと……?」
シン   「考えてもみろよ。あのラクスさんがさ」

アムロ  「何故ラクスさんを毒電波認定する!? あの人は、毒電波を飛ばせるような人ではない!」
キラ   「その発言自体が毒電波を浴びた証拠なんだって、気づけ!」

シン   「……キラ兄に、こんな風に思われてることを知ったら……!」
ガロード 「うわっ、無言で涙を流す様が易々と想像できる……!?」
ロラン  「や、止めて! そ、そんな悲しげな目でじっと見つめないでぇぇぇぇっ!」
シン   「どうだ、罪悪感で死にたくなるだろう!?」
ガロード 「なるなる! 俺、神様信じる! 人間に与えられた良心的な意味で!」
ロラン  「……つまり、僕達はキラのラクスさんへの認識を、彼女に対して隠しとおす必要が出てきた、と……!」
シン   「そういうことだよ……!」

アムロ  「そんなにラクスさんが嫌かァァァァッ!」
キラ   「ユニヴァァァァァァァァスッ!」

ロラン  「……アムロ兄さんの悩みも、尽きそうにないね……」
ガロード 「ご愁傷様だな……」
ロラン  「……でも、シンにしては随分キラのために働くんだね?」
シン   「いや……キラ兄って言うか、ラクスさんのためだし……あの人はステラとも仲良くしてくれてるしさ」
ロラン  (……こっちはこっちで、もはや保護者の域に入りかけてるし……)
ガロード (ルナマリアさんも候補としてはパッとしないし……シン兄さんはシン兄さんで問題あり、だな……)

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最終更新:2013年09月14日 22:26