ジェリド「おいイザーク、今日はどうやって奴等に仕掛ける?」
イザーク「これだからナチュラルは困る。貴様、さっさと遺伝子操作されて来い」
ジェリド「失敬な、ナチュラルと言うな!せめてオールドタイプと呼んでくれ」
イザーク「そんな事はどうでもいい腰抜け!それよりもいいか、カミーユとキラ、二人同時にヤるのは難しい事が何となく分かった。
そこでディアッカを囮にしてカミーユからヤる。
ディアッカは助からんだろうが俺達の鬱憤は晴らされる」
ジェリド「お前、鬼だな。まぁいい。キラには以前、半殺しにあったカリを返さなければいかんからな」
イザーク「そうとなれば早速実行だ。ところで今日、ディアッカの姿が見えないが?」
ジェリド「ああ、あいつは風邪で休みだ」
その後、カクリコンを代役として囮にしたものの、当然勝てる筈もなかった。
ディアッカが居たとしても結果は同じだっただろう。
その日の帰り、2人は河川敷で肉屋で買ったコロッケを泣きながら食べた。
それを偶然見たキラは、そんな2人を何となくデジカメに撮って自分のサイトに載せた。
64 名前: イザークとジェリド 第3話 投稿日: 03/01/12 02:31 ID:???
イザーク「おい腰抜け、俺は良いアイデアを思いついたぞ!」
ジェリド「いい加減腰抜けと呼ぶのは止めてくれ。で、何だよそのアイデアって」
イザーク「カミーユは二股をかけているらしいな。でだ、その対象の相手同士を喧嘩させる。
そしてその場にカミーユを乱入させる。奴は大いに困るだろう。
どうだ?素晴らしいアイデアだろうが!!!」
ジェリド「・・・ごめん、俺も二股かけてるから」
2人はその作戦を実行出来なかった。
その作戦を実行すれば、少なくとも一時的にはカミーユに精神的な打撃を与える事が出来たであろう。
だが出来なかった。ジェリドは自らに眠る男としての欲望を否定する事が出来なかったのだ。
イザークは、そんなジェリドを何故だが責める事が出来なかった。
その日の帰り、2人は校庭のグランドで将来の夢を語り合った。
それを偶然見たシーブックは、2人がキチガイだと思った。
イザークとジェリド 最終話
ジェリド「おい、今日はどういった作戦だ?」
イザーク「いや・・・今日はやめておく」
ジェリド「え?お前らしくもないな。一体どうしたんだ?」
イザーク「母上が病気なのだ。とてもではないが、今日はやる気が出ない」
ジェリド「マザコンか?おめでてーな」
イザーク「うるさいぞ腰抜け!貴様に・・・貴様に俺の気持ちが分かってたまるかぁ!!」
ディアッカ「お~いイザークぅ」
イザーク「何だディアッカ!俺は今忙しいんだ」
ディアッカ「今日休みが多いから学級閉鎖だってよ!」
イザーク「何ィ?!」
ディアッカ「キラとかカミーユも休みだってよ。ホント、ラッキーだぜ。グゥレイトォ!!!」
イザーク・ジェリド『・・・・・・』
その日、彼等は勝利した。
キラとカミーユと直接対峙した訳ではない。また、傷を負わせた訳ではない。
それでも彼等は喜びたかった。カミーユ達が成し得る事が出来なかった事を、自分達が成し遂げた事を。
その日の帰り、2人は思い切って駄菓子屋でうまい棒とラムネソーダを買った。
彼等は一生、その日の事を忘れないだろう。
甘くて、ちょっぴり酸っぱい味を。
そして、ガロードとジュドーにお釣りをパクられた事も。
完
link_anchor plugin error : 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ
イザーク・ジュール ジェリド・メサ
最終更新:2017年05月19日 10:25