ガロード「黒ラクス白ラクスって言ったってさぁ……昔はキラ兄も普通にラクスさんとデートしてたよな?」
ジュドー「ああ。キラ兄とラクスさん、アスランさんとカガリさんでダブルデートとかさ」
ガロード「何が原因でああなっちまったんだ?」
ジュドー「さあ? でもキラ兄があんな風にならなきゃ、今頃砂糖まみれの桃色低気圧発生源のひとつになってたよな」
ガロード「そういう意味じゃラクスさんには申し訳ないよなぁ……」
ジュドー「何でああなっちまったんだか……」

ちょっと過去
キラ「ふんふんふん♪ 明日はラクスとのお忍びデート、楽しみだなぁ」
ガロード「キラ兄ー、ちょっといい?」
キラ「ん、どうしたの?」
ジュドー「ジャンクの中からパソコン見つけたんだけど、動かなくてさ。プログラムの方に問題あると思うんだ」
ガロード「物理的に壊れてるってんなら俺達で何とかなるけど、プログラムとかそっち系だとね」
キラ「仕方ないなぁ。ちょっと見てみるよ」
ガロード「助かったぜキラ兄」
ジュドー「売れるように初期化しといてくれよ、分け前払うからさ。じゃ、俺達他のジャンクの整理しないといけないから」
キラ「はいはい。まったく、あの二人はいつもジャンクジャンクだなぁ。……ん?
   このパソコン……見覚えがあると思ったら、僕が前に使ってたやつと同じ型だ。
   初期化する前にちょっと中身のデータ覗いちゃおうかな?」

黒の章というビデオテープがある。
それは暦がまだ西暦だった頃、幽遊白書という漫画の中に登場した創作上のビデオだ。
そこには人間のありとあらゆる悪行を何万時間という膨大な単位で記録されており、
常人が見たら5分と経たず人間という生物への味方を変えてしまうという。
人間の中でもっとも最低最悪な行為の記録……それは人間の一面でしかないが、
見てしまった人にとってはそれが人間のすべてであり本性であると錯覚してしまうほど、醜悪な物である。

キラ「こ、れ、は……違う世界の僕が使っていたパソコン……」

そのパソコンに何のデータが入っていたのか、それは誰も知らない。
キラは朝になるまでパソコンのデータを調べた後、約束通り初期化してガロードとジュドーに渡したから。

ガロード「サンキュー、キラ兄。分け前は弾むよ!」
キラ「いや……分け前はいいよ」
ジュドー「あら、そう? 儲け儲け。あ、そういえば今日ってラクスさんとのデートじゃなかった? 急がなくていいの?」
キラ「ッ!! あ、き、今日は具合が悪いから休むよ。悪いけど、ラクスにそう連絡しといてくれないかな」
ガロード「あ、ああ。連絡しとくよ。キラ兄、大丈夫?」
ジュドー「汚いパソコンいじらせたせいで具合悪くしちまったのかな? ゴメンな、キラ兄」
キラ「気にしないで……色々と知ることができたから……」

そして現在
ガロード「はいもしもし。あ、ラクスさん。キラ兄? いるけど……携帯繋がらないの? うん、うん。
      キラ兄ー! ラクスさんから電話ー!」
キラ「電波が、ラクスの電波が電話回線から攻めてきた!!」
アムロ「何でそうなる! 以前はちゃんとラクスさんと交際していただろ、電話くらい出ろ!」
キラ「嫌だ、そういやって僕を洗脳する気なんだ! フルバーストォォォ!!」
アムロ「家の中で暴れるな! フィンファンネル!」
ガロード「……あー、ごめんラクスさん。今はちょっと、都合が悪いみたい」
ジュドー「キラ兄、なんであんなんになっちまったんだろうな」
ガロード「ああ。もし理由が分かったら、その原因になった奴にサテライトキャノンを撃ち込んでやるのに」
ジュドー「俺はハイメガキャノンぶちかましてやるよ」

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最終更新:2013年09月14日 22:26